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中学校社会 歴史/新石器時代

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』

課題

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地球環境は、どのように変化していったのだろう。

この時代の人々はどのように生活していたのだろう。

今から3万年ほど前

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氷河時代

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地球は数万年の周期で気温の低い氷期(ひょうき)と、比較的に温暖な間氷期(かんひょうき)とをくりかえしています。 現在は間氷期だろうと科学者の多くには考えられています。

今から3万年ほど前は、地上には今よりも多く氷った土地があったと考えられ、「氷河時代(ひょうがじだい)」や「氷河期(ひょうがき)」などと言われます。

今から1万年ほど前

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氷河時代の終わり

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今から1万年ほど前に氷河期(ひょうがき)がおわり、気候が温暖になりました。 この時代に、アジアやアフリカの大河の川ぞいでは、ゆたかな水をもとに農耕や牧畜が発達しました。 この年代は、我が国では縄文時代(じょうもんじだい)に当たります。

農耕と牧畜の始まり

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今から1万数年ほど前から、世界の各地で農耕が始まり、動物も飼いならされていきました。牛や羊などを飼いならし、乳や肉を取る牧畜を始めました。

農耕で得られた農作物を保存する必要性などから土器(どき)が発達しました。土器は、食料の保管や煮炊き(にたき)に使われました。

また、農耕では、農地の近くに住み続ける必要があるので、竪穴建物(たてあなたてもの)などの住宅が発達しました。

同じころ、石器をつくる技術が発達し、石をみがいた石器として磨製石器(ませいせっき)が作られ始めました。


磨製石器を使い始めた時代を新石器時代(しんせっきじだい)と言い、旧石器時代とは区別します。つまり、磨製石器のころである新石器時代に農耕や牧畜が始まりました。言い換えると、旧石器時代には、まだ農耕や牧畜は始まっていません。