ラテン語の名言/近世・近代編/omnis cellula e cellula
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Omnis cellula e cellula
Omnis cellula e cellula / すべての細胞は細胞から
[編集]- 名言:omnis cellula ē cellulā [1]
- omnis, -is, -e 第3変化形容詞「すべての」の女性・単数・主格(女性名詞 cellula に合わせる)
- cellula 女性・第1変化名詞「細胞」の単数・主格
- ē (ex) 前置詞「~から」(奪格の単語を続ける)
- cellulā 女性・第1変化名詞「細胞」の単数・奪格
- ē cellulā 前置詞句「細胞から」
- 動詞などを省いた、標語として簡略されたフレーズであると思われる。
- 意味:「すべての細胞は細胞から」
veniet omnis cellula ē cellulā aliā praeexistente (原文?)
[編集]- 名言(原文?):veniet omnis cellula ē cellulā aliā praeexistente [2]
- 意味:「すべての細胞は あらかじめ存在する別の 細胞から 生じる」
- 出典:19世紀・ドイツの病理学者であるルードルフ・フィルヒョウ(ヴィルヒョウ)が1855年に刊行した、ドイツ語で著した医学書『細胞病理学』(Die Cellularpathologie)の中でラテン語で標語として述べたもの。
- あらゆる生物は最小単位である細胞から成り立っており、「すべての細胞は、別の細胞から生じるものだ」、という細胞説の考え方を支持し、推し進める標語。特に、細胞病理学(Cytopathology)の観点から、病気の原因となる細胞は、特定の健康な細胞から生じる、という考え方を表明したもの。
フィルヒョウ(ウィルヒョウ)について
[編集]ルドルフ・ルートヴィヒ・カール・フィルヒョウ(Rudolf Ludwig Carl Virchow 1821-1902:ヴィルヒョウ、ウィルヒョウとも)は、「病理学の父」とも称される近代的な病理学・細胞病理学の形成に尽力した医学者で、人類学者としても知られる。また、白血病の発見でもよく知られている。「感染症」など多くの医学用語を定め、公衆衛生の普及のために国会議員にまでなった。ただ、当時出て来たダーウィンの進化論には否定的であったとされている。
脚注
[編集]- ^ 語頭は大文字で Omnis でも、小文字で omnis でも、どちらでも差し支えない。
- ^ 2.0 2.1 引用元では aliud praeexistens となっているが、文法的には aliā praeexistente
- ^ SCHLEIDEN MATHIAM: VITA, DOCTRINA CELLULA, CONTRIBUTIONS - SCIENTIA(ラテン語で書かれた記事)
テーマ別索引
[編集]- ラテン語の語句/総索引#テーマ別の索引 を参照。
関連項目
[編集]- w:la:Categoria:Locutiones Latinae (ラテン語の成句)
- w:la:Sententia (gnome) (ラテン語の金言)
- w:en:Category:Latin words and phrases (ラテン語の語句)
- w:en:List of Latin phrases (ラテン語の語句の一覧)
- w:fr:Catégorie:Locution ou expression latine (ラテン語の成句や表現)
- w:fr:Liste de locutions latines (ラテン語の成句の一覧)