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HTML Living Standard/meta

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』

meta 要素

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<meta> 要素は、文書のメタデータ(データに関するデータ)を定義するために使用されます。これには、文書の作成者、説明、キーワード、文字エンコーディング、ビューポート設定など、さまざまな情報が含まれます。<meta> 要素は、<head> 要素内に配置されます。

概要

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  • カテゴリ: メタデータコンテンツ
  • 使用できる文脈: <head> 要素内
  • 内容モデル: なし(自己終了タグ)
  • タグの省略: 開始タグと終了タグのどちらも省略可能
  • 属性:
    • name – メタデータの名前
    • content – メタデータの内容
    • http-equiv – HTTPレスポンスヘッダの値を設定
    • charset – 文字エンコーディング
    • itemprop – Schema.orgのプロパティ名
    • scheme – 属性 name の値に対するスキーム

使用例

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文字エンコーディングの指定

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文字エンコーディングを指定するために charset 属性を使用します。通常、<meta> 要素は文書の最初の方に配置され、文字エンコーディングを宣言します。

<meta charset="UTF-8">

この例では、文書がUTF-8エンコーディングであることを示しています。

ビューポート設定

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モバイルデバイスにおける表示方法を指定するために、<meta> 要素を使用してビューポート設定を行うことができます。

<meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0">

この設定では、ページの幅をデバイスの幅に合わせ、初期スケールを1に設定しています。これにより、モバイルデバイスで適切な表示が行われます。

メタデータの追加

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<meta> 要素を使用して、文書の説明やキーワードなどのメタデータを指定できます。

<meta name="description" content="このページはHTMLのチュートリアルです。">
<meta name="keywords" content="HTML, チュートリアル, ウェブ開発">

これにより、検索エンジンに対してページの内容を説明する情報が提供されます。

HTTPヘッダの設定

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<meta> 要素の http-equiv 属性を使用して、HTTPレスポンスヘッダの値を設定することができます。

<meta http-equiv="refresh" content="30">

この例では、ページが30秒ごとにリフレッシュされる設定です。

アクセシビリティの考慮事項

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  • メタデータは、検索エンジンやソーシャルメディアサービスがページの内容を理解し、表示するために重要です。そのため、適切なメタデータの提供はSEO(検索エンジン最適化)において重要です。
  • name 属性の値として、descriptionkeywords などの意味が明確な属性を使用することが推奨されます。

ベストプラクティス

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  1. 文字エンコーディングの指定: 文書の先頭で、適切な文字エンコーディングを指定することが重要です。特にUTF-8を使用することが推奨されます。
  2. ビューポート設定: モバイル対応のため、<meta> 要素でビューポート設定を行い、レスポンシブデザインをサポートしましょう。
  3. ページの説明: description メタタグを使用して、ページの内容を簡潔に説明することがSEOに役立ちます。
  4. キーワードの指定: 主要なキーワードを keywords メタタグで指定し、検索エンジン向けにページのテーマを明示しましょう。

注意事項

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  • <meta> 要素には複数の属性を同時に使用でき、1つの文書に複数の <meta> 要素を記述することが可能ですが、SEO向けには descriptionkeywords を適切に設定することが重要です。
  • http-equiv 属性は特定のHTTPヘッダを設定するために使用されるものであり、すべてのケースで必要というわけではありません。

関連仕様

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