JavaScript/undefined

undefined

undefined は、JavaScriptにおけるプリミティブ型の一つで、変数が未定義の状態や、値が設定されていないことを示します。undefined はグローバルスコープで定義された特殊な値であり、多くの場合において「何も設定されていない」状態を示します。

let value; // 変数を宣言するが初期化しない
console.log(value); // undefined

未初期化の変数: 変数が宣言されただけで値が設定されていない場合、自動的に undefined が割り当てられます。
```
let value; // 初期化していない
console.log(value); // undefined
```
存在しないプロパティ: オブジェクト内の存在しないプロパティにアクセスすると undefined が返されます。
```
let obj = {};
console.log(obj.property); // undefined
```
戻り値がない関数: 関数が明示的に値を返さない場合、その戻り値は undefined になります。
```
function noReturn() {}
console.log(noReturn()); // undefined
```

let value1;         // 初期化されていない
let value2 = null;  // 値が存在しないことを明示的に設定

console.log(value1); // undefined
console.log(value2); // null

undefined は非厳密等価演算子（==）で null と等しいと評価されますが、厳密等価演算子（===）では異なると評価されます。

console.log(undefined == null); // true
console.log(undefined === null); // false

グローバルの undefined は再定義可能であるため、値が undefined かどうかをチェックする際には、typeof 演算子の使用が推奨されます。

let value;
console.log(typeof value === "undefined"); // true

let value = undefined; // 非推奨
let value = null;      // 推奨