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MXML

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』

MXMLは、Adobe Systemsによって開発されたマークアップ言語で、主にApache Flexフレームワークで使用される。MXMLは、リッチインターネットアプリケーション(RIA)を簡単に作成するために設計されており、ユーザーインターフェイス(UI)の定義やアプリケーションロジックの記述をサポートする。

特徴

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MXMLの主な特徴は以下の通りである。

  • 宣言的記述: MXMLはXML形式で記述され、UIコンポーネントやアプリケーションの構造を視覚的に理解しやすい。
  • Flexフレームワークとの統合: MXMLはActionScriptとシームレスに統合され、複雑なアプリケーションロジックをサポートする。
  • 迅速な開発: コード量を削減し、開発時間を短縮する。

基本構文

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以下は、簡単なMXMLファイルの例である。

<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<mx:Application xmlns:mx="http://www.adobe.com/2006/mxml" layout="vertical">
    <mx:Label text="Hello, MXML!" />
    <mx:Button label="クリック" click="alert('ボタンがクリックされました')" />
</mx:Application>

この例では、<mx:Application>タグを使用してアプリケーション全体を定義し、<mx:Label><mx:Button>でUIコンポーネントを配置している。

歴史

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MXMLは2004年にAdobe Systems(当時はMacromedia)によって初めて公開された。Flex SDKの一部として提供され、Flash Player上で動作するアプリケーションの開発に使用された。その後、Apache Software FoundationによるFlexプロジェクトに引き継がれ、オープンソースとして進化を遂げた。

利用例

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MXMLは主に以下のような用途で利用される。

  • Webアプリケーション
  • デスクトップアプリケーション(Adobe AIRを使用)
  • データ可視化ツール

現在の状況

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現在、MXMLは主にApache Flexコミュニティで使用されているが、HTML5やJavaScriptの普及により、利用範囲は限定的になりつつある。それでも、特定の分野では有用性を保っている。

関連項目

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外部リンク

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