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中学校英語/不規則動詞 2年

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』

覚え方

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教育学者や英語学者ではない一部の学会では、英語の書き取り練習は効率よくないという言説が流行っていますが、しかしそれらは市販の中学生向けの勉強法の書籍では否定されています。少なくとも中学レベルの英単語に関しては「スペルは手が覚えるもの」と言われているほどであり、中学卒業レベルまでは書いて覚えたほうが良いでしょう[1]。ただし、中学英語の単語の場合、よほど難しい単語でない限り、そう何十回と書かなくても3~4回くらいで覚えられます[2]

基本的に勉強法は人それぞれなので、合う人・合わない人もそれぞれだし、同じ人でも習得の段階によって適した勉強法が変わるくらいです[3]。なので、(※ wiki追記: 犯罪以外で)「これは絶対にやるな!」のような「決めつけ表現」をしている情報は信じないことです[4]

活用形の部分を隠して、上から順に活用形を当てていく。間違えた動詞はマークしてもう一度覚えるようにする。これを何回か続ければよいだろう。また、紙やタブレットなどに綴りを書いて覚える、いわゆる書き取り練習というものでは英単語を効果的に覚えることができない[5][6][7]。入学試験では英単語のスペルを間違えると減点される場合があるが、英単語の綴りにはある程度規則性があるため、英単語の音を覚えておけば単語の綴りはかけるはずだ。

変化表

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特に重要な動詞の変化形

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原形 過去形 過去分詞 原形の意味
1be was/were been ビーン (be動詞)
2 become ビカム became ビケイム become ビカム 〜になる
3begin ビギン began ビギャン begun ビガン 始める
4break ブレイク broke ブロウク broken ブロウクン 破壊する
5bring ブリング brought ブロート brought ブロート 持って来る
6build ビルド built ビルト built ビルト 建てる
7buy バイ bought ボート bought ボート 買う
8catch キャッチ caught コート caught コート 捕まえる
9come カム came ケイム come カム 来る
10cut カット cut カット cut カット 切る
11do ドゥー did ディド done ダン する
12read リード read レッド read レッド 読む
13drink ドリンク drank ドランク drunk ドランク 飲む
14feel フィール felt フェルト felt フェルト 感じる
15eat イート ate エイト eaten イートゥン 食べる
16find ファインド found ファウンド found ファウンド 見つける
17forget フォアゲット forgot フォアガット forgot / forgotten フォアガットゥン 忘れる
18give ギブ gave ゲイブ given ギブン 与える
19go ゴー went ウェント gone ゴーン 行く
20grow グロウ grew グルー grown グロウン 成長する
21have / has had ハッド had ハッド 持つ
22 hear ヒア heard ハード heard ハード 聞く
23hold ホールド held ヘルド held ヘルド 持つ
24keep キープ kept ケプト kept ケプト 保つ
25know ノウ knew ニュー known ノウン 知る
26leave リーブ left レフト left レフト 去る
27make メイク made メイド made メイド 作る
28mean ミーン meant meant 意味する
29meet ミート met メット met メット 会う
pay ペイ paid ぺッド paid ぺッド 払う
30put プット put プット put プット 置く
31run ラン ran レン run ラン 走る
32say セイ said セド said セド 「〜」と言う
33see シー saw ソー seen シーン 見る
34sell セル sold ソルド sold ソルド 売る
35send センド sent セント sent セント 送る
36show ショウ showed shown / showed 示す。見せる。
37sing シング sang サング sung サング 歌う
38sit シット sat サット sat サット 座る
39sleep スリープ slept スレプト slept スレプト 眠る
40speak スピーク spoke スポウク spoken スポウクン (言語を)話す
stand スタンド stood ストゥード stood ストゥード 立つ
41swim スイム swam スウァム swum スワム 泳ぐ
42take テイク took トゥック taken テイクン 連れて行く、取る
43teach ティーチ taught トート taught トート 教える
44tell テル told トールド told トールド 〜と伝える
45think シンク thought ソート thought ソート 〜と思う
throw スロウ threw スルー thrown スロウン 投げる
46understand アンダスタンド understood アンダストゥード understood アンダストゥード 理解する
47write ライト wrote ロウト written リトゥン 書く
  • テストに出る点
say の過去形(および過去分詞)said の発音は、けっして「セイド」(×)ではない。saidは「セド」と発音する。高校入試でもsaidの発音は頻出。
break は、ほかの動詞と比べて使う頻度は少ないだろうが、この単語自体が2年で習う単語であったり、また、ABC順の変化表では前半のほうに書いてある動詞なので、目につきやすく、よってテストに出やすい。
readの発音は、基本的なことだが、「リード、レッド、レッド」と覚えよう。
補助動詞 do, did, done や、be動詞の変化は、ほぼ確実に試験に出るので、覚えること。とはいえ、すでに覚えてるだろうし、これを後回しにして、他の狙われやすい単語を練習したほうがイイ。
have-had-had は、確実に出る。
swim自体はあまり使わないだろうが、走る run がテストで確実に狙われるので、その関連で swim も狙われやすい。


