中学受験ガイド

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』
移動先: 案内検索

ここでは中学受験について、大まかな解説を行います。 小学生のみなさんは、お父さん・お母さんたち保護者のかた、学校や塾の先生と読まれることをおすすめします。

学校の種類について[編集]

中学受験が行われる中学校には次の三つがあります。

  • 私立中学校
  • 国立大学付属中学校
  • 公立中等教育学校

これから説明しますが、それぞれ、受験内容や進路についての違いがとても大きいので、よく考えてどこを受けるのかを決めてください。

私立中学校[編集]

都道府県・市区町村・国以外の人や団体が作った学校です。

私立中学校は、進路のありかたで二種類に分けることができます。

  • 大学付属中学校
  • 中高一貫校(大学はない)

なお、高校もない私立中学校もありますが、そうした学校はとても少ないこと、そもそも中学受験がない(小中一貫校)ことがあるため、ここでは省略します。

大学付属中学校の多くは、中高・大学まで一貫していることが多いです。つまり、その中学校に入れば、それから先の高校受験・大学受験はなく、そのまま高校から大学まで行けるところが多い(内部進学といいます)のが特徴です。これ以降の受験がないため、のびのびと過ごすことができます。ただし、大学に進学するときにはそれまでの成績がしっかりチェックされたり、学部にふりわけるための試験が高校3年の冬に行われることもあります。そのため、成績やテストの結果次第では希望する学部にいけない場合もありえます。また、大学付属高校に限ったことではありませんが、あまりにも成績が悪いと転校をすすめられたり、退学(高校の場合)させられたり、内部進学が認められなかったりすることもありますから、気を抜きすぎるのは禁物です。

なお、一部の大学付属中高では、内部進学者よりも外部進学者の方が多いところもあります。他の大学に行く生徒が多いところはあとで紹介する中高一貫校の雰囲気に近いです。ですから、大学までストレートに行くつもりなのか、それとも大学は別のところにするつもりなのかをよく考えておきましょう。

大学のない私立の中高一貫校の多くは早くから大学受験を目指した教育が行われます。そのため、授業のスピードがとても速いです。中学3年の頃には高校内容に入ることも珍しくありません。ですから、毎日の宿題や課題がとても多いです。

国立大学付属中学校[編集]

国立大学付属中学校は、国立大学の教育学部に付属する中学校です。私立大学付属中学校との大きな違いは、大学に内部進学することはできないということです(ごく一部に例外があります)。例えば、東京大学付属中等教育学校という学校がありますが、そこに入学しても東大に自動的に行くことはできません。また、地方の国立大学付属中学には高校がないことも多く、高校受験も普通にしなければならないことが多いです。

受験が少し独特なのもとくちょうです。あとで紹介しますが、試験は「適性検査」となっていることがふつうです。また、受験生が多い場合には抽選が行われることもあります。

公立中等教育学校[編集]

都道府県や市が建てた中高一貫教育校です。もともとは公立高校だったところが、中学校も併設(へいせつ)してできた学校で、ここ10年の間に多くできました。

国立大学付属中学校と同じように試験は「適性検査」となっています。受験生が多くても抽選は行いませんが、人気が非常に高く、倍率がとても高いです。

勉強を始める時期[編集]

中学受験、特に私立中学校を志望しているのであれば、4年生頃から受験勉強を始めるべきです。なぜなら、私立中学校の受験では、小学校では習わないことが多く出ます。特に、算数は小学校の内容では習わないような計算・公式・考え方が必要なことが多く、4年生頃から受験勉強を始めないと間に合わないことが多いです。

国立大学付属中学や公立中等学校の入試では、学校で習わないことは出ません。しかし、作文や思考力を問う問題が多く、学校で出されるテストとは全く違うので、やはり5年生くらいから準備を進めないと、合格するのは難しいでしょう。

保護者のかたへ[編集]

中学受験は保護者の理解と協力も大切な要因です。

模擬試験の結果に一喜一憂しすぎない[編集]

模擬試験はお子さんの力を知るのに大切な試験です。しかし、その結果に振り回され過ぎないようにしましょう。特に受験勉強を始めたばかりのときの模擬試験では「小学校のテストではいつも100点を取っているのに、模擬試験では平均点にも届かなかった」ということは全く珍しくありません。試験の難しさが小学校のものとは比べ物にならない上、早くから塾などに通っている子どもとの差もあるからです。

ですから、模擬試験の結果がよくないものであったとしても、あまりガッカリせず、お子さんを励ましてください。

偏差値[編集]

偏差値(へんさち)というのは、ごくごく簡単に言ってしまえば、平均からどれだけ上か(または下か)を数字にしたものです。そして、中学受験では普通、学校の成績も中の上より上の成績の子どもが多いです。そのため、「偏差値50」といっても、「小学校の成績が良い子どもたちの中の平均」に近く、「偏差値50だから簡単」ということでは決してありません。ほとんどの中学生が受験する高校入試の「偏差値50」と小学校の成績上位層が多い中学受験の「偏差値50」は全く別物なのです。

また、中学受験は学校ごとの問題のクセがあるため、お子さんの得意・不得意分野によっては必ずしも偏差値通りの結果になるわけではありません。ですから、あまり模擬試験の偏差値ばかりをアテにして、受験校を決めるようなことはないようにしましょう。

