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デンマーク語/アルファベット

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』

デンマーク語 > アルファベット


デンマーク語ではa-zのアルファベットにæ, ø, å の三文字を加えた29文字を使用します。配列は以下のとおりです。

大文字 A B C D E F G H I J K L M N O P Q R S T U V W X Y Z Æ Ø Å
小文字 a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z æ ø å

æ, ø, å が入力しづらい環境などでは æ = ae, ø = oe, å = aa で代用されます。

母音

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デンマーク語は非常に母音が多い言語です。会話で使われる母音の数は日本語で5、英語で約15あります。一般に外国人が使うデンマーク語の教科書によれば、デンマーク語の母音の数は15個。Rの母音化を含めると16個あるといわれています。そのため日本語を母国語としている人にとって発音は非常に難しく、聞き取りで母音の区別をすることも困難です(訓練すればある程度までは身につけることができます)。カタカナでの表記は不可能ではないにしても、聞き取りをする人によって、その表記が大きく変わる場合があります。

一方で母音のうち o, u は日本語と同じであるなど簡単な面もあります。ここでは母音のうち英語と発音が異なるものを紹介します。

デンマーク語で母音に割り当てられている文字は a, e, i, o, u, y, æ, ø, å の9文字あります。このうち

  • i はイーと読みます。ビールのイーに近い音です。
  • y もイーと読みますが、その際に米語の r を発音するときのように舌を持ち上げるようにします。
  • æ は a と e の中間の音です。唇をエとイの中間ほど開き、エを発音するときの調子で息を吐きます。舌も少し前に出します。参考:Æ
  • ø はもともと o と e の合字です。発音も唇をオの形(円唇)にしてエを発音すると近い音がでます。参考:ØÖ
  • å はaaの合字ですが発音で一番近いのはオです。唇、発音はオのままで舌を前に出すようにします。

これら9文字の短母音、長母音、非円唇、円唇を合わせて多くの母音を使用します。

また j はイと読み半母音として使用します。

さらに、これらを組み合わせた二重母音も存在しています。

子音

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b, f, h, k, l, m, n, p, s, t, v は英語の読み方とほぼ同じです。

  • d は弱めにディと発音します。また、l の音として使われることもあります。重ねて dd となったときには/ð/(英語のth)の音が入ります。
  • g はギと読みます。外来語では g が弱く発音されます。

c, q, w, x, z は外来語のみで使われる文字です。

  • c はシと読み、e, i, y, æ の前にきたときに s と同じ音として使用し、それ以外のケースでは k の音になります。
  • qk と同じです。
  • wv と同じです。
  • x は単語の先頭では s、それ以外ではクスとなります。
  • zs と同じです。

デンマーク語にはザ行 (ローマ字の z) にあたる音がありません。英語での s, x, z のようにこれらを濁って発音することもありません。

外部リンク

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