中学受験国語/漢字と熟語
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漢字と構成
[編集]漢字の書き・読み
[編集][○兼・謙→ケン ○難・儺→なん]
- 同じ読み方の漢字もある [山・三:サン 差:サ]
- 構成:3画で読みが「さん」とみる→サ
応答:こた|える→読み仮名や綴りが同じ
送りがな
[編集]同異音の音義と訓字
[編集]同異語
[編集]- 読み方が似てる
- 意味が違う熟語
- 組み合せで自由な解釈が出来る
音義
[編集]かいしん:会・改|心
- 似た意味で漢字が近い
訓字
[編集]かおる:薫・香|る
- 送り仮名が近い
漢字の画数と筆順
[編集]- つくりがモトになる
- 漢字:刀・口・己・子・未・木 →2 - 5で画数が少ない
- 例:金+肖=鎖・金+立+里=鐘
部首
[編集]- 旁:偏・冠・繞〈結尾に使う〉
- 意味其物に使う
六書
[編集]漢字の成り立ちを分類したものを
- 象形文字
- 物の形をかたどって作られた漢字です。
- 日・月・木・耳など。
- 指事文字
- 位置や状態といったかたちのないものを字の組み合わせで表したものです。
- 上・下・本・末など。
- 会意文字
- 漢字を組み合わせて新しい意味を表すようになった漢字です。
- 男・林・炎など。
- 形声文字
- 意味を表す部分と音を表す部分とを組み合わせてできた漢字です。以下で例を見ていきましょう。
- * 「河」という文字は、水を意味するさんずいと音をあらわす「可」という文字を組み合わせて作られた文字です。
- * 「草」という文字は、植物をあらわすくさかんむりと音をあらわす「早」という文字を組み合わせて作られた文字です。
- このように、形成文字は、へん・つくり・かんむり・かまえ・あし・たれ・にょうの漢字の部首とそれ以外の部分に分けられます。
- 転注文字
- ある漢字が別の意味を持つようになったものを指します。
- * 「楽」という漢字は本来は「音楽」の意味でしたが、「音楽を聞くと楽しくなる」ことから「たのしい」という意味も持つようになりました。
- * 「長」という漢字は本来「ながい」の意味でしたが、中国語で別の発音が生まれたことで「そだつ」という意味(熟語で言えば「成長」など)も持つようになりました。
- 仮借文字
- 音をかりた当て字のことです。
- アメリカ→亜米利加・イギリス→英吉利・フランス→仏蘭西など。
また、六書の考えを利用して日本独自の漢字もつくられました。このような漢字は国字、和字ともよばれます。
例として、畑、働、
ただし、中学受験において転注文字と仮借文字が問われることは多くありません。
同対と義語
[編集]熟語
[編集]読み
[編集]二字熟語の読み方には、次の4種類と、どれにも分類できない特殊なものがあります。
- 音音読み
公平、学校、空気など
- 音訓読み(
重箱 読み)
自腹、味方、王様など
- 訓音読み(
湯桶 読み)
荷物、合図、手順など
- 訓訓読み
庭木、夕方、身近など
- 熟字訓
漢字一字に対してではなく、その熟語に対して読みをつけたもの。上の4つのどれにも当てはまりません。
- 例
七夕 (たとえば、「七夕」には、「七」と「夕」のそれぞれの読みはなく、「七夕」という熟語になってはじめて「たなばた」と読む。)
成立と条件
[編集]- 1文字ずつ[字が素の数]
- 接|尾・頭|語が入り混じる
- 読みが同じで似た意味を組んだ
二字熟語
[編集]二字熟語の構成には、次のようなものがあります。
- 似た意味の字を組み合わせたもの
- 対の意味の字を組み合わせたもの
- 前の字が後の漢字を修飾している熟語
- 前の字が動作などを、後ろの字が「~を・~に」を表すもの
- 前の字が主語、後の漢字が述語の関係になっているもの
- 後ろの字を「不・無・非・未」で打ち消したもの
- 長い言葉を略したもの
三字熟語
[編集]- 三字全てが対等なもの
例:雪月花、松竹梅、心技体など
- 一字+二字のもの
(1)最初の一字が後ろの二字を修飾 するもの 例:総選挙、大気圧、全世界など
(2)最初の一字が後ろの二字を打ち消すもの(最初の一字が「不・無・非・未」) 例:不可能、無条件、非常識など
- 二字+一字のもの
(1)最後の一字が前の二字を修飾(しゅうしょく)するもの
例:音楽会、太陽系、不文律など
(2)接尾語がつくもの(的、化、性)
例:革新的、近代化、可能性など
四字熟語以上でも、ほぼ同じです。
四字熟語
[編集]- 4〈1:1〉の割合
- 別々になる場合がある
○自由自在:自|由・在,右往左往:右・左|往
同じ漢字が組み遇う
○切磋琢磨・竜頭蛇尾・温故知新
故事成語が元になる
熟語パズル
[編集]- 矢印熟語
矢印にそって読むと熟語ができるように、□をうめなさい。
このような問題では、「水」「公」で始まる熟語や、「日」「然」で終わる熟語を考えて、考えます。(ちなみに、この問題の答えは「平」です。)