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中学校国語 漢文/元二の安西に使ひするを送る

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』

元二(げんじ)の安西(あんせい)に使ひするを送る 王維(おうい)

本文

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渭ゐ城じやうノ朝雨ノ浥㆓うるほシ軽けい塵㆒ぢんヲ
客かく舎しや青せい青せい柳りう色しよく新あらタナリ
勧㆑ム君ニ更ニ尽セ一杯ノ酒
西ノカタ出㆓ズレバ陽やう関㆒くわんヲ無㆓カラン故人㆒

書き下し文

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渭城(ゐじやう)の朝雨(てうう)軽塵(けいぢん)を浥(うるほ)し

客舎(かくしや)青青(せいせい)柳色(りうしよく)新(あら)たなり

君(きみ)に勧(すす)む更(さら)に尽(つ)くせ一杯(いつぱい)の酒(さけ)

西(にし)のかた陽関(やうくわん)を出(い)づれば(仮定未然形+ば) 故人(こじん)無(な)からん

口語訳

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※ 予備知識 旅立つのは友人・元二であり、王維ではない。

(友人・元二との別れの日、)渭城に、朝、降った雨が、土ぼこりを潤して、

雨が降ったので旅館のそばの柳の木は、(葉が)青々として色も鮮やかだ。

さあ、君に勧めよう、(前日にすでに飲みあかしたが)さらに、もういっぱいの酒を飲もうではないか。

西のほうにある関所の陽関を出てしまったら、(君のような)親しい友人も、もう、いなくなるだろうから。

  • 語注
元二(げんじ)⸺王維の友人。
渭城(いじょう)⸺地名。街の名前。渭水(いすい)の近くにある街。
朝雨(ちょうう)⸺朝の雨。
軽塵(けいじん)⸺軽い塵。土ぼこり、など。
客舎(かくしゃ)⸺旅館。
陽関(ようかん)⸺関所名。敦煌(とんこう)の西にある。
故人(こじん)⸺古くからの友人。(※日本語の「故人」とは意味が違い、「死んだ人」の意味ではない。)


解釈

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前半の二句

渭城朝雨浥軽塵
客舎青青柳色新

は、友人の出発を祝う句。


後半の二句

勧君更尽一杯酒
西出陽関無故人

は、別れをさびしんでいることを表現した句。

形式

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七言絶句