テニス/フットワークの種類
総論
[編集]フットワークは、テニスの上では非常に重要なポイントとなってくる。 しかし、フットワークは変に意識すると、かえって動きが不自然でぎこちなくなりやすい。
フットワークの練習は、基本的な足の動かし方を学んだら、足の動かし方よりも、スムーズに移動できるように心がければ、自然に身につくはずである。
サイドステップ
[編集]最もオーソドックスな反復横飛びの動作。横を向いて走ってしまうと、ボールがよく見えない・逆側に打たれたときカバーできない。
サイドステップをすることでボールや相手コートの方に顔を向けながら左右に移動することができる。
しかし、サイドステップは素早く、または長い距離を動くには適していない。
クロスステップ
[編集]前を向きながら、普通に歩いているときのように、足を逆側にクロスさせて移動するステップ。
サイドステップより早く移動でき、現代のテニスでも主流になりつつある。
欠点としては、移動方向とは逆側に移動するとき、滑ったり膝に負担がかかりやすくなり、サイドステップに比べるとタイムラグが大きいことが挙げられる。
最初の数歩だけクロスステップで、その後はサイドステップ、というステップが良い。
バックステップ
[編集]フォアハンドへの回り込みのときに用いられるステップ。横を向いて、つま先で地面を蹴り、後ろに移動するステップ。
サイドステップより早く移動できる。余裕があるときはサイドステップも用いられる。
スプリットステップ
[編集]その場で軽くジャンプするステップ。この動作は、相手がボールを打つ直前に行われる。スプリットステップをすることによって、
- 体が沈み込むので、その後の動きが速くなる
- ボールに集中することで、ミスが減る
というメリットがある。
スライドステップ
[編集]滑って速度を落とすステップ。主にクレーコートで使われる。クレーコートはとても滑るので、ハードコートのようにすぐ戻ろうとすると転んでしまうので、スライドステップは必須である。
逆にハードコートでスライドステップをしようとすると、転びやすくなる。
スキップ&ホップ
[編集]アプローチショットのときに、後ろ足を上げるステップ。これを行うことによって、前への体重移動が制限されるので、フルスイングしやすくなる。
スタンス
[編集]スタンスとは、ボールを打つときの足の位置関係のことである。
打つ方向に対して背中が向くようなスタンスを「閉じている」と言い、逆におなか側が向くようなスタンスを「開いている」と呼ぶ。
クローズスタンス
[編集]打つ方向に対して、背中を向けるように立つスタンス。
昔ではよく使われたが、現在では主にサーブ・スライス・ボレーでしか使われない。
バックハンドに振られ、ギリギリでキャッチするときや、スライスサーブのときにはこのスタンスが多く使われる。
前にボールがあるときにはクローズスタンスやスクウェアスタンスでなければ打てない。
スクウェアスタンス
[編集]両足を結んだ線と打つ方向が一致するスタンス。
最もオーソドックスなスタンスであるが、現代のテニスではオープンスタンスによって使われる頻度が下がってきている。
余裕があるときに使われる。
オープンスタンス
[編集]足を結んだ線が、打つ方向とは横になるスタンス。
後ろに移動してボールを打つときには、このスタンスでないと打つことができない。
クローズスタンスやスクウェアスタンスよりコートの真ん中に戻ってきやすいので、横に振られたときに用いられる。
セミオーオープンスタンス
[編集]オープンスタンスとスクウェアスタンスの中間的なスタンス。