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消去・削除(Erase-Remove)
[編集]意図
[編集]STL コンテナから要素を取り除き、サイズを削減する。
別名
[編集]動機
[編集]std::remove アルゴリズムはコンテナから要素を取り除かない! 単純に、要素をコンテナの末尾に隔離するだけである。 これは、std::remove アルゴリズムが前方反復子(forward iterator)の対(反復子対(Iterator Pair)イディオム)のみを用いて動作し、一般化された前方反復子のコンセプトは、任意のデータ構造から要素を取り除くする方法を提供しないからである。 コンテナの内部データ構造を知っているのはメンバ関数のみであるため、メンバ関数のみがコンテナから要素を取り除ける。 消去・削除(Erase-Remove)イディオムは、コンテナから実際に要素を取り除くために使用される。
解法とサンプルコード
[編集]std::remove アルゴリズムは、「削除」された要素群の範囲の先頭を指す反復子を返す。 この時、コンテナの end() 反復子も、サイズも変更されない。 コンテナから実際に要素を削除するために、erase メンバ関数を以下のような慣用的な方法で使用できる。
std::vector<int> v;
// 何らかの方法で、v を埋める
v.erase(std::remove(v.begin(), v.end(), 99), v.end()); // 値 99 の要素を全て実際に削除する
v.end() と std::remove の呼び出しとの評価順序はここでは重要ではない。 なぜなら、std::remove アルゴリズムが end() 反復子を変更しないからである。
既知の利用
[編集]- Boost.Rangeライブラリ
関連するイディオム
[編集]References
[編集]Effective STL, Item 32 - Scott Meyers