中学校家庭/子どもにとっての家族

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』
小学校・中学校・高等学校の学習>中学校の学習>中学校家庭>子どもにとっての家族

子供が育つ場所として、家庭がいかに重要かを理解しましょう。

家族全体の立場から子供について考え、話しましょう。

子供と家族[編集]

家族は、子供を自立した社会人となるために大切な役割を担っています。その理由として次の2つが挙げられます。

  • 子供の将来像を描き、面倒を見ながら、感情を支えたり、生活習慣を教えた上で、精神も育てるからです。
  • 家族は子供を病気や怪我をしないように気を使わなければならないからです。

したがって、家族は子供にとって欠かせないので、どのような気持ちで子供と向き合っているかが、子供の成長に大きく影響します。また、子供を持つと、家族が穏やかになるなど、様々な効果もあります。

自己肯定感とは、自分は大切な存在だから、周りの人から認めてもらいたいと思う気持ちです。自己肯定感は、自分をよく感じ、問題を乗り越え、他人を思いやるための土台となります。

家族との信頼関係[編集]

親から「面白かったね」「怖かったね」と言われて、安心した経験はありませんか?子供は、自分の悩みや心配事が受け入れられ、応援され、人から愛され、大切にされると、幸せになります。

家族や身近な人を信頼出来る環境が子供の成長に欠かせません。また、信頼する人の言葉や行動を真似したり、その人を応援する周囲の人と関わりながら、子供は成長していきます。子供の健やかな成長には、家族の中で信頼関係を築き、愛情を注がなければなりません。

中学生の皆さんは、このような経験を経て、さらに世界を広げ、様々な人との関わりを持つようになっていくでしょう。これから出会う人と信頼関係を築いていきましょう。

あなたはみんなの宝物(又野亜希子さん)
中学生の皆さんは、家族や身近な人の中で輝いています。小さくてどうしようもない命を、ご家族や身近な人が大切に愛情を持って育ててきました。新しい出会いや自分で考えて行動出来るようになり、成長していく姿を見て、家族や身近な人が喜んでいるかもしれません。皆さんは、家族や身近な人だけではなく、将来の社会を支える存在です。今後、多くの出会いがあなたを成長させてくれると思います。家族の支えがあったから中学生になれたように、大人になっても、自分一人では生きていけません。相手が生きていくために必要です。皆さんも年齢を重ねたら、家族を大切にするのと同じように、出会う人を大切にしてください。

※以下の項目は、高校生の家庭科で習いますが、中学校の家庭科教科書にも記載されているので、解説します。

子育てをめぐる現状[編集]

最近、子育て支援を必要とする人が増えています。その理由として、少子化・家族構成の変化・都市化・共働き夫婦の増加などが挙げられます。そのため、子育て支援も幅広く行われるようになりました。

乳幼児専用保育所・幼稚園・認定こども園があります。また、小規模保育施設や企業内保育所もあります。さらに、子育て支援センターや児童相談所などもあります。子育て支援センターや児童相談所では、子育てに関する相談を受けたり、情報を提供したりします。健康を守る施設には、保健所や保健センター、病院などがあります。そのほか、交流の場所として、児童館や児童遊園も作られています。どの施設でも、地域の人との支え合いを大切にしています。

子供・子育て支援新制度は、幼児期教育・保育・地域の子育て支援の量と質を向上させるために制定されました。子供の成長と子育てを支援するため、認定子ども園の整備を進め、地域型保育の創設などに取り組みます。

認定こども園は、就学前の子供に幼児教育と保育の両方を提供しながら、地域の子育て支援を行う場所です。幼保連携型・幼稚園型・保育所型・地方裁量型があります。親が働いていても、各園の対応次第で3歳から5歳までの児童が入所出来ます。

ファミリー・サポート・センター[編集]

ファミリー・サポート・センターは、地域住民同士の子育て支援を行う団体です。育児の支援が必要な方、育児の支援を希望される方はファミリー・サポート・センターの会員になれます。会員はファミリー・サポート・センターを通じて互いに助け合っています。

子供を守る条約や法律[編集]

