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HTML Living Standard/a

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』

a 要素

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<a> 要素は、HTML文書内でリンク(ハイパーリンク)を作成するために使用される要素です。ユーザーがクリックすると、別のリソース(ウェブページ、ファイル、メールアドレスなど)に移動します。

基本構造

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以下は、<a> 要素を使用したリンクの基本的な例です:

<!DOCTYPE html>
<html lang="en">
  <head>
    <meta charset="UTF-8">
    <title>Anchor Element Example</title>
  </head>
  <body>
    <p>Visit <a href="https://example.com">Example Website</a> for more information.</p>
  </body>
</html>

<a> 要素は通常、href 属性を使用してリンク先を指定します。

属性

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<a> 要素には、以下のような重要な属性があります。

必須属性

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  • href
    リンク先のURLを指定します。
    <a href="https://example.com">Example</a>
    

グローバル属性

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すべてのグローバル属性(例:idclassstyledata-*)を使用できます。

任意属性

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  • target
    リンク先をどのウィンドウやフレームで開くかを指定します:
    • _self(デフォルト):現在のウィンドウ/タブで開く。
    • _blank:新しいウィンドウ/タブで開く。
    • _parent:親フレームで開く(フレーム使用時)。
    • _top:フレームセット全体で開く。
    <a href="https://example.com" target="_blank">Open in new tab</a>
    
  • rel
    リンク先との関係性を示します(セキュリティやSEOの観点から重要)。
    • nofollow:検索エンジンにリンクをフォローしないよう指示。
    • noopener:リンク先ページが現在のページを操作できないようにする(_blank 使用時推奨)。
    • noreferrer:リファラーヘッダーを送信しない。
    <a href="https://example.com" target="_blank" rel="noopener">Secure Link</a>
    
  • type
    リンク先リソースのMIMEタイプを指定します(例:application/pdf)。
    <a href="document.pdf" type="application/pdf">Download PDF</a>
    
  • download
    リンクをクリックするとリソースをダウンロードするよう指示します。
    <a href="example.pdf" download="example-file.pdf">Download File</a>
    
  • hreflang
    リンク先リソースの言語を指定します。
    <a href="https://es.example.com" hreflang="es">Spanish Version</a>
    

使用例

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外部リンク

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<a href="https://example.com">Visit Example</a>

内部リンク(同一ページのセクションへの移動)

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<a href="#section1">Go to Section 1</a>

<h2 id="section1">Section 1</h2>
<p>This is Section 1 content.</p>

メールリンク

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<a href="mailto:info@example.com">Send an Email</a>

電話番号リンク

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<a href="tel:+1234567890">Call Us</a>

使用上の注意

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  1. アクセシビリティの考慮: リンクテキストは、リンク先の内容を正確に説明するようにします。「ここをクリック」などの曖昧なテキストは避けましょう。
    <a href="https://example.com">Learn more about our services</a>
    
  2. target="_blank" の慎重な使用: 新しいタブでリンクを開く場合は、rel="noopener" を追加してセキュリティリスクを軽減します。
  3. リンク切れの回避: 定期的にリンクを確認し、リンク先が利用可能であることを保証します。

関連仕様

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