Wikijunior:環境の問題とヒトの進化/ヒトの起源

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このページでは、ヒトが初めて生まれてきた時(猿人)を説明します。

ヒトとはなにか[編集]

ヒトの祖先(そせん)は、チンパンジーやゴリラなどに近い仲間です。チンパンジーなどに近い仲間から分かれて「ヒト」となったのは、約600万年前〜700万年前と考えられています。チンパンジーなどとの大きな違いは、いくつかあります。直立(ちょくりりつ)二足(にそく)歩行(ほこう)をする事です。チンパンジーなどは、4つの足で歩く四足(しそく/よんそく)歩行をしますが、ヒトは2本の足で歩くようになりました。

四足歩行のすがたを想像(そうぞう)してみてください。体をささえる、4本の足の外に、(のう)がある頭がありますね。もしも、脳が大きくなれば、体をささえるのに、バランスが悪くなって運動したりするのにこまることがわかると思います。では、二足歩行ではどうでしょう。体をささえる、2本の足のま上に、頭がありますね。この姿勢(しせい)がたもてるようになれば、脳が大きくなっても、運動にこまることがありません。

こうして、ヒトの脳はだんだんと大きいものになり、たくさんのやったことをおぼえる(記憶する)ことができるようになりました。仲間への合図(あいず)のさけび声がくりかえされることによって、たとえば、「ライオンを見つけて、仲間とにげるとき」と「えもののシカを見つけて、仲間とおうとき」のように、さけび声をだすときの状況(じょうきょう)のちがいで、さけび声がちがうようになって、それが記憶され、また、つたえられて言葉(ことば)言語(げんご)になります。

走るのに使わなくなった前足は、物をつかむことで「手」として、物を道具(どうぐ)として利用することができるようになりました。

この頃のヒトの姿[編集]

脳の容量は現在の1/3で、大人の身長でも、110cmほどだったと言われています。

まだ尻尾は生えていて、足でものを器用に使えました。今のヒトは、足でものをつかむ必要がなくなったため、足で器用に物をつかめません。皆さんは、足で棒などをしっかりつかめますか?他にも、「虫垂(ちゅうすい)盲腸(もうちょう)の先端)」や、尾骶骨(びていこつ)も今では退化し、意味をなさない器官になっています。このような器官を痕跡器官といいます。

なぜ進化したのか[編集]

アフリカでの乾燥化によって森林が縮小されたことに背景はあり、森林での生活からサバンナの大変な生活に対応するためにヒトがチンパンジーなどから分かれたという説があります。ジャワ原人とか北京原人などの原人がいますが、決してインドネシアや中国が元々の起源ではなく、アフリカが起源だと言われています。

ヒトの化石[編集]

ヒトにも化石はあり、猿人から新人まで幅広くあります。けれど、自分たちのような今を生きる人達とは血がつながっておらず、途中で、ぜつめつしたものと考えられています。

この頃の環境の変化[編集]

  • 世界的に、二酸化炭素が減少。
  • アフリカの東の方に高地ができた。
  • 温暖な海水がインド洋にこなくなる。
  • 赤道直下なのに、熱帯雨林(暑い場所で雨が多く降る森)が出来ない。
  • 長い時間で比較しても、寒い気候

このような気候が挙げられます。現時点ではこれらが分かっています。

役に立つリンク集・関連項目[編集]

ヒトの起源-大人向けの解説本です。