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Lojban For Beginners 日本語訳/接続詞を尋ねる

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』

接続詞を尋ねる


「コーヒーには牛乳かそれとも砂糖を入れる?」

「はい。」


返事がこれだけだと、牛乳だけなのか、砂糖だけなのか、それとも両方なのか分かりません。いくらこの答え方が論理的とは言え、普通の言語は社会的なしきたりからも成り立つものです。聞かれた方はそれらの情報を与えるのが親切でしょう。


ロジバンにそれを翻訳してみます。「~するかどうか」を聞いているから、 xu をまず使って作文してみます。

.i xu do djica lenu jmina loi ladru .a loi sakta 


すると、答えは、.i go'i「はい、そうです。」か.i na go'i「いいえ、違います。」しかないことになります。しかしこれは聞き手が聞きたいことではありません。牛乳だけなのか、砂糖だけなのか、両方なのか、どっちも要らないのか、を聞きたいはずだからです。これを巧妙に聞くことがロジバンではできます。聞きたいところを空けて、そこに疑問詞を挿入するのです。「牛乳」や「砂糖」の場所ではありません。接続詞の場所に疑問詞 ji を置くのです。

.i do djica lenu jmina loi ladru ji loi sakta

「あなたは入れたい、牛乳 […] 砂糖を。」


これに 、

.e 

「~そして~」と答えれば、これをそのまま接続詞の場所に当てはめた文、すなわち

.i do djica lenu jmina loi ladru .e loi sakta

「牛乳そして砂糖を入れたい」が答えになります。


.enai 

「~そして~ではない」

と答えれば、「牛乳そして砂糖ではない」。


na.e

「~ではない、そして~」

と答えれば、「牛乳ではなくて、砂糖」。


na.enai

「~でない、そして~でない。)

と答えれば、「牛乳ではなくて、砂糖でもない」。つまり、どちらも要らない、ということです。(このように、否定の意味を付けるには、接続詞の左に付く時は na が、右に付く時は nai を付けます。)ちなみに、ここで、.a 「~か、それとも~」と言われたら、お手上げですが。

sumti だけではなく、他のものをつなぐ接続詞の場所にも疑問詞は使えます。


tanru の語をつなぐ接続詞を尋ねるのなら、je'i


selbri とそれに続く sumti のまとまりをつなぐ接続詞を尋ねるのなら gi'i.


になります。