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HTML Living Standard/rp

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』

rp 要素

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概要

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<rp> 要素は、ルビ註釈を含む <ruby> 要素内で使用され、ルビがサポートされていないブラウザや環境でフォールバック用の文字列を表示するために使用されます。通常、括弧などの文字を用いて、ルビ情報を明示的に示します。

カテゴリ

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  • フローコンテンツ (Flow content)
  • フレージングコンテンツ (Phrasing content)

使用できる文脈

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<ruby> 要素内で、<rt> 要素の前後に配置されます。

コンテンツモデル

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フレージングコンテンツ。

タグ省略のルール

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開始タグおよび終了タグは省略できません。

使用できる属性

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アクセシビリティ上の注意

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  • 著者向けの注意: <rp> 要素を使用して、ルビ註釈がサポートされていない場合でもテキストが理解可能になるようにしてください。
  • 実装者向けの注意: <rp> 要素の内容は、ルビがレンダリングされる環境では非表示にすることを推奨します。

DOM インターフェース

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  • この要素は、HTMLElement インターフェースを使用します。

使用例

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漢字に括弧付きのルビを表示

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以下の例では、ルビ註釈がサポートされていない場合に括弧を使用して補足情報を表示します。

<ruby><rp>(</rp><rt>かん</rt><rp>)</rp><rp>(</rp><rt></rt><rp>)</rp>
</ruby>

表示例(ルビがサポートされない場合):

漢(かん)字(じ)

英語の略語の補足情報

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次の例では、<rp> 要素を使用して、略語の意味を括弧で補足します。

<ruby>
  HTML<rp>(</rp><rt>Hypertext Markup Language</rt><rp>)</rp>
</ruby>

表示例(ルビがサポートされない場合):

HTML(Hypertext Markup Language)

関連要素

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  • <ruby> 要素: ルビ註釈全体を囲む親要素。
  • <rt> 要素: 実際のルビテキストを指定する要素。

注意点

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  • <rp> 要素は、<ruby> 要素内でのみ使用してください。
  • <rp> 要素の内容は、ルビがサポートされている場合は表示されません。

実装例

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フォールバックの完全な例

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<ruby>
  東京<rp>(</rp><rt>とうきょう</rt><rp>)</rp>
  大学<rp>(</rp><rt>だいがく</rt><rp>)</rp>
</ruby>
表示例(ルビがサポートされない場合)
東京(とうきょう)大学(だいがく)

関連仕様

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