中学受験ガイド/合格後や関連知識について
勉強法を治すために高校受験の参考書を読む
[編集]中学受験の際に、間違った勉強法を身につけてしまう子がいます。
やたらと暗記でゴリ押しをしたりとか。また、基礎的な知識や理解が身についてないのに問題練習をしてしまうとか。中受だと、地域によっては、それでも塾に通えば、何とかなりやすいので、発覚しづらい。
小学校や中受の内容が、割と暗記だけでどうにかなる事も多いので、そればかりの勉強法を身に着けてしまう子がいます。
このような中受に特有の典型的な問題があるので、合格後は、あまり休まずに、さっさと高校受験の参考書を読みましょう。せめて、中学の定期テスト向けの参考書をさっさと読みましょう。
なお、高校受験の参考書は、割とやさしいので、安心してください。(裏を返すと、中学受験の参考書が、年齢の割に難しいだけ。)
中学受験の参考書がよけいに難しいせいで、中学に入ってから高校受験の参考書を使うのをヤメてしまう子がいますが、色々と逆効果です。
どの出版社も、高校受験をする子の人口が多いので、あまり高校受験の参考書は、細かい暗記が書いてありません。丸暗記は、語学と漢字を除けば、もう中学受験でほぼ終わりです。
たとえ、大学受験以外の進路を目指す夢がある子にしても、義務教育の終わりの高校受験までは、参考書を読んで勉強しておきましょう。
中高一貫校に合格してしまうと、高校受験を省略できてしまうので、いろいろと本来の高校受験・大学受験の方法が身につかないまま大人になりかねない。学校の授業だけでは、そうなりやすいので、参考書を買いましょう。
大変そうかもしれませんが、放課後に7時まで校内予備校に通うような「受験 刑務所」(じゅけん けいむしょ)みたいな私立進学校に通うのと比べたら、参考書で自発的に勉強するほうが、はるかにマシです。
自分が世間からどう見られたいかにもよりますが、もし「平均よりもアタマよい子」と世間から見られたいなら、
必ず、高校受験の参考書は5教科ぶんを買う。そして、実際に読み込む。
塾などは、その上での話です。
いくら中高一貫校の進度が早いとか言っても(知能障害児とか居ないので)、授業と塾だけでは、せいぜい高校偏差値53~55くらいの学力です。「脱ゆとり教育」の現在、自分から勉強しないのでは、塾に行っても偏差値を上げるのは難しい。
高校偏差値60以上の実力をつけたいなら、自分から高校受験の参考書を読もう。単語集とか問題集とか他にもありますが、まずは参考書です。
小中一貫校のペースを超えよう
[編集]東京の中学受験勢は意識しない情報ですが、実は今、地方では少子化による統廃合で小中一貫教育が進んでおり、割と普通に公立小学校でも高学年の児童が、英語など一部の教科では、中学の範囲を小学校時代に習ったりしています[1]。
なので、都会の中学受験勢も、志望校に合格したら、家庭学習では、さっさと中学の範囲の勉強に入ってしまいましょう。大丈夫です。
ネットには、早期英語教育とかを煽っている英語教育産業の業者とかいますが、普通に地方の小中一貫校とかが小1から英語の授業があったりするのを知っているのでしょうかね。(なお、一般の小学校でも小3から英語の授業がある。教科としての英語は小5から。)
小学校英語は書けて当然
[編集]一般の公立中学でも、小学校で習う単語は、大体は「書けて当然」という前提で中1の初めから進みます[2]。
実際には小学範囲の単語を書けない子供も多いのですが、しかし「書けて当然」というスピードで授業を進めないと、中学3年間で中学範囲をこなせないほどに、学習内容が2020年代では増えています。
よって、小学校の英単語は、ほとんどの単語で、書く練習をしましょう。
漢字などは、公立小学校でも練習するのが普及しているのですが、しかし英単語はそうなっていません。
私たちは、この風習をあらためて、英単語も書く練習をする必要があります。
小学校むけの単語集は、書店には種類が少ないです。しかし、それでも、教科書にある単語を練習する事はできます。
指導要領などでは、小学校では、基本的な英単語を600~700語を習うべし、とされています。
それらの単語を3回ずつ練習したとしても、700×3=2100で、2100語の語をノートなどに書くだけです。
中学校に入ってから、新しい文法を勉強しつつ、いきなり700語を練習するのは、少し大変なので、小学校のうちから、軽くで良いので、書く練習もしておきましょう。
聞く練習、話す練習は、すでに小学校で行っていると思うので、当面は、家庭学習では、聞く練習などは、しないで大丈夫だと思います。
