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ラテン語 人称代名詞

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』

ラテン語 > 代名詞 > 人称代名詞

人称代名詞(一人称)
単数 複数
主格 egō, ego nōs
属格 meī nostrī,nostrum
与格 mihi nōbīs
対格 nōs
奪格 nōbīs
人称代名詞(二人称)
単数 複数
主格 vōs
属格 tuī vestrī,vestrum
与格 tibi vōbīs
対格 vōs
奪格 vōbīs

人称代名詞の格変化

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下記に人称代名詞の格変化を示しておく。「is, ea, id」については、指示代名詞に含めることもあるが、現代語の「er, sie, es」や「he, she, it」に相当する働きをすることから、ここでは人称代名詞の一つとして扱っておこう。三人称のみ、性による区別がある。

数・格\人称 一人称 (prīma) 二人称 (secunda) 三人称 (tertia)
通性 通性 男性 女性 中性
単数
(singulāris)
主格 (nōminātīvus) egō, ego is ea id
属格 (genitīvus) meī tuī eius eius eius
与格 (datīvus) mihi tibi
対格 (accūsātīvus) eum eam id
奪格 (ablātīvus)
複数
(plūrālis)
主格 (nōminātīvus) nōs vōs iī, eī eae ea
属格 (genitīvus) nostrum, nostrī vestrum, vestrī eōrum eārum eōrum
与格 (datīvus) nōbīs vōbīs iīs, eīs iīs, eīs iīs, eīs
対格 (accūsātīvus) nōs vōs eōs eās ea
奪格 (ablātīvus) nōbīs vōbīs iīs, eīs iīs, eīs iīs, eīs

再帰代名詞の格変化

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再帰代名詞は、主語を受けて、動作の対象を動作主自身に返す代名詞である。このため主格および呼格は無いが、一人称と二人称の語形は対応する人称代名詞に一致し、三人称は単数複数の区別無く二人称単数の頭文字を t から s に置き換えたものに一致する。なおドイツ語の再帰代名詞に属格は無く、奪格に至っては格自体がそもそも存在しないが、ラテン語の再帰代名詞には属格も奪格も備わっている。ドイツ語と同じく、性の区別はない。

数・格\人称 一人称 (prīma) 二人称 (secunda) 三人称 (tertia)
通性 通性 通性
単数
(singulāris)
主格 (nōminātīvus) - - -
属格 (genitīvus) meī tuī suī
与格 (datīvus) mihi tibi sibi
対格 (accūsātīvus) sē, sēsē
奪格 (ablātīvus) sē, sēsē
複数
(plūrālis)
主格 (nōminātīvus) - - -
属格 (genitīvus) nostrī vestrī suī
与格 (datīvus) nōbīs vōbīs sibi
対格 (accūsātīvus) nōs vōs sē, sēsē
奪格 (ablātīvus) nōbīs vōbīs sē, sēsē

sēsēは、主として雅文に用いられる。


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