Maxima/リナックスにおけるインストールの仕方
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Linuxにおけるインストールの仕方[編集]
パッケージ管理システムとしてrpmを用いているLinuxシステムでMaximaを利用する場合のインストール方法について示す。
rpmの使い方[編集]
Linuxシステムにソフトウェアをインストールする際にはrpmを使って行なうことが多い。一般にRPMを用いてプログラムをインストールするにはrootの権限を持っている必要がある)。
実際ここで使うのは
$rpm -Uhv maxima-???.rpm
というコマンドである。
ここで、rpmはコマンド名である。-Uはupdateの意味であり、新しいソフトを導入する場合にもこれを使うことが多い。(実際には-i(installの略)を使うことも多い。どちらもすでに古い版が導入されていなかったときには同じ振舞いをする。既に古い版が導入されていたときには、-iは、それと無関係にインストールを行ない、-Uでは、古い版を消去してからインストールを行なう。)また、-hはhash(#)の略で、これを指定しておくとインストールの進み具合を
0% 100% ######
などのように示す。もちろん省略しても動作に影響は無い。最後に-vは、verbose (多弁な)の略であり、様々な情報をインストール中に表示してくれるようになる。これも省略しても問題は無い。
実際のインストール[編集]
まずは、[1]から、Maximaの.rpmファイルをダウンロードする。このとききちんとライセンスを確認するのが重要である。
実際に必要となるのはCommon Lisp処理系と、Maxima本体の両方である。ここで利用するCommon Lisp処理系はCLISPを用いているが、GCL(GNU Common Lisp)やCMUCL等を替わりに用いることもできる。2つの.rpmファイルを手に入れたら、それがあるディレクトリの中で、
$ su # rpm -Uhv clisp-バージョン番号.rpm # rpm -Uhv maxima-バージョン番号.rpm maxima-exec-clisp-バージョン番号.rpm
の順でコマンドを打つ。(順番が逆になると依存関係が満たされない。MaximaはLisp上で動くためLisp処理系が先でなくてはならない。)
Common Lisp処理系についての補足[編集]
数値演算などの速さを期待するならば、演算速度を追求したCMUCLかCMUCLから枝分かれして活発にメンテナンスが行われているSBCLの利用を御勧めする。CLISPは中間コードというものにコンパイルされる為に速度が出ないが、ネイティブコードと言うより速いものにコンパイルされるCMUCLやSBCLの方が数倍速くなるからである。Maximaの以前のバージョンはGCLとCLISPを前提として作られていたのだが、Maxima 5.9.*以後主流がCMUCLやSBCLに移ったようである。