どの単語が、重点的に練習すべき単語なのかが分からないなら、だったら中学1年生むけの参考書を買えば済みます。
やはり、中1の参考書は必要でしょう。
あるいは、少しくらい遠回りになりますが、教科書にある単語を片っ端から練習する、というのも手です。
お好きなほうを選びましょう。
余裕があるなら、中学受験前から、英単語を練習しておくのも手です。
また、中学受験をしない子でも、英単語の書き取りをある程度は進めておく必要があります。
漢字の書き取りの家庭学習と同じです。昭和のころは、漢字は、学校だけでなく家でも勉強するのが、上流階級の家庭では常識でした。それに英単語の練習も加わっただけです。
中高一貫の教科書の違い
[編集]中高一貫校が使っている英語の教科書は、公立中学の物とは、まったく別物です(21世紀の規制緩和により、合法的にも認められています)。なので世間の高校入試についてのペースは、あまり参考にしないでください。
英語と数学の教科書が、公立中学とは全く別物です。数学は予習が難しいですが、英語なら予習が出来るでしょう。このような事情もあってか、基本的に中高一貫では、英語のある程度の予習を前提にして授業が進みます。
英語では基本、中学のうちに高校の範囲に入ります。
また、伝聞によると、中高一貫の英語教科書は、単語数が多いのが特徴です。(※ 英語教科書については一般販売されてないので、wiki著者が確認できません。)
中高一貫では英語だけでなく5教科すべてで高校範囲に入るので、英語だけをやたらと予習する傾斜をする必要は無いですが、ともかく、どんどんと高校の範囲に入ってください。
高校に入ると、単語数が増えます。
単語集は、あまり中学レベルの単語で止まらずに、早めに高校3000語の範囲に入るのが良いでしょう。
dog とか cat とかで、あまり止まるべきではありません。極端な話、たとえばペンシル(鉛筆)のスペルをド忘れしても良い。
文法については、授業で教えるでしょうから、あまり深入りする必要もありません。とはいえ、一度は、参考書を読んだほうが良いと思います。
ただし、定期テスト対策の参考書ではなく、受験レベルの参考書を読んでください。定期テスト対策の参考書は、あれは公立中学のための参考書です。
中高一貫では、高校受験対策の参考書を、サッサと読みましょう。できれば、やや難関の私立高校に対応した参考書を読めば、なおさら良いでしょう。
これを、中学2年の終わりくらいまでに行います。
中学3年からは、高校の範囲に入るのが、中高一貫校のカリキュラムです。証拠は、普通に各中学のカリキュラムが、ネット上で公開されており、確認できます。
遅くとも、中学3年の2学期くらいから、高校の範囲に入ります。
どうしても、高校入試の参考書・単語集を買うなら、発展的な私立進学高校むけの参考書・単語集を買いましょう。
とはいえ、数学・国語・社会・理科の勉強もあるので、あまり英語だけに深入りする必要はありません。
予習は改訂を意識する
[編集]小6・中1で予習のために買う参考書は、せいぜい高校入試レベルのもので良い。
なぜなら、検定教科書は4年に1回、改訂をします。場合によっては、この間に、指導要領も微妙に変わる事もあります。このため、もし中1・小6の今から(6年後の)高校3年用の参考書を買っても、改訂のため、無駄になってしまいます(買いなおしが必要になってしまう)。
さて、書店で並んでいる定期テスト対策の参考書は、公立中学レベルのものなので、(中学受験組は)買う必要は無い。勉強のできる中学受験組は、さっさと高校入試レベルの参考書を買っても大丈夫です。
国英社などの暗記科目の場合、いきなり高校入試レベルの参考書を買っても、大丈夫だと思います。
もし、定期テスト対策の参考書を買う必要があるとしたら、数学くらいでしょうか。あるいは中学1年のスタートダッシュを軽快に切るために中1だけでしょうか。
ほか、遅くとも中3になったら高校初級レベルの参考書、および英単語集 3000語レベルを必ず買いましょう。そもそも私立中学側の授業が、そのくらいのペースで進みます。
とはいえ、理科や社会科は、高校では理科は「物理・生物・化学・地学」と4科目に分かれています。
さすがに4冊を高校レベルとも買うのは無理なので、そこは中学校の授業に任せて、せいぜい理社は難関高校受験レベルの参考書でも読むので、当面は十分でしょう。
中3の問題集は、普通の問題集で良い。というのも、理科の場合、大学受験で要求される問題は、
