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細胞は命の材料が入った液状の袋で、すべての生命体は細胞でできています。
細胞は生物体を構成する最小の単位で、顕微鏡で生物を見ると小さな球状や四角いものが見えます。イギリスの生物学者ロバート・フックがコルク栓を顕微鏡で観察し、それが部屋のように見えたことから小さな部屋という意味の細胞(
Cell、「セル」)と名づけました。
細胞には種類が、真核生物と原核生物との二種類があります。細胞核と呼ばれる球状の物質の有無によって違います。
原核生物の殆どはとても小さく、真正細菌と古細菌との二種類があります。その他の生物は真核生物で、動植物や原生生物、菌類です。
細胞膜という薄い油の層に囲まれていて、細胞の内側と外側を隔てています。植物の細胞には細胞壁という固い箱状の層があり衝撃から細胞を守っています。細胞内には液体がはいっており、この液体を細胞質といいます。細胞の中には染色体と呼ばれる物質が、細胞に指示をだして細胞に仕事を伝えています。
真核生物には細胞核と呼ばれる染色体を持つ構造があり、独自の細胞膜に包まれています。細胞内には細胞小器官と呼ばれる多くの物質があり、その中にはリボソーム、ミトコンドリア、液泡、葉緑体があります。
細胞は各々形や性能が異なっており、例えば植物の葉の細胞は葉緑体という細胞小器官が光を取り込み糖化し、液泡と呼ばれる水の泡が多くの光を細胞質に取り込みます。
人間の精子は赤ん坊を作るために細胞核内にある染色体を卵子まで運びます。精子には鞭毛と呼ばれる泳ぐための長い尾があり、車にとってのガソリンのようなミトコンドリアという細胞小器官の動力源もあります。
- 細胞核 :細胞の中心にある球状の器官で染色体を持つ。
- 染色体 :細胞の知識を持つ器官。
- 原核生物 :細胞核がない細胞。
- 真核生物 :細胞核がある細胞。
- 細胞小器官 :細胞内の器官。
- 細胞質 :細胞内の水分。
- 細胞膜 :細胞内の水分を維持する袋。
- 液泡 :細胞内の水分の器官。
- ミトコンドリア :細胞の動力源の器官。
- 葉緑体:植物や原生生物に見られる糖化器官。
- 鞭毛 :細胞が泳ぐための尾。
- ゴルジ体 :分泌器官。
- リボソーム :タンパク質の調整器官。