もちろん、模擬試験の結果はお子さんの学習到達度を知る重要なバロメータです。偏差値ばかりをアテにしすぎるものよくありませんが、全く無視していいものでもありません。偏差値とは「適当な距離」を保つようにしましょう。

小学校ごとの教科書の違いについて[編集]

私立受験・国公立受験とも、小学校ごとに授業で用いる教科書の出版社がちがっていますが、しかし中学側は特定の教科書会社にあわせては入試問題を出題してはくれません。なので受験生である小学生がわの勉強は、小学校の宿題だけではなく(宿題は当然するべき)、さらに参考書や資料集などで、自校以外の一般の小学校の授業範囲の内容も勉強しておく必要もあります。

たとえ国公立受験の場合でも、いきなり6年生になってから自分の小学校以外の授業内容のぶんまで教科を勉強するのは、むずかしいでしょう。なので、5年生くらいからは受験勉強を始めておく必要があります。

小学校の授業や教科書で習うことは、当然、出題範囲なので、授業をしっかり聞いて予習復習して勉強しておく必要があります。教科書に書いてないことでも、小学校の先生が授業中に教えた内容のいくつかは、じつは他校の教科書には書いてあったり、あるいは参考書や資料集を見ると書いてあったり、あるいは教科書会社の出版している教員向けの指導マニュアルには書かれてる内容だったりします。なので、小学校の先生の授業中の話も、きちんと聞いておく必要があります。

中学校のがわの先生も、学校ごとに教科書がちがうのは分かってますし、多くの小学生にとっては、はじめての受験だから、なれなくてムズカシイということも、わかってます。しかし、中学校からすれば、だからといって特定の教科書にあわせて中学入試を出すわけにはいきません。もし、そうすると、ほかの教科書を使ってる小学校の受験生には不利になってしまうからです。

なお、高校入試や大学入試でも同様に、特定の教科書会社には入試を合わせてくれません。なので参考書なども勉強する必要があります。

全体的な勉強法[編集]

聞いてるだけでは解けるようにならない。[編集]

書き取りしたり、計算したり、考えることが必要。 問題をとけるようにするには、計算したり、考えたりすることが必要なのです。聞いてるだけでは、とけるようになりません。とくに、算数では、そうです。

だから、たとえば塾(じゅく)などの受験クラスに行って、解きかたの分からない問題の解きかたをガマンして聞いていても、それだけでは、ほとんど解けるようにはなりません。 塾などの受験クラスに通う子の場合で、「受験問題で計算しようにも、どこから計算すればいいのかすら、わからない」ことが多い子の場合、塾の先生にたのんで、より基本的なクラスに変えてもらったほうが、むしろ学力がアップする場合もあるでしょう。そのような基本クラスなどでも、受験をしない普通の小学生なら遊んでる時間に、中学受験生は塾で勉強してるわけですから、基本的なクラスでも、じゅうぶんに学力のアップが期待できます。

また、たとえばレベルの高い進学塾とか都会の塾とかで大人数(50人~数百人)での教育を受けるよりも、数人~十数人ていどの少人数の地元の塾などで指導をうけつつ勉強したほうがよい場合もあります。参考書を見れば受験問題のときかたは書いてあるわけですから、遠くの都会の塾に電車で通うくらいなら、地元の自転車でいける塾で勉強しておいて、あまった時間で参考書をたくさん読んだりしたほうが良い場合もあるでしょう。

参考書と問題集を使う[編集]

図鑑(ずかん)や事典(じてん)などは、ふだんの勉強にはなりません。それら図鑑なども読んでおいたほうが良いですが、まずは参考書が必要です。多くの範囲を勉強しなければならないので、図鑑などでカバーしようとすると、とても多くの図鑑が必要になって、読みきれませんし、お金も多くかかってしまいます。

また、図鑑や事典には、あまり練習問題が、のっていません。

ただし、時間とお金の余裕があれば、図鑑なども何冊か読んでください。図鑑などで紹介される知識は、けっして直接は入試に出題されませんが、いろいろと知っておくことは小学生の子供には必要です。


4教科をバランスよく勉強する[編集]

けっして「算数だけしか勉強しない」など、1教科だけを勉強しないでください。 きちんと4教科(国語・算数・理科・社会)または5教科(英語もふくむ場合)を勉強してください。

受験算数は、子供によって得意・不得意の差があらわれやすいですが、そのことと、勉強時間の配分とは無関係です。 算数だけでなく、国語・社会科・理科もバランスよく時間をかけて、勉強する必要があります。

小学校でならうていどの算数は、きちんと計算できるように練習する必要もありますし、もしも苦手なら、時間をかけてでも練習するべきです。

しかし、受験算数が苦手(にがて)だったら、苦手でいいので、4教科ともバランスよく同じくらいの時間をつかって、それぞれ勉強するべきです。けっして他教科の時間をへらしてまで、受験算数に多めの時間をかける必要なんて、ありません。

けっして、受験の苦手教科を得意(とくい)にかえようとして、ほかの教科の勉強時間をへらさないほうが、よいでしょう。

小学校でならうような基本的な計算ができるなら、そこからはバランスよく勉強したほうが良いのです。

同様に、「国語だけしか勉強しない」とか「理科だけしか勉強しない」とか「英語だけしか勉強しない」などというのも、ダメです。

たとえ国語・算数だけの2教科受験の中学でも、なるべく4教科とも勉強してください。算数は、考え方を学べる重要な科目ですが、勉強時間は、せいぜい他教科よりも、やや多めに、算数には時間をかけるくらいで、よいのです。

