JavaScript/decodeURI

decodeURI() は、エンコードされたURIを元のフォーマットにデコードするグローバル関数です。Uniform Resource Identifier (URI) において、エンコードされた特殊文字を元の文字に戻します。

構文

decodeURI(encodedURI)

パラメータ

encodedURI: デコードするエンコードされたURI文字列

戻り値

デコードされた元のURI文字列

例外

URIError: 不正にエンコードされた文字が含まれている場合にスローされます

基本的な使用例

// エンコードされたURI
const encodedURI = "https://example.com/%E3%81%93%E3%82%93%E3%81%AB%E3%81%A1%E3%81%AF";

// デコード
const decodedURI = decodeURI(encodedURI);
console.log(decodedURI); // "https://example.com/こんにちは"

エンコード vs デコード

メソッド	目的	対象文字
`encodeURI()`	URIをエンコード	特殊文字（予約文字を除く）
`decodeURI()`	エンコードされたURIをデコード	エンコードされた文字を元に戻す

特殊文字の扱い

decodeURI() は以下の文字をデコードしません：

;
,
/
?
:
@
&
=
+
$
#

これらの文字は decodeURIComponent() を使用することでデコード可能です。

注意点

エンコードされていない文字列に対して使用しても安全です
不正なエンコード文字が含まれる場合は URIError を発生
可読性のために使用、セキュリティ目的では不十分

高度な使用例

// クエリパラメータを含むURI
const complexURI = "https://example.com/search?q=%E6%A4%9C%E7%B4%A2%E8%AA%9E";

try {
    const decodedURI = decodeURI(complexURI);
    console.log(decodedURI); 
    // "https://example.com/search?q=検索語"
} catch (error) {
    if (error instanceof URIError) {
        console.error("デコード中にエラーが発生しました");
    }
}

ブラウザ互換性

すべてのモダンブラウザおよびECMAScript 3以降でサポートされています。

仕様

ECMAScript 3以降
WHATWG URL 仕様

脚註

構文