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中学校家庭/幼児の生活と遊び

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』
小学校・中学校・高等学校の学習>中学校の学習>中学校家庭>幼児の生活と遊び

幼い頃の遊びと、今やっている遊びを見比べてみましょう。

幼児の生活と遊び[編集]

幼児の日常生活で学んだように、遊びは幼児の心身の成長にとって重要な役割を果たしています。遊びは、幼児が何かを学ぶための手段ではなく、楽しみながら学ぶための手段です。私達は、幼児が自ら興味を持って遊べるように、注意を払い、手助けをしなければなりません。

遊びで育つ力と遊び方の変化[編集]

遊びを通して、幼児の体と心は豊かに成長していきます。身体能力や運動能力の発達はもちろん、一人遊びや友達と一緒に遊ぶ経験を通して、思いがけない場面に立ち向かったり、自分の気持ちを表現したり、会話したり出来るようになります。その結果、豊かな感性・言葉・思考・感情・社会性など、幅広く発達していきます。このように、遊びは、生きる力を身につける手段となっています。

また、年齢が上がるにつれて、遊び方も変わります。一人遊びや大人との遊びから、仲の良い友達と遊ぶようになり、さらに多くの友達とルールを守って遊ぶようになります。しかし、それぞれ自分の興味や遊び方の考え方が子供にあります。

「見立て遊び」とは、段ボールを浴槽代わりにしたり、ジャングルジムをお城のように見せたりする遊びをいいます。2歳になると、子供は目の前にない物でも作って遊べるようになります。

幼児の遊び場所と安全[編集]

幼児が安心して自分の思いや力を使って、新しい体験を出来る場所は、幼児の遊びをより豊かにするために大切な役割を果たします。幼児は元々好奇心が強く、新しい内容に触れたり、探検や冒険に出かけたりするのが大好きです。また、暗くて狭く隠れられる場所を好みます。

幼児に、室内の静かな場所と屋外の広い場所で思い切り体を動かして遊んであげましょう。また、幼児の興味や好奇心を考えて、健やかに成長出来るような遊び方を考えましょう。幼児が遊ぶ場所は、安心して過ごせる環境になっていなければなりません。誤って食べたり傷つけたりしないように注意しながら、遊ぶ場所が安全かどうか、発達に良い環境かどうかを確認しなければなりません。

折り紙は、日本だけの伝承遊びとして、大人から子供へ代々受け継がれてきました。昔からある鶴・手裏剣・風船・兜・騙し船の折り⽅とともに、新しい折り⽅も考えられています。海外でも「origami」と呼ばれており,世界中の人に親しまれています。

遊びの環境
幼児は、安心出来る場所で遊ばなければなりません。遊びを面白くする玩具や場所とともに、友達や見守ってくれる大人など、人と交流出来る環境を整えてあげましょう。

幼児が自由に一人で遊べる場所と時間の余裕も取らせてあげましょう。

遊びを豊かにする物[編集]

玩具は、幼児の興味や好奇心を満たして、想像力を膨らませ、その様子を共有しながら友達との距離を縮め、遊びをより楽しくしてくれます。土・砂・石・小枝・牛乳パックだけでなく、玩具として作られていない物でも玩具になります。安全に気をつけて、幼児の興味や発想に寄り添って、もっと遊べる玩具を考えてみましょう。

遊びは、玩具以外にも、絵本・紙芝居・音楽・人形劇などでも、より豊かになります。絵本・紙芝居・音楽・人形劇などは、現実の生活にない物語を作り、自分の生活と照らし合わせられるので、幼児の心を豊かにしてくれます。また、大人同士でも会話が弾みます。

幼児の玩具について
幼児の玩具は、安全で子供の発育に相応しい物にしなければなりません。玩具を買ったり作ったりする時は、幼児がどのように遊ぶかを考え、清潔で危なくない物にしましょう。

テレビ・携帯電話・パソコンなどの機器も幼児の身の回りにあふれています。近くにいる人は、長時間、意味もなく幼児に触れさせないように気をつけましょう。

絵本の読み聞かせ
幼児はお話を聞いたり、絵を見たりしたがります。絵本は文字と絵の両方で作られているので、まだ字が読めない小さなお子さんでも楽しめます。また、絵本は子供達の言葉や感情の発達を促します。幼児の発達に応じて、好きな絵本を読み聞かせてあげましょう。

★絵本選びと読み聞かせのポイント

  • その子に合った年齢の絵本を選びましょう。
  • 絵本をみんなの見える場所で見せ、大きな声ではっきりと読みましょう。
  • 声の調子も優しく、幼児の想像力を膨らませましょう。
  • 幼児の反応を見ながら、読み聞かせをしましょう。

「おもちゃ(玩具)」は、「もてあそび」から由来します。「もてあそび」の意味は「(手で)持って遊ぶ物」です。「もてあそび」が平安時代になると、「もちあそび」と訛ります。さらに、近世になると、「もちゃそび」に訛り、その後、「もちゃ」と短縮されました。「もちゃ」の言葉に「お」がついて、「おもちゃ」と呼ばれるようになりました。

遊びを受け継ぐ[編集]

昔は、幼児から小学生まで、近所で一緒に遊んでいました。このような異年齢集団の中で、年下の子供達は年上の子供達の遊び方を見て、自分も同じように遊ぼうとしました。そうやって、遊びのルールや楽しさを学んでいきました。昔ほど集団で遊ぶ機会が少なくなっても、中学生という存在は、年下の子供達にとって憧れの存在として、とても輝いています。この機会に小さい子供達と一緒に遊んであげましょう。一緒に同じ遊びをしたら、きっと楽しいでしょう。

伝承遊び
伝承遊びとは、古くから年上の子供から年下の子供へ、大人から子供へ受け継がれてきた遊びをいいます。「睨めっこ」や 「隠れん坊」のように、世代を超えて受け継がれてきた遊びもあります。また、世代を超えて受け継がれる玩具もあります。子供達は遊びながら、日本の文化に触れています。
玩具に付いているマーク
市販の玩具には、安全基準を満たしているかを示すマークがあり、目や耳が不自由な子供でも遊べるようになっています。このマークがついている玩具を見ながら、赤ちゃんでも遊べる玩具について考えてみましょう。

参考:一般社団法人 日本玩具協会