国語も同様です。理科社会よりも、国語の時間は、やや多めなくらいで、よいのです。

中学入学後の目標は、中学校での定期テストや高校受験や大学受験であって、そのためには理科・社会など、国語・数学のほかの教科も勉強しなければなりません。

けっして受験範囲だけの勉強をしない[編集]

どの教科でも、けっして、受験範囲だけの勉強をしないでください。受験先の中学校の側とすれば、勉強そのものに興味のある子供を、入試で取りたいのです。ただし、事典などに深入りしないようにしてください。ふだんの学習の中心は参考書と問題集で行います。

理科[編集]

とくに理科が、図鑑なども、なるべく読むべき教科です。たとえば子供向けの事典(じてん)や図鑑(ずかん)とか資料集(しりょうしゅう)などを見て、あまり受験に出なさそうなことでも、学問に関係ありそうなことは、できれば勉強してください。

このとき、本に実験が書いてあるからといって、無理して実験しないことです。学校で習わないことには、それなりの理由もあります。実験がむずかしかったりするなどの理由があったりして、なので学校では習わないという場合もあります。

さて、図鑑・事典などには、お金が、かかります。とはいえ、私立中学の受験をするぐらいに経済的に裕福な家庭なら、どうにかなる金額でしょう。さて、本屋に行っても、小学生むけの事典・図鑑などの本も少ないです。図書館では貸し出し期間があるので、あまり受験勉強にはむきません。図鑑がわりに、参考書を何冊か組み合わせて代用するとか、中学生むけの参考書で代用するとか、保護者にたのんで通信販売を利用して図鑑や事典などを購入するなど、必要かもしれません。学研などから出てる「教科事典」という各教科ごとの事典もあるので、その教科事典の小学生用の本を購入するなどの策もあります。

事典や図鑑は、べつにシリーズすべては買わなくても良いですから、なにか一冊ぐらいは買っておければ、勉強にも良いでしょう。どうせ図鑑のシリーズ全部を買っても、時間が足りなくて読みきれません。

国語[編集]

国語にしても、児童文学とか、近代文学とか、なにかを数冊ぐらいは読んだほうが良いでしょう。課題図書とか推薦図書などで、すすめられてる本も、できれば、数冊かは読んでおきましょう。

敬語の学習も、ふだんの言葉づかいから、なるべく丁寧(ていねい)な言葉づかいを心がけましょう。 漢字だって、中学生くらいの範囲であっても、常用漢字なら、できれば書き取りなど勉強しておきましょう。

偉人伝(いじんでん)[編集]

偉人伝(いじんでん)とか伝記(でんき)とかも、できれば、すこしは読んだほうがよいのです。このとき、たとえば源頼朝(みなもとのよりとも)とか徳川家康(とくがわ いえやす)とか伊能忠敬(いのう ただたか)とかの歴史人物を中心に偉人伝を読むと、勉強にも便利です。

直接的には、中学入試では偉人伝は問われません。ただし社会科や国語では、有名どころの偉人については知ってる上での問題が出される場合もあるでしょう。なぜなら、どこの図書館などでも偉人伝はあるでしょうし、どこの書店でも偉人伝はあるでしょう。だから読書の習慣のない受験生を落とすのに、偉人についての知識をみるのは最適だからです。

野口英世とかファーブル昆虫記とかナイチンゲールとかも、読書に良いかもしれません。

ただし、先ほども言ったように、入試では、直接は偉人伝は問われません。だから入試直前などで勉強時間が残り少ない場合は、偉人伝などではなく、参考書を優先的に読んでください。

エジソンなどの発明家とか、アインシュタインとかキュリー夫人などの物理学者の伝記などは、あとまわしでも、どうにかなります。これら発明や物理学の分野は、入試に出しづらいのです。 また、アメリカ人野球選手のベーブルースとか、マンガ家の手塚治虫とか、現代にちかい文化での、えらい人の伝記は、読まなくても、あまり問題ありません。

教科ごとの学習法[編集]

細かい学習方法や内容については各教科のページを見てください。ここでは、大まかな勉強法のみを述べます。

算数[編集]

重要科目である[編集]

ほとんどの学校で、合格するかどうかが決まる重要な教科です。少なくとも算数だけでも4年生から学習を始めることを強くすすめます。中学受験に必要な力は計算力とその問題が何を聞いているのかを見ぬく力です。

灘(なだ)中学・開成(かいせい)中学をはじめとした非常に難しい中学校入試の算数でも、さいしょは計算問題です。見るだけでイヤになりそうな式が出るかもしれませんが、正確ですばやく計算していく必要があります。これはすぐに力の付くものではありません。毎日の地道な計算練習が問われるところです。学校の宿題であってもしっかりと練習しましょう。

もう一つ大切なことは「この問題は何を聞いているのか」を考えることです。中学入試の算数は文章題が中心です。とくに難しい中学校では最初の計算問題が5問くらい出たあと、とても難しい文章題が4・5問だけということもよくあります。このような文章題では、ただぼんやりと問題を見ても何を聞いているのかさえわからないでしょう。中学受験ではいろいろな公式や計算方法が組み合わさっているからです。色々な計算方法の中で、何を使えばいいのか、どうしてそうなるのかをしっかりと考えながら学習していくことで、「この問題は何を聞いているのか」を見ぬく力もついてきます。

