コンテンツにスキップ

HTML Living Standard/dt

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』

dt 要素

[編集]

<dt> 要素は、定義リスト (description list) の中で「用語」や「名前」などを表現するために使用されます。通常、<dl> 要素の子要素として使用され、対応する <dd> 要素でその説明や詳細を補足します。

基本構造

[編集]

以下は、<dt> 要素を使用した基本的な定義リストの例です:

<!DOCTYPE html>
<html lang="en">
  <head>
    <meta charset="UTF-8">
    <title>Definition Term Example</title>
  </head>
  <body>
    <dl>
      <dt>HTML</dt>
      <dd>HyperText Markup Language の略称。</dd>
      <dt>CSS</dt>
      <dd>Cascading Style Sheets の略称。</dd>
    </dl>
  </body>
</html>

この例では、<dt> 要素が用語 (HTML, CSS) を示し、それに続く <dd> 要素がその定義を示しています。

使用上の注意

[編集]
  1. <dt> は必ず <dl> の直下で使用します。
    <dt> 要素は、<dl> 要素の子要素としてのみ使用できます。単独では意味を成しません。
  2. 1つの <dt> に複数の <dd> を関連付けることが可能です。
    必ずしも1対1の関係である必要はなく、1つの用語に複数の説明を関連付けることができます。
    例:
    <dl>
      <dt>HTML</dt>
      <dd>ウェブページを構成するマークアップ言語。</dd>
      <dd>最新の仕様は HTML Living Standard。</dd>
    </dl>
    
  3. 複数の <dt> をまとめて1つの <dd> に関連付けることも可能です。
    この場合、関連する用語が複数あることを明示できます。
    例:
    <dl>
      <dt>HTML</dt>
      <dt>CSS</dt>
      <dd>ウェブ技術の基本となる仕様。</dd>
    </dl>
    

スタイリング

[編集]

<dt> 要素のデフォルトのスタイルはブラウザによって異なりますが、通常は太字で表示されます。CSS を使用して、スタイルをカスタマイズすることができます。

例:
<dl>
  <dt style="font-weight: bold; color: blue;">HTML</dt>
  <dd>HyperText Markup Language の略称。</dd>
</dl>

また、<dt> 要素をインデントすることも可能です:

<dl>
  <dt style="margin-left: 20px;">CSS</dt>
  <dd>Cascading Style Sheets の略称。</dd>
</dl>

アクセシビリティ

[編集]

<dt> 要素は、スクリーンリーダーなどの支援技術で正しく認識されるため、アクセシビリティが高い要素です。用語の意味を明確に伝えるために、適切に使用することが重要です。

ARIA属性を活用することで、さらなるアクセシビリティ向上が期待できます。

例:
<dl aria-label="ウェブ技術の用語定義">
  <dt>API</dt>
  <dd>アプリケーションプログラミングインターフェース。</dd>
</dl>

使用例

[編集]

基本例

[編集]
<dl>
  <dt>JavaScript</dt>
  <dd>ウェブページにインタラクティブな要素を追加するためのプログラミング言語。</dd>
</dl>

複数用語の関連付け

[編集]
<dl>
  <dt>HTML</dt>
  <dt>CSS</dt>
  <dd>ウェブ技術の基礎。</dd>
</dl>

関連仕様

[編集]

練習問題

[編集]
  • 練習1: <dt> 要素を使用して、ウェブ技術に関する用語とその説明をリストにまとめてください。
  • 練習2: 1つの <dt> に複数の <dd> を関連付けるリストを作成してみてください。
  • 練習3: CSS を使用して、<dt> 要素のスタイルを変更し、リストを装飾してみてください。