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Visual Basic .NET

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』

このチュートリアルは、Visual Basic .NETの基礎を学ぶためのものです。 Visual Basic .NETは、Microsoftが提供するオブジェクト指向プログラミング言語であり、 Windowsアプリケーションの開発に広く使用されています。 このチュートリアルでは、初心者向けに、基本的な概念、文法、およびプログラミング技術を学ぶことができます。 また、実際のプログラミングの問題に取り組むことで、実践的なスキルを身につけることもできます。 このチュートリアルを終えると、Visual Basic .NETで簡単なアプリケーションを構築することができるようになります。

はじめに

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Visual Basic .NETとは?

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Visual Basic .NETとは、Microsoftによって開発されたプログラミング言語であり、Visual Studioという統合開発環境で使用されます。 Visual Basic .NETは、GUIアプリケーションやWebアプリケーション、ゲーム開発など、様々な用途に使用されます。 Visual Basic .NETは.NET Frameworkの一部であり、開発者が.NETを基盤としたアプリケーションを開発することができます。 .NET Framework の後継の .Net Core でも .NET Core 2.0 以降でVisual Basic .NETのサポートが追加されました。

基本構文の解説

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データ型

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Visual Basic .NETには、数値、文字列、真偽値、日付時刻などのデータ型があります。以下によく使われるデータ型を示します。

  • Integer:整数(例: 42)
  • Double:浮動小数点数 (例: 3.14)
  • Boolean:真偽値 (例: True または False)
  • Char:一文字 (例: "A")
  • String:文字列 (例: "Hello, World!")
  • Date:日付時刻 (例: #2023/04/25 23:18:00#)

変数

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変数は、データを格納する入れ物です。変数を宣言するには、データ型と変数名を指定します。例えば、以下のように変数を宣言します。

Dim age As Integer
age = 42

変数を宣言すると同時に、初期化することもできます。

Dim message As String = "Hello, World!"

定数

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定数は、変数と同様にデータを格納するものですが、その値は変更できません。以下のように定数を宣言します。

Const PI As Double = 3.14159

演算子

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Visual Basic .NETには、四則演算や比較演算、論理演算などの演算子があります。以下に演算子の例を示します。

Dim x As Integer = 10
Dim y As Integer = 3
Dim result As Integer

result = x + y ' 足し算
result = x - y ' 引き算
result = x * y ' 掛け算
result = x / y ' 割り算
result = x ^ y ' べき乗
result = x Mod y ' 余り
result = x > y ' より大きいかどうか
result = x <= y ' 以下かどうか
result = x And y ' And演算(論理積)
result = x Or y ' Or演算(論理和)
result = Not x ' Not演算(否定)

制御構文

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制御構文は、条件分岐や繰り返し処理を行うためのものです。以下に制御構文の例を示します。

条件分岐(If文)

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Dim score As Integer = 80

If score >= 60 Then
    Console.WriteLine("合格")
Else
    Console.WriteLine("不合格")
End If

繰り返し処理(Forループ)

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For i As Integer = 1 To 10 Step 1
    Console.WriteLine(i)
Next i

配列

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配列は、複数の値をまとめて扱うためのものです。以下のように配列を宣言します。

Dim numbers(4) As Integer
numbers(0) = 10
numbers(1) = 20
numbers(2) = 30
numbers(3) = 40
numbers(4) = 50

配列の要素にアクセスするには、インデックスを指定します。

Console.WriteLine(numbers(0)) ' 10が出力される

コメント

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まとめ

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' 変数
'' 宣言
Dim <変数名> As <タ型>

'' 代入
<変数名> = <>

 制御構造
’’ 条件分岐
’’’ If
If <条件式1> Then
    <処理1>
ElseIf <条件式2> Then
    <処理2>
Else
    <処理3>
End If

’’ 
’’’ For
For <カウンタ変数> = <開始値> To <終了値>
    <処理>
Next

’’’ For Each
For Each <変数> In <コレクション>
    <処理>
Next

’’’ While
While <条件式>
    <処理>
End While

関数の解説

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関数の書き方

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引数

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返り値

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ラムダ式

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 関数・サブルチン
’’ 関数
Function <関数名>(<引数1> As <タ型1>, <引数2> As <タ型2>) As <戻り値のデタ型>
    <処理>
    Return <戻り値>
End Function

'' サブルーチン
Sub <サブルチン名>(<引数1> As <タ型1>, <引数2> As <タ型2>)
    <処理>
End Sub
Visual Basic .NETのバージョン履歴
Visual Basic .NETの名称とバージョンの変遷の概要を説明します。
2002年(VB 7.0)
初のバージョンで、.NET Framework 1.0をベースにしていた。
最も重要な特徴はマネージドコードであり、これは従来のVisual Basicとは異なるものであった。
Visual Basic .NETと自称していたのは、このバージョンのみであるが、その後もVB6以前やVBAと区別するためVisual Basic .NETあるいはVB.NETと広く称されている。
2003年(VB 7.1)
.NET Framework 1.1でリリース。
.NET Compact Frameworkのサポート追加や、VBのアップグレードウィザードの改善が含まれる。
パフォーマンスと信頼性の向上、Visual Basic .NET 2003は特定の学者に無償で提供された。
2005年(VB 8.0)
「.NET」の名前が製品名から削除され、次のバージョンは「Visual Basic 2005」と呼ばれた。
より迅速なアプリケーション開発プラットフォームとしてのVB.NETの焦点を強化するため、多くの新機能が追加された。
2008年(VB 9.0)
.NET Framework 3.5と同時にリリース。
条件演算子「If(condition as boolean, truepart, falsepart)」の導入、匿名型、LINQのサポート、ラムダ式、XMLリテラル、型推論、拡張メソッドなどの多くの新機能が追加された。
2010年(VB 10.0)
Visual Basic 2010がリリースされ、Dynamic Language Runtime(DLR)の代わりに、C#とのパリティを強化する戦略が採用された。
DLRを活用し、CLRやCOMオブジェクトとの動的な対話能力が向上した。
2012年(VB 11.0)
.NET Framework 4.5と同時にリリース。
非同期プログラミング、イテレータ、呼び出し階層、呼び出し元情報などの主要な機能が導入された。
2013年(VB 12.0)
.NET Framework 4.5.1と共にリリース。
Visual Studio 2013で利用可能で、開発者パックをインストールすることで.NET Framework 4.5.2アプリケーションも構築可能。
2015年(VB 14.0)
Visual Studio 2015と共にリリース。
新しい"?."演算子を含む言語機能が導入され、文字列補間機能も提供された。
2017年(VB 15.x)
Visual Studio 2017と共にリリース。
新しいVisual Basic 15言語機能のサポートが拡張され、ソースコードの整理が行える新しいリファクタリングが導入された。
2019年(VB 16.0)
Visual Studio 2019と共にリリース。
.NET Coreに焦点を当てた初のVisual Basicバージョンとなった。

オブジェクト指向プログラミングの解説

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クラスの定義

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オブジェクトの生成

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継承

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ポリモーフィズム

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ファイルの操作

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ファイルの読み書き

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ディレクトリの操作

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データベースの接続

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応用編

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LINQとは

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マルチスレッド

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おわりに

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このチュートリアルで学べること

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今後の学習のためのアドバイス

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