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Wikijunior:物質/周期表

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』

周期表って簡単に言うと何?

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周期表というのは、1869年、ロシアの学者メンデレーエフが考えた物で、元素(ようするに「原子」)を周期的に並べた表のことを言います。 なぜ周期表というのか、それは、元素をある規則にしたがい、並べていくと周期的に同じ性質を持つ元素が出てくるからです。 この表は、現在広く使われていて、今までで118もの元素が発見されています。 (元素については原子と分子を見てください。)

周期表の仕組み

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周期表は、先ほどメンデレーエフによって書かれたと言いましたね? しかし、現在の周期表はメンデレーエフさんが最初に書いたものとは異なっています。 現在は原子番号という、陽子の数順に並んでいます。(「陽子」という言葉はまだ難しいので覚えなくて大丈夫です。)

また、周期表の縦の列を(ぞく)、横の行を周期(しゅうき) といいます。だいたい、同じような性質を持つ元素は、縦に並んでいます。

そして、元素の種類は、以下のように現在10分類

  • アルカリ金属(きんぞく)・・・やわらかくてかてかしていて、とても反応しやすい元素です。
  • 2族元素・・・カルシウム、ストロンチウム、バリウム、ラジウムという元素は、アルカリ土類(どるい)金属と呼ばれます。
  • 遷移(せんい)元素・・・使い道がたくさんあり、形が変えやすい元素です。
  • アルミニウムやスズなど・・・遷移金属の例外の集まりです。
  • 半金属・・・金属、非金属の性質を両方もっています。
  • 非金属・・・光沢がなく、電気が流れにくい固体、あるいは気体です。
  • ハロゲン・・・よく反応する元素で、金属元素とくっつき、塩を作ります。
  • ()ガス・・・どれも反応しにくい気体で色もにおいもありません。
  • ランタノイド・・・たがいに似た性質を持つ金属元素の集まりで、原子番号57~81が周期表の1マスに入っている状態です。
  • アクチノイド・・・この類いの元素の多くは原子炉(げんしろ)で作られます。原子番号89~103が周期表の1マスに入っている状態です。

この世に存在する元素は、金属元素非金属元素に大別できます。ちなみに、元素の3分の2は金属元素です。