中学校家庭/どうして衣服を着るのだろう

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服装を選ぶ時、より社会的常識が優先される場合を挙げましょう。

衣服の働き[編集]

小学校では、健康的で清潔な生活を送るために衣服の着方を学びました。衣服は季節や行動に合わせて体温を調節したり、汚れや怪我から体を守ったり、汗を吸収したりして体を健康で清潔に保ちます。また、作業や運動をしやすくなり、危険から体を守ります。

ほかにも、その人がどんな仕事をしているのか、どの集団に入っているのか、喜び・悲しみ・敬意・お祝いなどの気持ちを表すために着る伝統的な衣服もあります。また、自分の個性を見せるためにおしゃれをしたり、自分を良く見せるために衣服を着たりします。

このように、衣服は充実した社会生活を送る上で重要な社会生活上の働きを果たしています。衣服を着ると、体の安全や健康を守ったり、生活活動がしやすくなったりします。

涼しい服装と暖かい服装~環境にやさしい着方の工夫
環境省では、地球温暖化防止のため、夏は寒い服装(クールビズ)、冬は暖かい服装(ウォームビズ)を呼びかけており、このような考え方が社会に広まっています。夏も冬もエアコンを使いすぎない快適な服装を考えましょう。外が暑い時は、ぴったりしすぎず、大きすぎない服を着ましょう。開口部を開けて、体と衣服の間から温かい空気を出しましょう。外が寒い時は、暖かい素材を重ね着しましょう。寒い空気が入らないように開口部を塞いでおきましょう。


衣服の働き[編集]

[1]保健衛生上や生活活動上の働き[編集]

服を着ていれば、健康で安心して安全に過ごせます。

  • 怪我や汚れなどから体を守るのに役立ちます。
  • 働きやすく、体を動かしやすくします。
  • 体が熱くなりすぎたり冷たくなりすぎたりしないようにします。
  • 体を清潔に保ちます。

[2]社会生活上の働き[編集]

  • 職業や組織集団を表します。
  • 個性を表現します。
  • 社会的慣習に合わせます。

目的に応じた着用[編集]

場所・時間・場面(TPO)に応じて、相応しい着方が考えられます。特に形式的な場所では、社会的な決まりや慣習が優先されます。衣服の様々な働きやTPOを考えながら、服の着方を考えましょう。

普段着(カジュアルウェア)とは、友達の家に遊びに出かけたり、家でくつろいだりするような動きやすい服装をいいます。一方、礼服(フォーマルウェア)は結婚式やお葬式などの公的な場面で着ます。「フォーマル」の意味は「形式的な・公式な・儀式的な」です。