中学校社会 公民/用語集

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公民用語集(必要に応じて編集をお願いします)

私たちの生活と現代社会[編集]

・グローバル化:人、物、金銭などが国境を越えて活発に行き来し、地球規模で政治、経済、文化などの一体化が進む現象。(類 グローバリゼーション)

・国際化:異なる文化や歴史を持つ国々の交流が深まり、様々な面で互いに影響し合うようになること。

・グローバルスタンダード:世界で共通になっているルール、基準、規格。世界基準と訳される。世界基準を定める代表的な機関としてISO(国際標準化機構)があり、グローバル化の進展の中で世界共通の物差しの働きを担っている。

・国際分業:各国が自国の得意な産業に注力して、その産品を貿易によって各国間で取引すること。自国で生産する方が低コストですむ物に限って生産活動を行い、外国からの輸入の方が安いものは輸入することで利益を得ようという考えに立脚している。

国際分業についての解説

先進工業国が工業製品などを製造し、発展途上国が原材料や食料品の輸出を専門的に行ういわゆる垂直分業が主流であったが、発展途上国の経済発展や、新興国の登場で従来の垂直分業の形態は変化し、先進国どうしが種類の異なる工業製品を生産して貿易で交換し合う水平分業も盛んになっている。

・貿易:国と国の間で国境を越えて行われる財、サービスの移動のこと。財、サービスを相手国に売るのが輸出であり、相手国から購入するのが輸入である。

貿易摩擦:貿易に関して発生する様々な国家間の問題。貿易収支(貿易における収入と支出の差)の極端な黒字、極端な赤字は貿易国間の経済に大きな影響を与える。貿易の不均衡によって自国産業が衰退するなどの問題も起こっている。

国際競争:世界各国の企業を含めた地球規模の市場において、高品質かつ、低価格な商品を提供できるかを基礎って生き残りを図ること。国際競争によって技術革新が起こっていることも多い。

多国籍企業:世界の様々な国に子会社を持ち、世界各地で経済活動を行っている企業のこと。アメリカのIT企業は有名な例。

国際交流:他の国の人々と情報や文化を交換したり、互いの国を訪問しあったりすることで関係を強化すること。NPO(非営利組織)や市民団体の活動も盛ん。

多文化社会:宗教、文化、生活様式の異なる多くの人々から成る社会。グローバル化の進展によって築かれつつある。文化の多様性を尊重し、いずれの文化も同等の価値を持つという考えに立脚している。

食料自給率:国内で消費される食料のうち、国内で賄えている食料の割合。日本の食料自給率は特筆して低い。