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HTML Living Standard/li

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』

li 要素

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<li> 要素は、リスト項目(list item)を表すために使用されます。主に <ul>(順序なしリスト)または <ol>(順序ありリスト)要素内で使用され、リストの内容を定義します。

基本構造

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以下は、<li> 要素の基本的な使用例です:

<!DOCTYPE html>
<html lang="en">
  <head>
    <meta charset="UTF-8">
    <title>List Item Example</title>
  </head>
  <body>
    <ul>
      <li>りんご</li>
      <li>みかん</li>
      <li>バナナ</li>
    </ul>
  </body>
</html>

この例では、<ul> 要素の中に3つの <li> 要素が含まれています。

使用できる親要素

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<li> 要素は、以下の親要素内で使用されることを想定しています:

  • <ul>(順序なしリスト)
  • <ol>(順序ありリスト)
  • <menu>(メニューリスト)

ただし、ほとんどの場合 <ul> または <ol> の中で使用されるのが一般的です。

属性

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<li> 要素は以下の属性をサポートしています。

value 属性(順序付きリストのみ)

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<ol> 要素内で使用する場合、value 属性を指定することで、リスト項目の番号を明示的に設定できます。

例:
<ol>
  <li value="10">第10項</li>
  <li>第11項</li>
  <li>第12項</li>
</ol>

この例では、最初の項目が「10」として開始され、続く項目はそれに応じて順番が付けられます。

ネストされたリスト

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<li> 要素内には、他のリスト要素(<ul><ol>)を含めることができます。これにより、ネストされたリストを作成できます。

例:
<ul>
  <li>果物
    <ul>
      <li>りんご</li>
      <li>みかん</li>
    </ul>
  </li>
  <li>野菜
    <ul>
      <li>にんじん</li>
      <li>キャベツ</li>
    </ul>
  </li>
</ul>

アクセシビリティ

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<li> 要素はリストの構造を正確に表現するため、スクリーンリーダーなどの支援技術で正しく解釈されます。リスト項目の内容がわかりやすいように記述してください。

CSSを使用したスタイリング

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<li> 要素は通常、親要素(<ul> または <ol>)のスタイルに従いますが、独自のスタイルを適用することもできます。

例:
<ul>
  <li style="color: red;">りんご</li>
  <li style="color: orange;">みかん</li>
  <li style="color: yellow;">バナナ</li>
</ul>

この例では、それぞれのリスト項目が異なる色で表示されます。

使用例

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順序なしリスト

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<ul>
  <li>サッカー</li>
  <li>野球</li>
  <li>バスケットボール</li>
</ul>

順序付きリスト

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<ol>
  <li>最初のステップ</li>
  <li>次のステップ</li>
  <li>最後のステップ</li>
</ol>

value 属性の使用例

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<ol>
  <li value="100">100点</li>
  <li>101点</li>
  <li>102点</li>
</ol>

注意点

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  1. 正しい親要素の使用:
    <li> 要素は常に <ul><ol>、または <menu> の子要素として使用してください。
  2. リストの意味を考慮:
    順序が重要な場合は <ol> を使用し、重要でない場合は <ul> を使用してください。
  3. スタイリングの調整:
    必要に応じて CSS で見た目を調整してください。

関連仕様

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練習問題

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  • 練習1: <ul><li> を使用して、好きな果物をリスト化してください。
  • 練習2: <ol><li> を使用して、レシピの手順を記述してください。
  • 練習3: ネストされたリストを作成し、グループ分けされた項目を表現してください。