コンテンツにスキップ

JavaScript/catch

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』


catch

[編集]

catch は、JavaScript のエラーハンドリング機構である try...catch 文内で使用されるキーワードです。catch は、try ブロック内で発生したエラーを捕捉し、エラーハンドリングを行うために使用されます。

構文

[編集]
try {
  // エラーが発生する可能性のあるコード
} catch (error) {
  // エラーが発生した場合の処理
}

説明

[編集]
  • catch は、try ブロック内で発生した例外を捕捉して処理するために使用されます。
  • catch の引数には、捕捉したエラーオブジェクトが渡されます。このオブジェクトにはエラーの詳細が含まれます。
  • catch は、エラーが発生した場合にのみ実行され、エラーが発生しなければ無視されます。

使用例

[編集]
// try-catch の基本的な使用例
try {
  const result = someFunctionThatMightThrow();
} catch (error) {
  console.log('エラーが発生しました:', error.message);
}

上記の例では、someFunctionThatMightThrow() がエラーを発生させた場合、catch ブロックが実行され、エラーメッセージがコンソールに出力されます。

// エラーオブジェクトを使った詳細なエラーハンドリング
try {
  const result = JSON.parse('invalid json');
} catch (error) {
  console.log('エラータイプ:', error.name); // エラーの種類
  console.log('エラーメッセージ:', error.message); // エラーの詳細メッセージ
}

この例では、無効な JSON をパースしようとした場合に、catch ブロックが実行され、エラー名やメッセージがコンソールに出力されます。

注意点

[編集]
  • catch は、非同期処理内で使用する場合に注意が必要です。catch ブロックは同期的に動作するため、非同期処理のエラーハンドリングには別の方法(例: async/awaittry...catch)を使うことが一般的です。
  • catch では捕捉したエラーの詳細にアクセスできますが、エラーを無視することもできます。ただし、エラーを無視すると問題が後で発覚する可能性があるため、適切な処理を行うことが重要です。

例外処理の流れ

[編集]
順番 処理内容
1 try ブロック内のコードが実行される
2 エラーが発生した場合、catch ブロックが実行される
3 catch でエラーを処理し、必要に応じてエラーメッセージやログを表示する

関連項目

[編集]

参考

[編集]