中学入試の算数は考え方を重視しています。そのため、文章題には途中式を書かせるスペースがあることも多いです。この途中式がちゃんと書かれていないと、たとえ答えがあっていたとしても、大きく減点されることもあります。反対に、答えまでたどり着かなかったとしても、途中式がしっかりと書かれていれば、少し点をくれることもあります。ですから、中学受験を考えているのでしたら、算数は途中式をちゃんと書くクセをつけましょう。問題集には式と答えだけを書くスペースしかないこともありますが、学習するときには、ノートに最初の式・計算の過程・答えの3つを書く習慣を身につけるように心がけましょう。

勉強の仕方そのものが、分からない場合[編集]

算数の勉強の仕方そのものが、分からない場合もあると思います。とくに、複雑な文章題とか、図形の複雑な問題とかだと、勉強方法そのものが分かりづらいでしょう。計算しようにも、どこから計算すればいいのかすら、わからない場合もあります。まして受験問題ですので、とくにムズかしい問題が出てくるわけです。

勉強方法は、まずは簡単な参考書でよいから、いろんな問題を解いてみて、分からなければ、その本にある解説(かいせつ)を読んでおくことです。参考書を見れば、きちんと解説が書いてあります。

まったく手のつけようの分からない問題を聞いていても、算数では、ほとんど解けるようにはなりません。算数は、自分で計算してみたりしないと、解けるようにはなりません。まずは、解きかたの分かりそうな問題から、考えていって、解ける問題を増やしていくことが大切でしょう。

計算ドリル[編集]

やたらと計算ドリルばかりを行うことは、あまりオススメできません。なぜならドリルだけでは、文章題とか証明問題には、あまり対応できません。それに、計算練習ばかりだと、退屈(たいくつ)です。 すでに計算問題ができる子供なら、わざわざ計算ドリルを何十回もくりかえす必要は、ありません。

「計算ドリル」は、まだ計算の苦手な子供が、苦手を得意にかえるために、練習するためのものです。

もちろん、基本的(きほんてき)な計算を身につけることは必要です。しかし、先ほども述べたように、文章題などが入試で重視されます。また、小学校では一通り、小数や分数などの四則演算(+-×÷)を全員が習うはずなので、計算問題では、あまり得点に差が付きません。 小学校よりも、もうちょっとだけムズかしい計算問題を、もうちょっとだけ多めにやっておけば、計算ドリルは、じゅうぶんです。

やたらと計算量の多い5ケタ~10ケタどうしの掛け算とか割り算とかを何百問も大量に練習するくらいなら、それよりも基礎的な文章題をより多く練習したり、国語や理科・社会科など他の教科を勉強したほうが、よいでしょう。

文章題の勉強[編集]

受験の文章題の勉強のしかたについては、けっして、いきなり解き方(ときかた)をおぼえようとは、しないことです。「なぜ、そう解くのだろう。」ということを、5分~10分くらいでよいから、きちんと考えたり、図に描いたりして、たしかめたりしてください。「この解き方は、ほんとうに正しいのだろうか? ほかの例で、たしかめてみよう」などと考えて、かんたんな例を自分で考えてみて計算して確かめてください。

たとえば「つるかめ算」を始めて勉強するとき、かんたんな例を考えるなら、まずツルが1匹でカメが4匹とかの場合を考えたり、あるいはカメが1匹でツルが3匹の場合とかを考えてみて、実際に書いてみて、たしかめたりすると、よいかもしれません。

ただし、小学校で習うような、きほんてきな文章題については、5年生を終えるころぐらいまでには、ときかたを、おぼえてください。小学校のときかたは、おぼえるくらいに、なんども練習してください。学校の段階では、おぼえることは、わるくはありません。ただ、受験問題ともなると、おぼえようとしても、おぼえられないような、ムズかしい問題が出てきます。なので、受験問題は、なるべく考えるようにして、解いたほうが良いでしょう。

  • 方程式(ほうていしき)

考える勉強をしたうえで、できれば、方程式(ほうていしき)の考え方を、5年生くらいで、身につけるべきです。「方程式」(ほうていしき)とは、分からない数を、ひとまず「△」とか「□」の文字に置き換えて、式を立て、その式を整理していって、問題を解く方法です。たとえば 「 □+5=8 」 という方程式なら、 □=3 が答えです。

中学校1年生で、方程式を、くわしく習います。たとえ方程式を使っても、小学校で習うような文章題の説き方の知識は、必要です。なぜなら、方程式を立てたり、方程式の計算法の意味を理解するためには、文章題の解き方の知識が必要だからです。だから、たとえ方程式を立てても、けっして機械的に解こうとはせず、「この式の意味は、なんなんだろう?」とか、「この計算法の意味は、なんなんだろう?」とか、考えていってください。

べつに方程式をつかわなくても、とける文章題も多くありますが、方程式を身につけるのが中学入学後の中学1年生での最終的な目標です。小学校の3年生や4年生でも、これから方程式の使い方を学ぼうとするのが、よいでしょう。すぐには方程式を使いこなせません。小学校5年くらいになって、なんとなく方程式のつかいかたが、身についてくるかもしれません。それでも小3から方程式で解こうとチャレンジしたほうが、よいでしょう。小学校の文章題のときかたを、いろんな例で確かめたりしていくうちに、だんだん方程式のような考え方が身についてきます。

受験算数の勉強の理由[編集]

