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初等物理学公式集

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』
Transwiki:高校物理 から転送)

以下に、日本の物理学教育において大学入学程度の水準までで用いられる、主な公式をジャンルごとに分けて記しておく。

古典力学

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速度・加速度

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  • 速度
    • 距離 x (m) を経過時間 t (s) で等速直線運動する物体の速さ v (m/s)
    • 時刻 t (s) における変位 x (m) の物体の平均の速さ (m/s)
    • 時刻 t (s) における変位 x (m) の物体の瞬間の速さ (m/s)
  • 加速度
    • 経過時間 (s) の間の速度の変化 (m/s) の物体の平均の加速度 (m/s2)
    • 経過時間 (s) の間の速度の変化 (m/s) の物体の瞬間の加速度 (m/s2)
  • 等加速度直線運動
    • 一定の加速度 a (m/s2) で加速する初速度 v0 (m/s) の物体の時刻 t (s) における速度 v (m/s) と変位 x (m)

運動方程式

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摩擦力

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  • 静止摩擦係数 、垂直抗力 N の物体にはたらく最大静止摩擦力 Fmax
  • 動摩擦係数 、垂直抗力 N の物体にはたらく動摩擦力
  • 摩擦角 のときの静止摩擦係数

浮力

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  • 大気圧をp0として密度ρの水中で深さhの位置にある物体が受ける水圧
  • 体積Vの物体が密度ρの水中で受ける浮力
    (アルキメデスの原理)

コリオリの力

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  • 速度 、角速度 で回転運動する質量 m の物体にはたらくコリオリの力

剛体

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  • (力のモーメント)
  • (重心)

ケプラーの法則

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  • 惑星の公転周期 T、長半径 a
(第三法則)

万有引力の法則

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  • 質量 M, m、距離 r の物体間にはたらく万有引力 F
G は万有引力定数)
  • 重力場
  • 重力質量と慣性質量の等価性
  • 落下
  • 空気抵抗の比例定数をkとしたときの終端速度
  • 位置エネルギー
  • 第一宇宙速度
7.91 km/s
  • 第二宇宙速度
11.2 km/s
  • 第三宇宙速度
16.7 km/s

等速円運動

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    • (周期)
    • (弾性力)
    • (弾性エネルギー)
    • (単振動の角速度)
    • (単振動の振動数)
    • (単振動の変位)
    • (単振り子の角速度)
  • 角速度 で回転運動する質量 m の物体が回転の中心から の位置にあるときの遠心力

力学的保存量

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    • (運動量)
    • (力積)
    • (運動量保存)
    • (運動エネルギー)
    • (力学的エネルギー保存則)
    • (反撥係数)
    • (仕事)
    • (仕事率、ワット)

熱力学

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熱力学

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以下、理想気体の場合を想定する。

  • 気体の圧力
  • 気体の仕事
  • アボガドロ数
  • 気体定数
kJ/(mol・K)
  • ボルツマン定数
J/K
  • 気体の状態方程式
  • 単原子分子理想気体の内部エネルギー
  • 分圧と全圧の関係式
  • 運動エネルギーと熱エネルギー

熱量と熱機関

  • 比熱
  • 比熱比
  • 気体のモル比熱
  • 熱エネルギー保存
  • 定圧モル比熱と定積モル比熱の差
(マイヤーの関係式)
  • 変換熱量とP-V図の面積
  • 閉じた系の内部エネルギー変化
(熱力学第一法則)
  • ポアソンの法則
  • 熱効率
  • 熱力学第二法則

波動力学

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  • 横波: 振動方向と進行方向が直交
  • 縦波: 振動方向と進行方向が同じ
  • 波形の公式
  • 振動数を f (Hz)、周期を T (s) とすると:
  • 振動数 f (Hz)、波長 λ (m) のときの波の速さ v (m/s)
  • 重ね合わせの原理
  • 干渉による強め合い
  • 干渉による弱め合い
  • 入射角を i (rad)、入射波の速さと波長を vi (m/s)、λi (m)、屈折角を r (rad)、屈折波の速さと波長を vr (m/s)、λr (m) としたときの屈折率 n
(スネルの法則、屈折の法則)
  • 波の速さ V (m/s)、観測者の速さ vo (m/s) (近づくとき正)、音源の速さ vs (m/s) (近づくとき正)、元の周波数 f (Hz) としたときに観測される周波数 f' (Hz)

音の場合

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  • うなり振動数
  • 弦、両閉、両開気柱の振動
  • 片開気柱の振動
  • 弦の振動周波数

光の場合

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  • 真空中の光速(定義値)
  • 絶対屈折率
  • 全反射の条件
  • 光路長
  • 強めあう回折条件(波長ズレなし)
  • 弱めあう回折条件(波長ズレなし)
  • レンズと鏡
(写像公式)
(倍率)

電気回路

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  • 電流の強さ I (A)、電圧 V (V)、抵抗 R (Ω)
    (オームの法則)
  • (キルヒホッフの法則)
  • 電気抵抗
  • (形状と抵抗値)
  • (直列接続の合成則)
  • (並列接続の合成則)
  • (ホイートストンブリッジの平衡条件)
  • (消費電力)
  • (ジュールの法則)

コンデンサ

  • (コンデンサの電気容量)
  • (コンデンサのエネルギー)
  • (平板コンデンサの容量)
  • (直列接続の合成則)
  • (並列接続の合成則)
  • (コンデンサの消費電力)

コイル

  • (直列接続の合成則)
  • (並列接続の合成則)
  • (コイルの消費電力)

交流回路

  • (交流波形)
  • (実効電圧)
  • (実効電流)
  • (容量リアクタンス)
  • (誘導リアクタンス)
  • (直列合成インピーダンス)
  • (並列合成インピーダンス)
  • (力率)
  • (変圧トランス)
  • (LC回路の共振条件)

電磁気学

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静電気・電界(電場)

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  • 電気量 q1 (C) と q2 (C) の点電荷間の距離を r (m)、誘電率を ε (F/m) とするときに働く静電気力 F (N)
    (クーロンの法則)
  • 電場
  • 一様な電場で生じる電位
  • 電気的位置エネルギー
  • 電流と電荷の関係

磁界(磁場)

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  • (磁気のクーロンの法則)
  • (磁場)
  • (線電流の作る磁場)
  • (円電流の作る磁場)
  • (ソレノイドの作る磁場)
  • (磁束密度)
  • (ローレンツ力)
  • (フレミングの法則、アンペール力)
  • (自己誘導)
  • (相互誘導)

電磁誘導

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  • (磁束)
  • (ファラデーの法則)
  • (誘導起電力)

量子力学

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  • プランク定数
J・s
  • プランク定数 h、位置の不確かさ 、運動量の不確かさ
(不確定性原理)
  • (質量エネルギー)

原子核物理学

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  • (光電効果)
  • (光子のエネルギー)
  • (光子の運動量)
  • (ド・ブロイ波長)
  • (X線の最短波長)
  • (ブラッグの条件)
  • (量子条件)
  • (振動数条件)
  • (電子軌道半径)
  • (エネルギー準位)
  • (線スペクトル)
  • α崩壊: ヘリウム核(陽子2、中性子2)を放出
  • β崩壊: 中性子が陽子と電子に崩壊し電子を放出
  • γ崩壊: きわめてエネルギーの高い光子を放出
  • 核分裂: 原子核が二個以上の部分に分解しエネルギーを放出
  • 核融合: 二個軽い原子核が融合しエネルギーを放出