中学校家庭/バランスの良い献立作り
献立(こんだて)
[編集]主食、主菜、副菜、汁ものをバランスよく取る。
- 主食
- 主食(しゅしょく)とは、ごはん、パン、めんなど、炭水化物を多く取れるもの。
- 主菜
- 主菜とは、魚、肉、卵、豆や、それらを使ったおかず。野菜のことではない。主菜は、たんぱく質や脂質の供給源。
- 副菜
- 副菜とは、いわゆる野菜。野菜、海藻、きのこ、など。ビタミン、ミネラル、食物繊維の供給源。
米と汁ものに、菜を2~3種類あわせたものを一汁三菜(いちじゅうさんさい)という。
献立は、1日3食を前提にし、1回の食事で、1日の栄養の必要量の3分の1の量の栄養を取れるように工夫するのが望ましい。
最近では、食事の洋風化により、メニューが肉類や油料理などに、かたよりやすいので、気をつける。なので、和食を取ると、食物繊維などを取りやすくなるので、メニューを工夫する。
ただし和食だけの食事をつづけると、注意しないと塩分を取り過ぎになりやすいので気をつける。
なので、なるべく、いろんな料理を食べるのが良い。
生鮮食品
[編集]野菜、魚、肉などは、時間がたつと品質が低下しやすく、また、腐敗も早い。
これら野菜、魚、肉などを生鮮食品(せいせんしょくひん)という。
生鮮食品には、その食品の収穫期などによって、1年の中で、多く出回る時期がある。このような、生鮮食品の多く出まわる時期のことを旬(しゅん)あるいは出盛り期(でざかりき)という。
なので、購入するときは、鮮度を確認してから購入するのが望ましいだろう。また、野菜や果物は、季節の旬にあった物を購入すると、鮮度がよい。また、旬の品物のほうが安く購入できることが多い。
最近では、外国からの輸入などによって、旬に関わりなく、1年中、生鮮食品を買えることが多い。
また、栽培方法も発達しているので(促成栽培や抑制栽培など)、いままでの旬でなくても、生鮮食品を買える。
生鮮食品の鮮度の見分け方
[編集]- 野菜
- みずみずしく、つやのある物をえらぶ。
- 肉
- 肉汁が出ていない。
- ブタ肉の場合、肉の色がピンク色かどうか。(つまり、茶色に変色していないか。)
- 魚
- 不快なにおいがしない。
- 目が澄んで(すんで)いる。
食品表示
[編集]食品表示では、名称、原材料、内容量、消費期限、賞味期限、保存方法などが表示されている。
- 消費期限
- 食品を安全に食べられる期限。製造日をふくめて、おおむね3日以内の期限がつけられている。
- 鮮度が早く落ちやすく、品質が早く劣化しやすい物につけられている。
- 消費期限のつけられている食品の例
- 弁当、惣菜(そうざい)、肉など
- 賞味期限
- 食品の鮮度やおいしさを保証する期間。比較的に長く保存できる物につけられる。
- 賞味期限のつけられている食品の例
- 牛乳、乳製品、スナック菓子、即席めん類、など
原材料表示には、食品添加物(しょくひんてんかぶつ)も表示される。
アレルギー物質をふくむ食品の表示
[編集]アレルギー物質をふくむ食品(特定原材料)では、以下の7品目を、必ず表示しなければならない。もし表示していなければ違法。
- 特定原材料
- 卵・乳・小麦・そば・落花生・えび・かに
- 表示が薦められている物
- あわび・いか・いくら・オレンジ・キウイフルーツ・牛肉・くるみ・さけ・さば・だいず・とり肉・バナナ・ぶた肉・まつたけ・もも・やまいも・りんご・ゼラチン
遺伝子組み換え食品の表示
[編集]JAS法により、遺伝子組み換え食品では、重量の5%以上をふくむ場合は表示する義務がある。
- 農産物
- だいず・とうもろこし・菜種(なたね)・ばれいしょ(じゃがいも)・綿実(めんじつ)・アルファルファ・てん菜
- 加工食品
- とうふ・納豆・みそ・きな粉・ポップコーン・ポテトスナック菓子
各種のマーク
[編集]日本国の食品についていることのある、品質に関するマーク
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JASマーク
農林水産省の定める日本農林規格に合格した食品につけられるマーク。「JAS」とは、日本農林規格の英語の略称。法律「農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律」に基づき、つけられている。 -
有機JASマーク
原則として農薬や化学肥料を使わないで作られた農産物や、その農産物を加工した食品につけられる。日本農林規格にもとづく。 -
冷凍食品認定証マーク
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特定保健用食品のマーク
「おなかの調子を整える。」などの、特定の機能をもっており、健康に役立つことを表示しても良いという許可が、消費者庁から与えられた食品。
食品添加物
[編集]食品に使用しても良い食品添加物は、食品衛生法で定められており、その添加物の安全性は確かめられている。
用途名 | 目的 | 物質名の例 |
---|---|---|
保存料 | カビや細菌などの微生物の繁殖を防ぐ。 | ソルビン酸 |
酸化防止剤 | 脂質の酸化を防ぐ。 | ビタミンE |
増粘剤(ぞうねんざい) | 粘り気を与える。 | ペクチン、アルギン酸、キサンタンガムなど |
発色剤 | 色調・風味を改善する。 | 亜硝酸ナトリウム |
着色料 | 色をつける。 | 赤キャベツ、クチナシ色素、赤色2号など |
甘味料(かんみりょう) | 甘み(あまみ)を与える。 | サッカリン、アスパルテーム |
着香料(ちゃっこうりょう) | バニリン | |
調味料 | うまみなどの味を与える。 | グルタミン酸、イノシン酸 |
栄養強化剤 | 栄養を強化する。 | ビタミンA、ビタミンB1 |
とうふ凝固剤 | とうふを作るときに豆乳を固める。 | 塩化マグネシウム |
乳化剤(食品用) | 水と油を均一に混ぜ合わせる。 | グリセリン酸脂肪エステルなど |
トレーサビリティ
[編集]食品が、どこで生産され、どこで加工されてきたかなど、履歴の情報が管理されており、購入者などが必要に応じて知ることのできるシステムをトレーサビリティという。
生産情報公表JASマークがついている商品は、インターネットや店頭などで生産情報を見る事ができる。