受験問題の算数は、勉強の理由も、分かりづらいです。学校で習う問題は、わりと実社会や実生活でも応用しやすく、勉強理由が分かりやすい問題です。しかし受験問題は、かならずしも、そうではありません。とくに算数は、理科や社会科のような実物がある学問とはちがうので、具体的な実用が考えづらいのです。

正直な話、実社会では応用しづらい問題も、受験算数にはあります。たとえば図形の問題なら、べつに計算しなくても、実際に作図をしてしまえば、近似値(きんじち)が、もとまってしまいます。公式などを使えば正確な数値(すうち)も求まりますが、そもそも、なぜ、正確な数値を求める必要があるのか、その問題だけでは理由が分かりません。

図形をわざわざ式で計算する理由を、かんがえてみました。

たとえば、点がうごいたり、あるいは線がうごいたりする図形などなどでは、実社会で必要な答えを求めたい場合、計算する必要があります。身の回りにも、うごいているもの。うごかせるものは、たくさんあります。そもそも地球が、うごいてます。

文章題などでも、人が動いたりする場合、計算をしないと、答えが、もとまりません。

うごいてる物を作図したり実験したりしようとすると、とても大変です。動く物の作図に、紙が何十枚も必要になったりするかもしれません。書く人の手間も、大変です。実験には、お金がすごく使われたりします。

「じゃあ、さいしょっから、そういう実用的な動きを計算で解く問題を出せばいいじゃん」とか思いがちですが、しかし、そういう高度な実用問題は、とてもムズかしくて、小学生には、できません。なので、受験算数では、やや実用性は下がりますが、かんたんにした問題が出るのでしょう。

国語[編集]

読書と国語[編集]

たくさん本を読んでも、国語の力がのびるとはかぎりません。中学受験にかぎりませんが。

もちろん、たくさん本を読むことそのものは悪いことではありません。いろいろなことに興味を持つきっかけにもなりますし、読解力もつきますので、読書そのものは中学受験のあいた時間にしておきたいところです。中学受験では次のことが問われていることも忘れてはなりません。

  1. 辞書にのっているような言葉の意味やその使い方をちゃんと知っているか。
  2. 前後の文脈をきちんと読めているか。
  3. 文章全体で何が言いたいのか。

これらの力をつけるには、やはり、ふだんの読書量がとても重要です。長い文章に親しんでいないと、これらはなかなか身に付きません。

また、適性検査では、私立中学の受験とは違った意味ではばひろい知識が必要になることもありますから、地球環境問題などのように今、世界で何が起きているのかを知るための読書は特に重要です。

しかし、さいしょに述べたように、いくら本を読んでも国語の力がのびないことはまったく珍しいことではありません。特に私立中学の国語では、そういうことになやむ児童や保護者も多いです。受験の国語には何が必要なのでしょうか。以下で、かんたんに説明します。

国語では書かれていることだけを、もとにして、とく[編集]

第一に、中学受験の国語では本文に書かれていることだけをもとにするのが原則です。いくら、「こんなことが考えられる」と思っても、本文に書かれていないことであれば、それは「受験において正しい答え」にはなりません。

ただし、書かれていることを自由に読んでいいということではありません。特に物語文では、自分がどう思ったのかを聞いてはいません。読書量は多いのに、国語の成績がいまいちという人は、「本文を読んで、自分はこう思った」ということをもとにしがちです。しかし、それは次に述べる「国語のルール」にのっとっていなければ不正解になる可能性が高いです。

「国語のルール」を知る[編集]

まず、例を考えてみましょう。次の問題を考えてみてください。

「花子は目をうるませた」のはなぜか。もっとも適当なものを選びなさい。
  1. 花子は花粉症だったから。
  2. 花子はあくびをしていたから。
  3. 花子は悲しかったから。

これで、すぐに3を選んだ方は一応、受験国語のルールが身についている(または身につきつつある)かもしれません。「花子は目をうるませた」としか書いていないのですから、別に1でも2でも間違いではありません。ですから、この問いには本来、答えがありません。しかし、受験国語のルールにしたがえば、3以外に答えはありません。[1]

実は、国語の読解問題にはルールがあります。そして、これは学校の授業でも、高校・大学受験の国語でも大きく変わりません。では、国語のルールとはなんでしょうか。それは、「こういう場合には、多くの人がこういう気持ちになるのだろう」という世間の常識にのっとったものが答えになるということです。そして、受験の小説に出てくる親や先生や大人は「良い親」「良い先生」「良い大人」です。主人公も「良い子」です。これも、世間で「良い」と思われるような親・先生・大人でなければなりません。先ほどの例で言うと、「目をうるませたのだから、泣きそうなんだな。悲しいことがあったのかな」と気持ちを察するのが、世間では「良いこと」であり、その力が求められています。

国語の問題に出てくる「気持ち」を問う問題もこういう視点から考えていく必要があります。そして、それにはいくつかのパターンがあります。いくつか例を上げます。

  • 目をうるませた→悲しい
  • 顔が真っ赤になった→恥ずかしい、怒っている
  • 口元がほころんだ→うれしい

このような、パターンをつかむことがまず、受験の国語では必要なのです。

傍注
  1. ^ これは極端な例ですが、これと同じような問題は本当に出ています。興味があれば、『中学入試国語のルール』(石原千秋著 講談社)の「第六講 答えを一つに決めるには」(pp.95-108)を読んでみるといいでしょう。実際の問題文ものっています。