- 物理なら数学の能力も要求、
- 生物なら化学の能力も要求、
するものだからです。
このため、超・難関私立高校の入試の理科のような、あまりにも細かい知識は、問題練習レベルでは暗記の必要は無いのです。
私立高校の多くは、理科と社会科を、高校入試科目から外します。このため、あまりの理社の難問は、解く必要が無い。たとえ理科と社会科を入試科目に入れている高校でも、配点の比率が低いのが大半です。国数英は100満点、理社は50点満点、というのが、理社を出している多くの私立高校です。
この背景は、中学の範囲では、理科と社会の思考力・理解力を問うような良問を、作りづらいのです。
なお、高校1年の理科は、進学校では生物が定番です。一部の高校では、さらに1年生のうちに化学も行います。
高校1年の社会科は、「地理総合」・「公共」・「歴史総合」のうち、「歴史総合」+「公共」の2つが定番です。
- この理由は、もともと旧課程で、「現代社会」という科目が高校1年だったので後継の科目の公共が定番になっている。
- また、旧課程で、「世界史A」が定番だった。このため、後継の科目の歴史総合が定番になっている。
理社のこれらの一般高校の1年の科目を、中高一貫校では中3から開始すると思います。
まあ、授業でも習うので、あまり予習に時間を割く必要もありません。ですが、復習は必ずしましょう。もちろん、学校で習った範囲を、(教科書だけでなく)参考書を読むことが、進学校の「復習」です。
英語の予習が必要です
[編集]ここを読んでいる人は、将来的に大学進学を目指している人でしょうから、その目標に合わせて、中学の入学後の勉強について書きます。
中学受験の合格後、英語をどんどん予習しないといけません。
教育学的にそういう教育が望ましいかは分かりませんが、少なくとも日本の2020年代での大学入試では、日東駒専・マーチ以上に進学したい場合、小学生での英語の予習が必要です。
理由 1 大学受験の英単語数の増加
[編集]その理由の一つは、現代の大学入試の制度では、英語以外の他教科(国数理社)と比べて英語の大学入試の範囲が、20世紀と比べて広がっているからです。具体的に言うと、大学入試に要求される単語が、かつての3000語から、4500語に増えました。
かつてはマーチ(明治・青学・立教・中央・法政)なら英文科など語学系の学科でだけ要求された4500語レベルの単語でも、現代では非語学系の学科でも要求されるようになっています。
また、英検なども、時代の変化とともに学習内容が増え、微妙に難しくなっています。
さらに、英検を取得していないと、大学入試の総合型選抜(AO入試)や推薦入試などに不利になります。
私大の推薦入試では、試験は、2月ではなく、年明け前の10月です。この時点までに、英検の準1級や2級を取得しないといけません。
すると、安全のため、高校2年のうちに英検2級を取得する必要があります。英検の2級は、とても難しいのです。なので、新設の級として、「英検準2級プラス」というのが出来るくらいです。・
なので、高校1年では英検準2級を確実に取得する必要があります。
さらに、中学3年では英検3級を確実に取得する必要があります。
このうち、もし途中で1回でもミスったら、最終的に総合型選抜などで英検を使えなくなりかねないのです。
英検は、3級あたりから、急に難しくなります。しかも、20世紀と比べて、21世紀はリスニングなどの強化もされており、ハードルが高くなっています。
これに対応するためには、小学校の時点で、可能なかぎり、英語の予習をする必要があります。たとえ中学入試に英語が出ない学校の志望でも、なるべく英語は予習をしておく必要があります。できれば、中学生用の教材で予習するのが望ましい。
たとえ今、英検5級を持っていても、英検は3級から急に難しくなるので、先を見越して、小学~中学の時から、あらかじめ予習が必要です。
たとえ小6の今、5級をもっていても、英検4級を中1で合格しても、もしかしたら英検3級が中学2年では不合格になってしまう可能性もあります。中学3年で英検3級にギリギリ合格、なんて事になるかもしれません。
英語だけなら挽回は易しいですが、数学など他の教科もあることを忘れてはいけないのです。
特に理系の志望の人には、厳しいペースになります。
「英検準2級が高校初級レベル」というのは、あくまで文系志望の人の話です。理系志望の人が、高校の数学や、理科の物理や化学などをやりながら英検も取っていくのは、かなり面倒です。
