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公認会計士試験/平成30年第I回短答式/監査論/問題10

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』
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問題

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 監査の品質管理に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。(5 点)

ア.監査責任者は,監査事務所の定める独立性の保持のための方法及び手続を遵守するとともに,監査チームのメンバーがこれを遵守していることを確かめる必要があるが,独立性を阻害する要因を識別した場合,必ずしも監査契約を解除する必要はない。

イ.監査事務所は,監査契約の締結に伴い想定されるリスクを慎重に見極める必要があるため,監査契約の新規の締結及び更新の判断に関する方針及び手続を定めなければならない。更に,契約締結後に契約の締結を辞退する原因となるような情報を入手した場合の契約の継続又は解除に関する方針及び手続を定めることも必要である。

ウ.審査は,監査人が十分かつ適切な監査証拠を入手したかどうかを明瞭に判断するための一助となる。審査に関して,監査責任者は,監査チームが行った監査手続,監査上の重要な判断及び監査意見を客観的に評価するために実施される審査が完了した日を監査報告書日としなければならない。

エ.監査事務所は,外部の検証プログラムである日本公認会計士協会が実施する品質管理レビューの範囲及び結論を考慮した結果,適切であると判断した場合には,当該日本公認会計士協会の品質管理レビューをそのまま監査事務所が実施すべき品質管理のシステムの監視の代わりとして用いることができる。

1.アイ
2.アウ
3.アエ
4.イウ
5.イエ
6.ウエ

正解

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1

解説

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ア.監査責任者は,監査事務所の定める独立性の保持のための方法及び手続を遵守するとともに,監査チームのメンバーがこれを遵守していることを確かめる必要があるが,独立性を阻害する要因を識別した場合,必ずしも監査契約を解除する必要はない。品質管理基準委員会報告書1号20項(2),監査基準委員会報告書220第10項(3)

イ.監査事務所は,監査契約の締結に伴い想定されるリスクを慎重に見極める必要があるため,監査契約の新規の締結及び更新の判断に関する方針及び手続を定めなければならない。更に,契約締結後に契約の締結を辞退する原因となるような情報を入手した場合の契約の継続又は解除に関する方針及び手続を定めることも必要である。品質管理基準委員会報告書1号27項

ウ.審査は,監査人が十分かつ適切な監査証拠を入手したかどうかを明瞭に判断するための一助となる。審査に関して,監査責任者は,監査チームが行った監査手続,監査上の重要な判断及び監査意見を客観的に評価するために実施される審査が完了した日以降を監査報告書日としなければならない。品質管理基準委員会報告書1号35項,監査基準委員会報告書220第18項(3)

エ.監査事務所は,外部の検証プログラムである日本公認会計士協会が実施する品質管理レビューの範囲及び結論を考慮した結果,適切であると判断した場合には,当該日本公認会計士協会の品質管理レビューをそのまま監査事務所が実施すべき品質管理のシステムの監視の代わりとして用いることができる。はできない。品質管理基準委員会報告書1号A62項

参照法令基準等

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