中学入試では、独創的(どくそうてき)な読み方をしては、間違いなのです。学校の先生すらも思いつかないような深い読みかたをして、その答案(とうあん)を解答用紙に書いたところで、答えあわせをしてる中学の先生が思いつかないので、たんなる「間違った答案」だと見なされてしまう場合が高いのです。中学校の先生たちは、短い時間で、多くの受験生の答案を、見なければなりません。一人ひとりの読みかたを、いちいち調べている時間がありません。だから、かわりに、パターンにそった答案が書けるかどうかで、読解力を調べるのです。

本来、物語や小説などの読みかたには、多くの読みかたがあります。だから小学校での国語の授業では、たとえば、ある生徒が、ほかの多くの生徒たちとは違った、独創的(どくそうてき)な読み方をする場合もあります。先生すらも思いつかなかったような読みかたが、でてくる場合だって、あります。もし、その独創的な読みかたが、すごく深く考えてあって「立派な読みかた」だと小学校の先生が思ったら、そういう場合には、小学校の先生が、独創的な読みかたをした生徒をほめてくれる場合もあります。

しかし、さきほども言ったように、中学入試では独創的な読み方をしては間違いなのです。

かりに、こういうパターンで考えず、「『目をうるませたから』といって、悲しいとは限らないぞ。たとえば、目にゴミが入ったのかもしれない。」などと例外的な場合も考えておくのは、たしかに、そういう場合もありえるから、本来は注意ぶかいから立派(りっぱ)なことなのですが、しかし、言葉とは、なるべく少ない文字数で、多くの情報を相手に伝えなければならないのです。だから、このようなパターン(目をうるませた→悲しい)が、すくない言葉で意図を伝えるため、どうしても必要になるのです。特に、物語の場合、作者は、読者に物語の世界に入り込んでほしいわけですから、ほとんどの表現では、パターンにそった表現法を用いているでしょう。わたしたちだって、ふだんの会話では、パターンにそった表現を、たくさん、つかってるはずです。また、ふだんの会話では、パターンにそった表現をしないと、誤解(ごかい)や勘違い(かんちがい)の原因にも、なってしまいかねません。だから、パターンにそった表現が、必要なのです。

そして、パターンがあるのは、なにも一文の表現だけでなく、文章全体の物語にすら、パターンがある場合すら、ありえます。そして入試国語の物語文では、こういうパターンにそった物語が出る場合が多いのです。かといって完全にパターンどおりの物語だと、読解力を問う入試問題にはなりませんから、ほんのすこしだけ、パターンから外れた問題が出るのです。

中学入試での国語の問題には、正解がなければなりません。そして、その正解とは、もし中学校の国語の先生ならば、ほとんどの先生が「これが正解だね」と思うような正解があるわけですから、だから中学入試の国語にはパターンができるわけです。

どういうパターンがあるかは、じっさいに中学入試の過去問などで問題練習をしないと、身につきません。

さて、物語にパターンがあるわけですから、問題の正解にもパターンがあるわけです。

つまり、国語は、いわゆる暗記科目(あんき かもく)でもあります。たとえば社会科とかで語句をおぼえたりするのと同じように、国語でも、物語などの読みかたのパターンを身につけないといけません。物語のパターンを身につけるには、単に過去問に紹介された作品を読むだけでなく、じっさいに問題も読んで、そして解答も読んでください。もし入試直前などで問題練習の時間が足りない場合は、解答だけを読むのでも、効果があるでしょう。とはいえ、入試直前などでないなら、きちんと問題を解いて練習してください。問題は解くだけではダメであり、問題を解きおわった後には解答と見くらべてください。

説明文・評論文の解き方[編集]

ある物事を説明したものを説明文(せつめいぶん)といいます。これに近いものとして、ある物事について筆者の意見を述べたものがあり、それを評論文(ひょうろんぶん)と言います。ここでは、それらの読み方について説明します。

まず、入試の国語では、私たちが「ふつうだ」と思っていることに疑問を投げかけるような文章がよく出されます。一つ、例をあげましょう。環境問題は重大な問題だということはみなさん、学校で習っているからよくおわかりでしょう。しかし、入試の国語ではそこから、もう一歩踏み込んだものを扱います。「なぜ自然環境を大切にしないといけないのか」「人間はよくばりだから自然を破壊したと言っていいのか」などのような文章が出されます。

そして、特に評論では何か二つ以上のものを比べる(対比する)ことがとても大切です。「日本人はお金持ちだ」といってもそれだけでは、自分でそう思っているだけです。日本の平均所得(お給料の平均)と外国の平均所得とを比べて、はじめて説得力のある文章になります。ですから、何かを主張するときには2つ以上のものを比べることが多いのです(これは作文を書くときにも知っておくといいでしょう)。

そのとき、評論文では反対の意味を持つ(とされる)ものがキーワードになっていることが多いです。たとえば、「個人と社会」「人間と自然」「伝統と変化」などがあります。そして、筆者はどの立場なのかを見極めなければなりません。

評論文・説明文も小説と同じように、世間の常識も解くときにカギになります。極端な例を挙げると、「自然環境を破壊してでも社会を発展させることは大切だ」「貧富の差が大きくなるのは当然だ」という問題が出ることも、それが答えになることもありません。それは、「自然環境と社会の進歩のバランスを取ることが必要」「貧富の差はなるべく、小さい方がいい」という「常識」があるからです。私たちが「ふつうだ」と思っていることに疑問を投げかけるような文章も、別に私たちの常識を完全に否定するとはかぎりません。「ふつうだ」と思っていることにあえて疑問を投げかけることで、それがどうして当たり前なのかを確認することもあるのです。

