Wikijunior:太陽系/海王星
海王星(かいおうせい)は太陽から8番目の惑星です。太陽系の惑星の中ではもっとも遠い軌道(きどう)を164年9か月かけてまわります。また、太陽から離れているため熱を少ししか受けることができず氷の惑星となっています。
大きさはどのくらい?
[編集]直径約49528kmで天王星よりほんの少しだけ小さく、地球の約4倍の表面積です。
地表は何でできているの?
[編集]海王星の大気には青く暗い点がいくつかあり、1989年に宇宙探査船が調査したときに大暗斑と命名された大きな点が見つかりました。1994年には消え去りましたが、後に復活しました。また、Scooterと名付けられた大きな白雲があり、海王星を16時間毎に1周します。風速は太陽系で最も早く、地球最速の暴風雨の4倍近い時速2000kmです。
海王星の環は?
[編集]環は暗くぼんやりしていて、ほとんど見えません。
海王星の衛星は?
[編集]13個確認されていますが、もっと多く存在すると考えられています。
内衛星
[編集]海王星の近くを公転している5つのじゃがいも型の衛星があります。
プロテウス
[編集]直径約418kmで変わった形をしています。変身が得意のローマ神話の海神にちなんだ名前です。
トリトン
[編集]海王星最大の衛星で直径約2700km、専門家は冥王星にとても類似(るいじ)していると考えています。主に氷と岩石でできていて地表はマイナス235℃、大気は薄く主に窒素とメタンでできています。
液体窒素やメタン化合物などの噴火する火山があり、噴火によりクレーターがほとんど隠れています。季節によって氷が溶けたり噴火したりします。また、たび重なる氷結(ひょうけつ)や解凍によりできた尾根(おね)や峡谷(きょうこく)があります。
トリトンの公転の向きは海王星の自転方向と逆ですが、専門家は、トリトンが海王星の重力につかまったせいであると考えています。ローマ神話では、トリトンはネプトゥヌスの息子です。
ネレイド
[編集]直径が約340kmで、変わった形をしています。公転軌道も円形ではなく、海王星やトリトンの重力に影響されたためだと考えられています。ローマ神話では、ネレイドは海の精霊です。
外衛星
[編集]海王星から遠く離れた、じゃがいも型の5つの衛星があります。
この星の1日はどのくらい?
[編集]16時間7分です。
この星の1年はどのくらい?
[編集]地球換算で165年、すなわち60,265日です。
何でできているの?
[編集]岩石と金属でできた核があります。核の周りには岩石や水、アンモニアやメタンがあります。大気上層には水素やヘリウム、下層にはメタンやアンモニアがあり、メタンが海王星を青緑色に見せています。
どのくらいの重力がかかっているの?
[編集]海王星の雲のある位置では、地球の重力より少し強いです。
誰にちなんだ名前なの?
[編集]ローマ神話でNeptune(ネプチューン)は、古代ギリシャのポセイドンとしても知られる海神の名前ネプトゥヌスです。