バックギャモン/ルールと概要
概要
[編集]バックギャモンは、二人で行う、ボードゲームの一種です。
基本的に、各ターンにすることは、
- サイコロを振る
- 出た目に従って駒を動かす
ことだけです。
二人のプレイヤーは、自らの駒をすべて上げることを目指して、この2つのことを交互に行っていきます。
用具
[編集]現在では、インターネット上でバックギャモンをプレイすることも増えましたが、対面でやることも依然衰えてはいません。対面でやる際には、以下の5つの道具が必要になります。
- バックギャモンボード
- 駒
- プレシジョンダイス
- ダイスカップ
- ダブリングキューブ
バックギャモンボードには、24の三角形が書いてあります。これは、絵双六で言うところのマスにあたります。このマスのことを、バックギャモンでは、ポイントといいます。また、上がった駒をおくゴールもあります。ポイントには、ゴールに近い方から、1ポイント、2ポイントと名前がついています。一番遠いポイントが24ポイントです。絵双六でいうところの振り出しは、ボードの中央にあり、これをバーといいます。
駒は、15こずつ2組、合わせて30こあります。それぞれの組は色で塗り分けられています。同じ色の駒は、すべてあるプレイヤーの駒です。これをすべて、ボードにあるゴールの中に入れることが、勝利条件です。
プレシジョンダイスとは、簡単にいうとサイコロです。精密に作られているもので、どの目が出る確率も等しくなっています。ダイスカップは、これを振るための道具です。ダイスによって、駒をどのように動かすか決めます。
ダブリングキューブは、現在の倍率を示すものです。詳しくはダブリングの項を参照してください。もっとも、今は詳しいことを知らずともギャモンを楽しむことが出来ます。
基本的なルール
[編集]駒の初期配置
[編集]駒は、24ポイントに2枚、13ポイントに5枚、8ポイントに3枚、6ポイントに5枚置きます。これはちょうど、上の画像の駒の置き方と同じです。
サイコロの振り方
[編集]ダイスは、まず二つをダイスカップに入れます。そして、指でカップに蓋をして、3回以上振ります。そして、指で触れないようにしながら、ボードの右側に降り出します。傾いたり、飛び出したり、駒に乗ったりしたら、二つとも振り直します。
先後の決め方
[編集]そのゲームが始まった直後は、1人1つずつダイスを振ります。大きい目を出した方が先手になります。最初に動かすときは、この先手・後手を決めたときに出た目を使用します。
なお、ゾロ目が出たときは、先後が定まらないので、もう一度振ることになります。
駒の動かし方
[編集]駒は、サイコロの目に従って進めていきます。たとえば、3と1が出た時、3の目で8ポイントの駒を5ポイントに、1の目で6ポイントの駒を5ポイントに動かしたりできます。当然、同じ駒を動かしてもかまいません。たとえば、6と5が出た時、24ポイントの駒を13ポイントまで動かすことができます。逆に、動かせるときは、必ず動かさなければなりません。ある動かし方をすれば、2つ両方の目が使えるときは、その動かし方をしなければなりません。
基本的には、サイコロの目にさえ従えばどこにでも動かせます。しかし、動かせない場所が二つあります。その一つは、相手のブロックポイントです。ブロックポイントとは、相手の駒が2枚以上あるところです。そこには移動できません。また、上の6と5が出た時の例でも、6先の18ポイントと5先の19ポイントがブロックになっていれば、13ポイントが空いていても移動することができません。
特殊な目として、ゾロ目があります。ゾロ目は、二つのサイコロが同じ目を出すことです。その時は、その目を2回ではなく、4回使うことが出来るようになります。
ヒットとエンター
[編集]相手の駒が2枚以上あるところへは、移動できませんでしたが、1枚しかないところには移動することができます。そのとき、相手の駒はバーに乗せられます。これをヒットといいます。ヒットされた駒は、最優先で中に戻さなくてはなりません。中に戻すことをエンターといいます。バーは、24ポイントの次にあるものとみなされるので、1の目で24ポイント、6の目で19ポイントへ移動できます。しかし、相手のブロックポイントには、当然移動できません。どちらの目でも、エンターできない場合、そのターンは1回休みとなります。このことをダンスといいます。
ベアオフ
[編集]駒を上げることをベアオフと言います。しかし、これは、すべての駒を、1~6ポイントに持ってこないと出来るようになりません。つまり、最初は、ベアオフできないわけです。1~6ポイントに駒を持ってくることをベアインと言います。ベアオフするときは、基本的に、ピッタリの目でないと上がれません。しかし、一番うしろの駒は、それより大きい目が出た時、上がることができます。例えば、一番うしろの駒が4ポイントの時、6と5がでれば、4ポイントの駒を2枚上げる事ができます。