国語は、暗記科目です。説明文という分野では、ものごとの常識的な分析(ぶんせき)の方法を、おぼえさせられるのです。中学高校の生成からすれば、こういう常識的な分析の方法ができない生徒だと、中学や高校の社会科などの科目の教育で、教えるのに手間が掛かるのです。だから、常識的な分析の仕方ができるかどうかを、テストで見るのです。

国語の分析力で必要なのは、分析の広さや早さであって、けっして分析の深さではありません。ごく一部の少ない人たちだけしか思いつかないような、深い分析なんて、国語では必要とされないのです。たとえば社会問題について書かれた評論文でも、受験生に求められる分析の深さなんて、文章に書かれている説明のほかには、せいぜい小学中学の社会科で用いるぐらいの分析です。

このように、評論文や説明文では、社会科などで使う分析の方法についても、知っていないといけません。さきほど言った「自然環境と社会の進歩のバランスを取ることが必要」「貧富の差はなるべく、小さい方がいい」という「常識」「道徳」も、社会科などで教えられる常識でもあります。だから社会科の参考書で勉強するときに、用語などを覚えるだけでなく、社会の「常識」「道徳」もおぼえておきましょう。

中学の社会科に対してすらも疑問を投げるような独創的な分析なんて、中学入試の国語では必要ないのです。 「学校」という集団も、社会の一部です。だから、社会科で「常識的」「道徳的」とされるのような考えかたが、中学でも「よい考えかた」だとされますし、国語でも「よい考えかた」だとされるでしょう。

高校入試や大学入試の入試国語の説明文・評論文でも、同じようなことは、あります。

理科[編集]

参考書と問題集が必要です。自然のしくみなどは、学校の授業などで、だいたい理解しているはずです。 学校教科書だと、おぼえるべきことが教科書に書いてなかったりするので(授業での実験後に教師が説明したりするため)、参考書を買って勉強してください。

記号などを覚えたりする勉強も必要です。たとえば電池の問題なら、どんなに直列(ちょくれつ)や並列(へいれつ)の仕組みを理解していても、そもそも電池の記号をおぼえてないと、問題が解けないでしょう。たとえば天気の問題なら、天気図の記号なども覚える必要もあるでしょう。

だから参考書などを読み返して、おぼえるべき記号は、きちんと、おぼえてください。

図鑑など[編集]

もし、図鑑なども勉強するなら、昆虫図鑑とか、植物図鑑とか、惑星の図鑑など、やや生物学・地学(ちがく)よりの図鑑が良いでしょう。

いっぽう、自動車の仕組みとか、ダムの仕組みとか、通信機・コンピューターの発達の歴史などを勉強しても、まったく入試に出ませんし、そもそも中学・高校の理科の先生が、そこまで知りません。そういう機械工学(きかいこうがく)とか土木工学(どぼくこうがく)とか金属学(きんぞくがく)とか通信工学(つうしんこうがく)とかコンピューター工学などを、中学・高校の理科では、あつかいません。

社会[編集]

暗記などの勉強は、小学校で練習するような基礎的なことは(たとえば都道府県の県庁所在地名とか、代表的な地図記号とか)、きちんと覚える必要はあります。

しかし、それ以外のことの暗記は5年終わりまでは、そこそこにしておいて、ふだんの勉強では、どんどんと参考書で先に進んでいくのが良いと思います。 たとえば歴史分野は小学校では6年からですが、たとえ5年生や4年生とかであっても、自分で参考書を読むなり何なりして、どんどんと読み進めていってください。

なぜなら、まだ勉強してなくて知らない分野のことは、おぼえようがありません。たとえば大正時代のできごとを知らない人が、どんなに大正時代のできごとをおぼえようとしても、おぼえられません。

だから参考書で、どんどんと読みすすめて、勉強してない分野をなくしてください。学年にとらわれず、勉強してください。4年生でも、高学年用(5年・6年用)の参考書で勉強しはじめても良いでしょう。高学年なら、中学生用の平均レベルの参考書を使っても良いでしょう。実際、中学校で習うようなことも少しですが、出ることもあります。中学社会の分野には「地理」「歴史」「公民」という3つの分野があります。この中学社会の3分野ともバランスよく勉強したほうがよいので、3分野が一冊になってる中学参考書を買うと、小学生には使いやすいでしょう。

適性検査や作文などでも社会問題などについての考えを聞かれる場合もありますから、社会科の勉強時間を理科よりもちょっと多めに、中学校の社会科までも勉強したほうが良いかもしれません。ただし、あくまで中学入試と、せいぜい高校入試の場合に、「社会科の勉強時間を理科よりもちょっと多めに」です。大学入試の場合は、進学先の学科によって、ちがいます。

さて、作文で社会問題を求められる場合への対策(たいさく)の目的として、中学社会の参考書を読みたいなら、「公民」(こうみん)分野を先に読むのが良いでしょう。(中学社会の分野には「地理」「歴史」「公民」という3つの分野があります。)

国語の説明文や評論文などでも、近年の社会問題などについての文章が出る場合も、ありえます。

ニュースなどの時事問題よりも、まずは昔からの出来事を、参考書で理解するのが大切です。時事問題の対策には、深入りしてはいけません。ふだんの社会科の勉強は、ふつうの参考書で行います。

