公認会計士試験/平成30年第I回短答式/企業法/問題12
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問題
[編集]監査役及び監査役会に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。(5点)
ア.公開会社でない監査役会設置会社は,その監査役の監査の範囲を会計に関するものに限定する旨を定款で定めることができない。
イ.監査役会設置会社において,監査役が監査役会の決議の目的である事項について提案をした場合,当該提案につき監査役の全員が書面により同意の意思表示をしたときは,当該提案を可決する旨の監査役会の決議があったものとみなされる。
ウ.監査役会設置会社における監査役が,取締役の法令違反行為をやめることを請求するには,その旨の監査役会の決議が必要である。
エ.監査役は,子会社の監査役を兼ねることができる。
- 1.アイ
- 2.アウ
- 3.アエ
- 4.イウ
- 5.イエ
- 6.ウエ
正解
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解説
[編集]ア.公開会社でない監査役会設置会社は,その監査役の監査の範囲を会計に関するものに限定する旨を定款で定めることができない。389条1項かっこ書
イ.監査役会設置会社において,監査役が監査役会の決議の目的である事項について提案をした場合,当該提案につき監査役の全員が書面により同意の意思表示をしたときは,当該提案を可決する旨の監査役会の決議があったものとみなされるという規定はないから,みなされない。393条370条
ウ.監査役会設置会社における監査役が,取締役の法令違反行為をやめることを請求するには,その旨の監査役会の決議が必要である。でない。385条1項390条2項ただし書
エ.監査役は,子会社の監査役を兼ねることができる。335条2項