世の中には、英語しか出来ない人が、気楽に「英検〇〇級は、高校△年生なら取得できて当然」とか気楽そうに言いますが、けっして気楽に考えてはいけません。
大学側は、理系志望だからといって手加減してくれず、文系と同じ英検のハードルを要求してくるので、合わせるしかありません。
したがって、かなり英語を前もって英語を勉強しておく必要があります。
理由 2 中高一貫校のハイペースな英語と数学
[編集]もう一つの理由として、私立の中高一貫校のつかう英語教科書および数学教科書は、普通の公立中学とは違い、進度の早い、別の教材です。
中3の時点で、一般の公立高校の1年のレベルを終えるくらい(「高校1年に入る」ではなく「高校1年を終える」)くらいの進度の速さです。
国語・理科・社会なども、中3のうちに高校1年に入る、なかなかハイペースです。この英語以外の国数理社のハイペースの中で、さらに英語をハイペースで学習し、確実に英検2級や英検準1級を高校2年の終わりくらいまでに取る必要があるのです。
これは、かなり難しいのです。なので、小学校の時点から、中学英語の予習が必要です。
数学は予習が難しいかもしれませんが、英語なら予習は比較的にラクだと思います。がんばって予習をしましょう。
私立の中高一貫校に進学するとは、そういう予習の圧力のつよい学校に進学するという意味です。このような圧力を、俗(ぞく)に「予習圧」(よしゅうあつ)と言います。
ネット上だと、早期英語教育などの宣伝もあって、やれ「小学生で英検3級をとった」「うちは小学生で英検2級をとった」とか宣伝されるので簡単そうに錯覚しがちですが、しかし、違います。
英検は、100点満点中、60点以上を取れれば合格です。
たとえ小学校でギリギリ60点で3級に合格できても、それだと1年後に準2級に合格するのは難しいのです。
1年後に準2級に合格できる3級合格者とは、3級にほぼ100点近くで合格できる人の事です。
同様、1年後の英検準2級も100点に近くないと、さらに1年後に2級に合格するのは、なかなか難しい。
100点ちかく得点するためには、市販の英検の教材を暗記するだけでは不十分であり、さらに3級までなら中学生むけの参考書が必要、準2級以上なら高校参考書でも予習する必要があります。
こういう風に、やや難しめの英語の勉強の時間がけっこう必要なので、あらかじめ中学英語を予習しておく必要があります。
英語以外の予習
[編集]中学時点
[編集]英語以外でも、私立中学の合格後には、予習が必要です。
復習ではなく、予習が必要なのです。
なぜなら塾業界でも、中学受験の学力は、大学入試には役立ちづらいが、高校受験の学力は、大学入試にけっこう役立つ、という言い伝えがあります。(YouTubeの塾動画などで、某・塾講師が言っています。)
どんなに難関の中学に合格しても、そこで予習をやめてしまっては、将来の大学受験には、まったく、対処できません。
なぜなら、私立の中学受験の学力試験の意義は、あくまで「私立中学のハイペースな授業についていくための最低限の思考力の確認」でしかないのです(試験には、合格者の選抜の意味もあるが、そっちは省略する)。
「土台作り」ですらなく、これから将来の高校の授業や大学受験にむけての土台をつくるためのハイペース授業に耐えられるかの「思考力の確認」が中学受験です。なので、肝心の中学の勉強を始めないと、土台づくりすら始まらずに、意味が無いのです。
確実に中学の授業に対応できるようにするには、実際に、さっさと中学の参考書を買ってきて、その中学の内容そのものを予習しておくのが確実です。
ネットの塾からの報告によると、当の中学受験生そのものも、実際には、たとえば中学の方程式をすでに小学生の時点でも知っているなど[3]、小学生の時点でもう中学の予習をしてある子も多いのが実態です。
受験評論家の和田秀樹(わだ ひでき)が言うには、進学校生徒向けの塾である鉄緑会の中学向けコースも、こういう仕組みとの事です(なお、和田は鉄緑会の創設メンバーの一人)。つまり、中学の時点ではどんどんと予習して、サッサと高校の範囲に入る仕組みです。私立中学にとっては、公立中学の教科書の進度があまりにも遅すぎるので、なので進学中学向けの早めの進度の塾を作ろう、というアイデアで設立されたのが鉄緑との事です(このため、設立当初の塾生の入塾許可の方針では、どんなに偏差値の高い公立高校の生徒でも、中高一貫校でない生徒は入塾拒否をする方針だった)。そして、そのアイデアの元ネタは、和田の出身中高である私立進学校の灘(なだ)中高の中学のカリキュラムです。意外なことに、鉄緑の設立当初のアイデアは、受験スパルタ教育ではなく「公立中学の進度が遅いんだよ」という不満こそが根源。