戦国時代とか特定分野に深入りしない[編集]

特に戦国時代はゲームやマンガになっているため、それらを通じて興味を持った方も多いでしょう。しかし、そういったものだけに深入りしすぎない方がいいです。

織田信長や徳川家康などの戦国時代には、歴史上には、とても多い数の武将(数百人)がいます。しかし、それらすべての人物を勉強していては、時間が足りません。

せいぜい、教科書や参考書で書かれているような有名な戦国大名について、その名前と業績を知っていれば、じゅうぶんです。それ以外は、入試にでないのです。たとえば信長の弟(信行、のぶゆき)や父親の信秀(のぶひで)なんて、入試に出ません。偉人伝(いじんでん)などでも、織田信長とか豊臣秀吉とか徳川家康などは、タイトルに取り上げられるでしょうから、興味があれば、どれかを読んでみても、よいでしょう。

だいたい、戦国時代なんて、日本の歴史の一時期にすぎません。 戦国時代ばかり勉強せず、平安時代とか鎌倉時代とか江戸時代とか明治時代とか、ほかにも勉強しないといけません。

戦国大名の偉人伝を何人も読むくらいなら、戦国時代の偉人伝の読む本をへらしてでも、明治時代とか江戸時代とか、ほかの時代の偉人伝も読んだほうが、よいでしょう。

しかも、歴史ですら、社会科の一分野にすぎません。歴史のほかにも、地理や公民という分野があります。

適性検査[編集]

国立大学付属中学校と公立中等学校では私立中学のようにそれぞれの科目ごとに分かれた試験ではなく、「適性検査」として、国算理社すべてをまとめた問題が出されます。 特に、世の中の動き(時事問題と言います)の知識やグラフ・表を読む力、計算力や発想力が問われます。

時事問題[編集]

中学受験、とくに公立の中高一貫校では、与えられた資料を分析して、違いや共通点を説明することが求められます。このようなトレーニングには、受験に定評のある出版社から出されてるニュース解説集、時事解説集などを読むことが必要かもしれません。

出版社によっては、受験に定評のない出版社が、中学受験をしない子供向けに出している、子供向けのニュース解説書もあるので、それとは混同しないようにしましょう。

たとえ「中学受験対策」をうたっているニュース解説書でも、出版社に受験対策の実績が無い場合は、ほかの出版社の本にしたほうが良いでしょう。

さて、時事問題(じじもんだい)などの対策として、よくある勉強法として、「新聞を読め」とか「ニュース番組を見ろ」という勉強法を掲げる人もいます。しかし、これまでニュースや新聞にあまりふれていないのに、いきなりこれらに手を出してもあまり効果はないでしょう。

理由1: その理由は新聞もテレビ番組(これらをマスメディアといいます)も、そもそも小学生の勉強用には作られていないからです。
それに記事や報道が正確とは限りません。記事が誤報(ごほう)の場合だってあります。ましてや、本当かウソか わからないもの(週刊誌やゴシップ誌・スキャンダル誌とよばれる雑誌)から社会勉強するというのは良いものではありません。
理由2: また、テレビのニュース番組なども、視聴者(しちょうしゃ)が好んでみるようなものが多くえらばれます(このようによく見られる=売れるものばかりをあつかうことを商業主義といいます)。ですから、ニュースや新聞の利用は小学生にすぐにすすめられる勉強法ではないでしょう。

新聞記事の内容の理解や、ニュース番組の理解は、国語や社会科の学習成果であって、学習手法ではないのです。

マスメディアを利用するときに大切なことは、ただ1つだけの情報をうのみにするのではなく、他の情報などと照らし合わせて、情報が本当に正しいのかどうか、別の見方はできないのかを考えることです。

例えば、A新聞では大きくとりあげられていることが、B新聞ではほとんど書かれていないことも多いです。ある政策にA新聞は賛成し、B新聞は反対の場合、それぞれの新聞社が自社の意見につごうの悪い情報については新聞では紹介しないで、自社につごうのいい情報だけを新聞記事で取り上げる場合もあります。

作文[編集]

国立大学付属中学校と公立中等学校では400~600字の作文が出されます。 45分というかぎられた時間に400字以上の作文を書かなければなりません。また、テーマは自由ということはなく、課題文をもとに自分の感想や意見を体験を交えて書くことがほとんどです。そのため、文章を書くスピードも大切ですが、課題文をしっかりと読む力も必要です。

英語[編集]

私立中などで、英語を入試に出す場合もあります。

まだ英語を出す中学校が少ないので、傾向は固まっていないでしょう。受験生は、バランスよく勉強するのが、安全で近道だと思います。

単語の書き取り、聞き取り、会話とか、かんたんな英文の読みなどを、バランスよく勉強するのが、安全だと思います。市販の教材などを使うのも良いでしょう。今の時代なら、英語の音声教材なども、安い値段で売ってるはずです。

けっして「聞き取りばかりしか練習しない」とか、「会話ばかりしか練習しない」とかは、やめたほうが安全だと思います。 いくら「語学では聞き取りが大切」だからと世間では言っても、まったく書き取り練習をしないのは、やめたほうが良いでしょう。

このページ「中学受験ガイド」は、書きかけです。加筆・訂正など、協力いただける皆様の編集を心からお待ちしております。また、ご意見などがありましたら、お気軽にノートへどうぞ。