やや重要な動詞の変化形

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原形 過去形 過去分詞 原形の意味
drive ドライブ drove ドロウブ driven ドリブン 運転する
fly フライ flew フルー flown フローン 飛ぶ
fall フォール fell フェル fallen フォルン 落ちる
choose チューズ chose chosen 選ぶ
lose ルーズ lost ロスト lost ロスト 失う
spend スペンド spent スペント spent スペント 払う
wake ウェイク woke ウォウク woken ウォークン 起きる
wear ウェア wore worn ウォーン 着る
win ウィン won ワン won ワン 勝つ
これらの単語が、2年以上(2年も含む)で習うべき単語とされているので、もし勉強時間が足りない場合でも、せめて原形だけは書きとり練習しておくこと。
fly や win は短いので覚えやすく、なので「暗記できて当然だよね?」というわけで、出題されやすい。
spend は、売買に関する言葉なので、実用性も高く、そのためテストに出やすいだろう。
choose は、「選ぶ」という動詞は実用性が高く、また、つづり がそこそこ難しくて 2年で習う単語として適してるので、そっち方面の理由により、出題されやすい。
lost は、道に迷ったときに「I lost my way.」といったり、会話でも使われる。というわけで、テストで変化形が狙われやすいだろう。

全部同じパターン

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覚えるのが簡単な分、テストでは狙われやすい。

原形 過去形 過去分詞 原形の意味
cut カット cut カット cut カット 切る
let レット let レット let レット 〜させる
hit ヒット hit ヒット hit ヒット 打つ
hurt ハート hurt ハート hurt ハート 傷つく
put プット put プット put プット 置く


ほか

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規則動詞ですが、末尾の p を重ねるパターンがあります。stop や drop などです。忘れやすいので注意しましょう。

stop - stopped - stopped

drop - dropped - dropped

上記の、過去形と過去分詞は同じ。

  1. ^ みおりん 著『やる気も成績もぐんぐんアップ! 中学生のおうち勉強法入門』、2022年2月15日 初版 第1刷 発行、P153
  2. ^ 國立拓治 著『くにたて式 中学勉強法』、大和出版、2023年4月28日 11刷発行、P138
  3. ^ みおりん 著『やる気も成績もぐんぐんアップ! 中学生のおうち勉強法入門』、2022年2月15日 初版 第1刷 発行、P40
  4. ^ みおりん 著『やる気も成績もぐんぐんアップ! 中学生のおうち勉強法入門』、2022年2月15日 初版 第1刷 発行、P41
  5. ^ 見崎研志, 仲真紀子. 記憶促進における反復書記の有効性に関する検討. 日本認知心理学会発表論文集. 2005;2005(0):104-.(2022-5-14閲覧)
  6. ^ 見崎研志, 仲真紀子. 反復書記学習が記憶に及ぼす影響. 日本認知心理学会発表論文集. 2006;2006(0):171-.(2022-5-14閲覧)
  7. ^ Barcroft, J. (2006). Can writing a new word detract from learning it? More negative effects of forced output during vocabulary learning. Second Language Research, 22(4), 487-497.