昨今の私立中学において、学校の授業というのは、新しい事を習う場所と言うよりも、ある程度は予習してある事を、確認のため授業でおさらいする、という感じの場所です。
むかしの昭和の時代の子が予習しなかったのは、単に当時は予習用の参考書が無かった時代だったから、です。現代とは事情が違います。
数学と理科は、中学受験の時点では予習が難しいかもしれませんが、しかし英語・国語・社会科なら暗記的な科目なので予習が容易なので、予習をしておく事が望まれます。
どうしても合格後に、休養や視野を広げるために遊んだり、勉強以外の読書やスポーツ・芸術をしたりしたいなら、先に中学参考書で予習を数か月ほど行ってから、あとで梅雨~夏ぐらいから遊ぶのがコツです。中学1年の中間テストや期末テストなどでの、手ごたえを確認してから、遊ぶのです。
とりあえず、書店に言ってきて、中学生むけの参考書などを3教科~5教科ぶん購入して、先に通読するなどして、余裕をもって予習してから、そのあと遊びましょう。
なんなら、余裕があるなら、中学受験の受験勉強中の時点でも、中学の予習を得意教科または国数英の3教科だけでもいいので、少しだけ始めても良いくらいです。実際、高校入試では、難関私立高校の入試は、高校の予習に対応した入試問題になっています。
基本、基礎学力となるのは国数英の3教科なので、これを予習すると良いでしょう。理科と社会は、それが好きな科目なら、予習をするのも良いかもしれません。
ただし、理系科目である数学と理科は、予習が難しいかもしれないので、予習困難な分野に当たった場合には、英語の予習に切り替えると良いでしょう。なぜなら大学入試の理系の学部の入試でも、英語は出題されますので。
大学受験では大学入学後の予習は不要なのですが、しかし高校受験と中学受験では、実は進学後の予習をしておいても良い。
特に中学受験は、上述したように、大学入試では、あまり要求されづらいパズル的な知識、クイズ的な知識などを問う場合も多いので、中学合格後、ただちに頭を中学の勉強に切り替える必要があります。
高校時点
[編集]中高一貫校は進度が早いので、高校に入ったら、高校2年で復習的な基礎固めにスイッチを切り替える。
英語なら、とりあえず英単語4500語レベル・鉄緑単語集をだいたい読めるようになったら、単語はいったん復習モードに切り替えましょう。英検準1級とかに入る必要は、等分は無いです。どのみち、3000語~4500語レベルが定着してないと、英検にも合格しづらいです。
文法や熟語などで未習の分野があったら、授業で扱わなさそうなら、もちろんそこは家庭学習などしてください。(高校の文法事項は多いので、全部は授業で扱いきれません。なので、高校1年の後半くらいから、文法書は通読しましょう。遅くとも高校2年になったら、絶対に一度は文法書を通読するべきです。長文読解でも文法は使うので、文法書の通読が遅すぎると、読解の練習に支障が出てしまいます。)
数学は、とりあえず数学IAおよび数学IIの三角関数が終わったら、復習に切り替えても良い。
ここでいう「復習」は、学校で習った範囲だけでなく、教科書にある全範囲を参考書で勉強する事。数学の場合、いくつかの単元は、授業では飛ばして、個々人の家庭学習に回されます。数学Aの単元のいくつかは、家庭学習になります。そういうのも含めて「復習」です。
理科と社会科は、高校1年のうちは、学校の授業を中心とする予習復習で十分でしょう。社会科は、高校で考えかたがガラッと変わるので、授業を待ったほうが良い(あくまで中高一貫校の場合です)。空いた時間は、英語など別科目の勉強に回すほうが良い。どのみち、世界史をもし研究したいなら、英語ができないと話にならない。「政治経済」科目も同じで、国際政治を研究するのは英語力が必要です。世界地理も英語力が必要。
理科は、数学力を身に着ける必要があるので、数学の授業を待ったほうが良い。
高校2年になったら、もしかしたら予習も必要です。なぜなら文系コースと理系コースとで履修する科目が2年生から変わるので、高校1年の段階では、2年次の科目の十分な予習ができないからです。
とはいえ、理科は、予習が難しい。参考書をざっくりと読むくらいになるでしょうか。
社会科の予習はしやすいです。しかし理系志望の人の場合、社会科だけに片寄らないように注意しましょう。