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JavaScript/break

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』


break

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break は、JavaScriptにおける制御フロー文の1つで、ループやswitch文などの処理を強制的に終了させるために使用されます。break を使うことで、ループの繰り返しを途中で止めたり、switch文の実行を終了させたりすることができます。

構文

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for (let i = 0; i < 10; i++) {
  if (i === 5) {
    break; // ループを途中で終了
  }
  console.log(i);
}

説明

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  • break は、forwhiledo...while ループや switch 文などの制御フロー内で使用できます。
  • break が実行されると、その時点でループやswitch文は即座に終了します。
  • break は、その外側にあるループやswitch文に影響を与えず、現在のブロックだけを抜けるという動作をします。

使用例

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// ループでの使用例
for (let i = 0; i < 10; i++) {
  if (i === 5) {
    break;  // i が 5 になった時点でループを終了
  }
  console.log(i);  // 0 1 2 3 4
}
// switch 文での使用例
const fruit = 'apple';

switch (fruit) {
  case 'banana':
    console.log('Banana');
    break;  // 'banana' の場合に break が実行される
  case 'apple':
    console.log('Apple');
    break;  // 'apple' の場合に break が実行される
  default:
    console.log('Unknown fruit');
}

break の使用シナリオ

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  • ループの中で条件に一致したときに終了する
    • 例えば、検索ループなどで、条件が満たされたらすぐに処理を終了させるために break を使います。
  • switch 文で条件に一致したときに処理を終了する
    • switch 文の中で、特定のケースが実行されたらそれ以降のケースをスキップして、即座に switch 文を抜けることができます。

break と continue の違い

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特徴 break continue
用途 ループを強制的に終了 ループの次の反復に進む
適用範囲 forwhiledo...whileswitch forwhiledo...while
制御 ループやswitch文を即座に終了 現在の反復を終了し、次の反復に進む

注意点

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  • break は通常、ループの最も内側または switch 文の最も内側で使用されます。複雑なネストが多い場合でも、break はその直近のループや switch 文を終了させるだけです。
  • break を不適切に使うと、コードの可読性やメンテナンス性が低下することがあります。過剰な使用は避け、必要なときにのみ使用するようにしましょう。

関連項目

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参考

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