Wikijunior:太陽系/惑星
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こんにちは!今日は太陽系にある8つの惑星について学びましょう。私たちの住む地球も、これらの惑星の1つなんです。
惑星とは?
[編集]惑星とは、太陽のような恒星の周りを回る大きな天体のことです。2006年に国際天文学連合(IAU)が決めた定義によると、惑星は以下の3つの条件を満たす必要があります:
- 恒星の周りを回っている
- 十分な質量があり、自分の重力で球形(正確には「静水圧平衡形状」)になっている
- 軌道上の他の天体を吸収したり追い出したりして、軌道をきれいに保っている
系外惑星について
[編集]私たちの太陽系以外の恒星の周りを回る惑星のことを「系外惑星」と呼びます。現在までに数千個の系外惑星が発見されています。
太陽系の8つの惑星
[編集]太陽に近い順に見ていきましょう:
1. 水星 ☿
[編集]- 一番小さい惑星
- 表面はクレーターだらけ
- とても暑い昼と寒い夜
2. 金星 ♀
[編集]- 地球とほぼ同じ大きさ
- とても厚い大気で覆われている
- 太陽系で一番暑い惑星
3. 地球 🌍
[編集]- 私たちが住んでいる惑星
- 液体の水がある
- 1つの衛星(月)がある
4. 火星 ♂
[編集]- 赤い惑星
- 2つの小さな衛星がある
- 昔、水があった跡がある
5. 木星 ♃
[編集]- 太陽系最大の惑星
- ガス巨星の代表的な惑星
- 主に水素とヘリウムでできている
- 大きな赤い斑点(大赤斑)という巨大な嵐がある
- 79個以上の衛星を持つ
6. 土星 ♄
[編集]- 美しい輪(リング)で有名
- 木星と同じくガス巨星
- 主に水素とヘリウムでできている
- リングは氷の粒子でできている
- 82個以上の衛星を持つ
7. 天王星 ⛢
[編集]- 氷巨星(天王星型惑星)の1つ
- 横向きに回転している珍しい惑星
- 青緑色をしている
- 水素とヘリウムの他に、メタン、アンモニア、水の氷を多く含む
- とても寒く、表面温度は-224℃
8. 海王星 ♆
[編集]- もう1つの氷巨星(天王星型惑星)
- 強い風が吹いており、時速2,100kmにも達する
- 美しい青色をしている(メタンが太陽光を吸収するため)
- 天王星同様、水素、ヘリウムの他に、氷の成分を多く含む
惑星の分類について
[編集]太陽系の惑星は、大きく3つのグループに分けられます:
- 地球型惑星
- 水星、金星、地球、火星
- 岩石でできている
- 比較的小さい
- 衛星が少ないか、ない
- ガス巨星
- 木星、土星
- 主に水素とヘリウムでできている
- とても大きい
- 多くの衛星とリングを持つ
- 氷巨星
- 天王星、海王星
- 水素、ヘリウムの他に、メタン、アンモニア、水の氷を含む
- ガス巨星より小さいが、地球型惑星より大きい
- 青や青緑の色をしている
- 多くの衛星を持つ
おもしろい惑星の事実
[編集]- 全惑星が同じ方向に公転している
- 惑星の名前は、ローマ神話の神様から来ている
- 肉眼で見える惑星は5つだけです:水星、金星、火星、木星、土星です。天王星と海王星は暗すぎて、望遠鏡がないと見ることができません。
- 2006年まで、冥王星も惑星でした
「惑星」という言葉の由来
「惑星」(わくせい)という言葉には、とても面白い由来があります:
- 「惑」という漢字は「まどう」という意味です。
- 古代の人々は、ほとんどの星が夜空の決まった場所にあるのに気づきました。これらは「恒星」(こうせい)と呼ばれ、「固定された星」という意味です。
- しかし、一部の星は夜空の中を動き回り、時には逆方向に進んだり、立ち止まったりしているように見えました。
- この不規則な動きが「まどう(惑う)」ように見えたため、これらの天体を「惑星」と名付けたのです。
- 他の言語でも似た意味
- 英語の「planet」は、ギリシャ語の「planetes」から来ています。これは「さまよう人」という意味です。
- 多くの言語で、惑星を表す言葉は「さまよう」「動き回る」といった意味を持っています。
- 古代の観察
- 古代の人々は、肉眼で見える5つの惑星(水星、金星、火星、木星、土星)を知っていました。
- これらの惑星は、他の星と違って黄道(太陽が通る道)に沿って動くことも発見していました。
- 当時は地球が宇宙の中心だと考えられていたため、惑星の複雑な動きを説明するのに苦労しました。
やってみよう!
[編集]- 惑星の大きさを比べてみよう
- いろんな大きさのボールを使って比較
- 惑星の模型を作ってみよう
- 粘土や紙で作れます
- 夜空で惑星を探してみよう
- 明るく輝いていて、まばたきしない
惑星のクイズ
[編集]- 一番大きな惑星は?
- 地球の次に大きい内惑星は?
- リング(環)で有名な惑星は?
みんなで考えてみよう
[編集]- 他の惑星に生き物はいるかな?
- なぜ惑星の大きさはこんなに違うんだろう?
- 新しい惑星が見つかる可能性はあるかな?
惑星の比較表
[編集]惑星の比較表 惑星 大きさ(地球比) 衛星の数 特徴 水星 0.38 0 岩石の惑星 金星 0.95 0 暑い、厚い大気 地球 1.00 1 生命がある 火星 0.53 2 赤い惑星 木星 11.2 79+ 巨大なガス惑星 土星 9.45 82+ きれいな環 天王星 4.01 27 横倒し 海王星 3.88 14 青い惑星
もっと知りたい人は
[編集]- プラネタリウムに行ってみよう
- 天文台で惑星を観察してみよう
- 図書館で惑星の本を探してみよう
惑星の観測方法
[編集]- 肉眼で:水星、金星、火星、木星、土星
- 双眼鏡で:天王星(条件が良いとき)
- 望遠鏡で:海王星、他の惑星の詳細
人類の惑星探査
[編集]- 全惑星に探査機が送られている
- 人類が訪れたのは月だけ
- 火星には探査車(ローバー)が送られている
用語集
[編集]- 公転
- ある天体が別の天体の周囲を、一定の軌道を描いて回り続ける運動
- 自転
- 天体が自身の軸を中心に回転する運動
- 恒星
- 自ら光を放つ天体で、太陽も恒星の一種です。
- 惑星
- 恒星の周りを公転する、比較的大きな天体
- 小惑星
- 太陽の周りを公転する、比較的小さな天体で、主に火星と木星の間の小惑星帯に多く存在します。
- 準惑星
- 太陽の周りを公転し、ほぼ球形をしているが、その軌道近くから他の天体を十分に排除できていない天体です。冥王星が代表例です。
- 衛星
- 惑星の周りを公転する天体
- 大気
- 惑星を取り巻くガスの層
- 彗星
- 太陽に近づくと核からガスや塵が放出され、尾を引くように見える天体です。ハレー彗星が有名です。
- 流星
- 地球の大気中に突入した小さな天体が大気との摩擦で高温になり、光を放つ現象です。
- 隕石
- 大気中で燃え尽きずに地球に落下した天体です。