子供の健康で幸せな成長を応援する社会施設は数多くあります。どのような場合でも、児童憲章前文や児童福祉法の総則の基本的な決まりに従って子育てしなければなりません。

また、児童の権利に関する条約でも、子供は自分を愛し、世話をする家庭で成長しなければならないと定められています。そして、家族が子育てに悩んでいたら、社会全体が子供と家族を助けなければなりません。

児童の権利に関する条約(子供の権利条約)[編集]

「子供の権利条約」に示された4つの権利

児童の権利に関する条約は国際連合が作り、54条項からなっています。児童の権利条約は、国内外関係なく18歳未満の児童の人権を守り、大切にしようという内容です。人間の生命を大切にしながら、文化や生活、特に年齢に合った遊びをする権利を大切にしなければなりません。日本では1994年4月22日に承認されました。

児童憲章 前文
児童は人間としての本来の姿を大切にされます。

児童は社会の中で貴重な存在です。

児童は安全で健康な環境で育てられます。

児童憲章は、子供の権利と幸せが守られるようにするために大人がしなければならない内容を定めています。1951年5月5日に施行されました。

児童福祉法 総則 第1条
児童の権利に関する条約の精神に基づいて、全ての児童は、あらゆる福祉を等しく保障される権利を持っています。例えば、必要な養育を受ける権利・生活を保障される権利・愛され保護される権利・精神と身体を健やかに成長させ発達させる権利・自己の世話をする権利などです。

児童福祉法は、児童に関わる全ての内容を含んだ重要な法律です。全ての子供は児童福祉法の総則に挙げられた権利を持っています。また、子供の成長に最も責任があるのは保護者とされ、その責任は国・地方公共団体・保護者が全責任を負うとされています。


(※ 公民の範囲)日本では2022年、「子ども基本法」が制定されました[1]

ユニセフの活動[編集]

国際連合児童基金(United Nations Children's Fund:UNICEF)は、戦争で苦しむ子供達を助けるために、1946年に設立されました。子供の権利条約は、貧しい子供、飢えた子供、病気の子供を助けるために何をしなければならないのかを教えています。また、女性の権利拡大も目指しています。

赤ちゃん~人間の育ちの始まり~[編集]

乳児期の赤ちゃんは泣いてばかりで何も出来ない存在だと思っていませんか?しかし、赤ちゃんは想像以上に多くの内容を明らかにしています。

これまでの流れを見てみましょう。また、赤ちゃんのそばにいたらもっと近くで見てみましょう。

赤ちゃんの面倒を見る親は、赤ちゃんの気持ちを分かって、優しく、丁寧に接してあげなければなりません。このようにやり取りするうちに人を信頼出来るようになり、その信頼を元に世の中をより大きく見れるようになります。

赤ちゃんって、やわらかい[編集]

体の70~80%は水分で出来ています。このため赤ちゃんの肌がとても若く見えます。通常、頭は胸より大きく、足は曲がっており、お腹は膨らんでいます。

赤ちゃんって、知りたがり[編集]

自分の周囲にある物や大人の話し声などのように、外からの刺激は全て赤ちゃんにとって初めてなので、学ぶ機会になります。そのため、澄んだ目と心でじっくりと見ています。このように、大人の影響や生活環境はとても重要で、赤ちゃんに大きな影響を与えます。

赤ちゃんって元気一杯[編集]

赤ちゃんは話せないので、泣きながら気持ちを伝えるのが中心です。疲れていたり、喉が渇いていたり、びっくりした時、泣きながら様子を見せるようにしています。

赤ちゃんってあたたかい[編集]

お母さんのお腹の中の温度は変わりません。しかし、生まれると温度が変わります。赤ちゃんはこのような変化を全身で受けるため、気温が上がると体温も上がります。このため、風邪を引いたり熱を出したりしやすくなります。しかし、そうした経験から、自分の体の働きを少しずつ変えられるようになります。

赤ちゃんって不思議[編集]

赤ちゃんの体の準備が整い、自立出来そうになったら、立ち上がるように指示を出さなくても構いません。私達と同じように、赤ちゃんもとりあえずやってみる夕イプ、のんびりタイプ、慎重タイプがいます。このため、赤ちゃんが1人で立てるようになる時期や条件は様々です。

  1. ^ 東京書籍 訂正内容一覧 新しい社会 公民(令和3年度版)