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Netpbm

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』

はじめに

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Netpbmは、画像形式の変換を含む、グラフィック画像を操作するためのツールキットです。このパッケージには、約100種類のグラフィックス形式に対応したコンバーターを含む、350以上の個別ツールが含まれています。

主な機能例

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  • 画像サイズを10%縮小
  • 画像の上半分をカット
  • ミラー画像の作成
  • 2つの画像間のフェード効果シーケンスの作成

システム要件

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Netpbmは多くのプラットフォームでの使用を想定して設計されています。以下のシステムでテストされています:

  • Unix系システム
  • Windows
  • Mac OS X
  • VMS
  • Amiga OS

特徴と制限事項

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  • インタラクティブなツールは含まれていません
  • グラフィカルインターフェースは提供されていません
  • コマンドラインからの実行、またはプログラムからの内部呼び出しを想定しています

インストール

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前提条件

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以下のコンポーネントが必要です:

  • GNU Make
  • Perlインタプリタ(基本インタプリタとコアモジュール)
  • C89標準に準拠したCコンパイラ
  • Single Unix Specification version 2に準拠したC runtime library

必要なディスク容量

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  • 本体:約9 MiB
  • ドキュメント:約4 MiB(オプション)

サポート

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  • メーリングリストやバグ追跡システムは提供されていません
  • メンテナ(Bryan Henderson)にメールで直接連絡することができます
  • バグ報告には迅速な対応が行われ、通常数日以内に修正されます

人気のある機能

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Fedoraでの利用統計(2012年6月時点)によると、以下の機能が特に多く使用されています:

最も利用されている変換ツール

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  1. pnmtopng/pngtopnm(PNG形式との相互変換)
  2. pnmtops(PostScript形式への変換)
  3. ppmtogif/giftopnm(GIF形式との相互変換)
  4. tifftopnm/pnmtotiff(TIFF形式との相互変換)
  5. jpegtopnm(JFIF形式からの変換)

最も利用されている画像処理ツール

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  1. pnmquant(色の量子化)
  2. pamscale(画像の拡大・縮小)
  3. pamcut(画像の切り抜き)
  4. pamfile(画像の寸法確認)
  5. pnmcrop(画像の余白除去)

ライセンス

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  • 複数の著作者による貢献で構成されています
  • オープンソースライセンス(GPL、BSD、MITなど)で提供されています
  • 商用利用可能ですが、特許に関する保証はありません

Webサイトでの利用

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  • CGIスクリプトを通じて画像処理機能を提供できます
  • GalleryやIImages等のWebサイトソフトウェアで使用されています
  • サーバー管理者権限とC言語のコンパイル環境が必要です

カテゴリ:画像処理