中学校家庭/持続可能な衣生活を目指して
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資源や環境と衣服
[編集]衣生活を送るためには多くの資源を使います。合成繊維の主な原料は石油ですが、石油の埋蔵量は以前より減っています。竹やとうもろこしのような成長の早い植物の繊維は、新しい原料を作るのに多くのエネルギーを必要としても、衣類の原料として使われています。
豊かな衣生活を送るためにもっと考えてみたら、私達は資源や世界を守らなければならない立場だと思い出すきっかけになるかもしれません。そのためには、生産から廃棄までの流れを見直す仕組みを考えなければなりません。必要以上に服を買いすぎると、お金と資源を無駄にしてしまいます。特に、服の流行はすぐに変わってしまいます。衣服計画に従って、すでに持っている服を使いましょう。いらなくなったら、再利用するか処分するか考えましょう。
繊維再利用の取り組みとして、学校の体操服の再利用があります。体操服は再生可能な素材のポリエステル繊維を使っています。使用後に回収して、化学的に分解します。原料まで戻して、何度でも再生出来ます。
資源や環境にやさしい衣生活の工夫
[編集]環境や資源にやさしい衣生活を送るために何か出来ませんか?簡単に、冷暖房に頼りすぎず、季節に合わせて服装を変えてみましょう。衣服に使われている素材や着心地を調べたり、着方を工夫したりすると、快適な衣生活が送れます。さらに、洗濯前にしみ抜きをして、洗濯時は水や洗剤を使いすぎないように気をつけましょう。
江戸時代と循環型社会 |
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★物を大切にする心江戸時代は「物を大切にして、最後まで使い切る」という考え方で暮らしていました。なぜなら、現代に比べて資源が限られていたからです。着物・履物・食器・桶・傘など、ほとんどの日用品が再利用されました。また、リユース業者やリサイクル業者も数多くありました。このような考え方や取り組みを参考にして、現代の循環型社会を作っていきましょう。
★江戸時代の衣生活 普通の人は、季節に合わせて裏地を縫い付けたり、綿を入れたりして、1枚の着物を変えるかもしれません。普通の人はあまり新しい服を買いません。着物が必要になったら、古着屋で古着を買って、いらなくなったら売っていました。着物が少ないので、家にタンスがありません。代わりに、つづらや柳行李の箱の中に入れていました。 ★着物のリサイクル 江戸時代は、綿花を綿糸にして、綿糸を反物にして、反物を縫い合わせて着物を作りました。古くなって着られなくなると、着物はおむつや雑巾として使われました。それらがぼろぼろになると火起こしに使われ、その灰の一部は綿花栽培の肥料として使われました。灰は肥料だけでなく、染め物を色付けるための溶剤の原料にもなりました。このように、着物を上手に再利用しています。 |
全く使えない場合は、資源回収に出しましょう。様々なリサイクル方法がありますが、衣類はあまりリサイクルされていません。私達の生活の中でも、もっとよく出来そうな内容は数多くあります。より豊かな衣生活を送るために、これまでの衣生活の知識や技能を活かしていきましょう。