中学校家庭/もしも住まいがなかったら

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』
小学校・中学校・高等学校の学習>中学校の学習>中学校家庭>もしも住まいがなかったら

住宅の役割・生活行為・住空間についてまとめましょう。

住まいの役割[編集]

住む場所がなければ、私達の生活は成り立ちません。家は、大雨・大雪・風などから私達を守ってくれます。また、心身を癒し、健康に気を配り、勉強・読書・趣味を楽しめる場所でもあります。子供が育ち、家族も一緒に過ごし、友達・親戚などを招く場所にもなります。

家や生活空間は、家族や近所の人などが分け合って、次の世代に受け継いでいかなければなりません。英語の「住居」は、「ハウス」「ホーム」を意味します。「ハウス」は物理的な建物、「ホーム」は家族がその中で暮らす場所を意味します。これらは住居の大切な要素です。

住まいに必要な空間[編集]

個人生活の空間例

家庭内の生活行為から生活空間(住空間)の種類を考えてみましょう。

  • 浴室・トイレのように生理・衛生の空間
  • 料理・洗濯・アイロンがけなどの家事空間
  • 廊下・押入れなどの移動・収納空間
  • 家族が集まったり、食事をしたり、来客の対応をしたりする共有空間

しかし、個人生活の空間は、睡眠・勉強・趣味・仕事をするための個室だけとは限りません。家具を並べたり、布を壁にしたり、工夫次第で自分だけの空間を作れます。

これらの部屋が集まると、その役割を果たす住宅になります。住宅の目的と住空間の目的の関係を考えてみましょう。

間取り図とは、部屋の中で家具がどのように設置されているかを示した図面です。ほとんどの間取り図には、LDKとして「リビング」「ダイニング」「キッチン」の3つの部屋があります。LDKの前にある数字は、何部屋あるのかを示しています。例えば「3LDK」は、3部屋とLDKがある家を表します。

住空間を考えるポイント
  • 家族の生活様式に合っているか?
  • 食事や団欒は、決まった時間、決まった場所で行われているか?
  • 家族全員の居場所はあるか?
  • 掃除はしやすいか?
  • 物を収納する場所はあるか?
  • 採光や風通しはあるか?

家族と住まい[編集]

家族の人数・家族の年齢、暮らし方、重視する点などが、部屋の広さ・部屋数・間取り・使い方に影響します。

家族全員が気持ちよく過ごせる方法を話し合い、お互いの意見を尊重しながらルールを決める方法を考えていきましょう。

食寝分離では、食べる場所と寝る場所を分けて、清潔に保ち、自分の空間を持てるようにします。就寝分離では、兄弟姉妹の年齢・性別・お互いのプライバシーを尊重するために、部屋を分けます。