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公認会計士試験/平成30年第I回短答式/管理会計論/問題1

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』
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問題

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次の記述のうち,我が国の「原価計算基準」に照らして正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。(5点)

ア.原価要素は製造原価要素と販売費および一般管理費要素とに分類される。実際原価の計算においては,いずれの原価要素についても,原則としてその実際発生額を,まず費目別に計算し,次いで原価部門別に計算し,最後に製品別に集計する。

イ.形態別分類とは,財務会計における費用の発生を基礎とする分類,すなわち原価発生の形態による分類である。原価要素は,形態別分類によって,材料費,労務費,経費に分類される。原価計算は,財務会計から原価に関する形態別分類による基礎資料を受け取り,これに基づいて原価を計算する。形態別分類は,原価計算と財務会計の関連上重要となる分類基準である。

ウ.機能別分類とは,原価が経営上のいかなる機能のために発生したかによる分類である。機能別分類により,材料費は主要材料費,修繕材料費,試験研究材料費,買入部品費,工場消耗品費等に分類される。

エ.操業度との関連における分類とは,操業度の増減に対するコストビヘイビアによる分類である。原価要素は,この分類基準によって,固定費と変動費に分類される。分類困難な準固定費又は準変動費については,固定費又は変動費とみなして,これをそのいずれかに帰属させるか,固定費と変動費が合成されたものであると理解し,固定費部分と変動費部分に分解することで処理する。

  1. アイ
  2. アウ
  3. アエ
  4. イウ
  5. イエ
  6. ウエ

正解

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5

解説

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ア.原価要素は製造原価要素と販売費および一般管理費要素とに分類される。実際原価の計算においては,いずれの原価要素についても製造原価は,原則としてその実際発生額を,まず費目別に計算し,次いで原価部門別に計算し,最後に製品別に集計する。販売費および一般管理費は,原則として,一定期間における実際発生額を,費目別に計算する。

イ.形態別分類とは,財務会計における費用の発生を基礎とする分類,すなわち原価発生の形態による分類である。原価要素は,形態別分類によって,材料費,労務費,経費に分類される。原価計算は,財務会計から原価に関する形態別分類による基礎資料を受け取り,これに基づいて原価を計算する。形態別分類は,原価計算と財務会計の関連上重要となる分類基準である。

ウ.機能別分類とは,原価が経営上のいかなる機能のために発生したかによる分類である。機能別分類により,材料費は主要材料費,および修繕材料費,試験研究材料費等の補助材料費買入部品費,ならびに工場消耗品費等に分類される。買入部品費は機能別分類の定義上該当しない。

エ.操業度との関連における分類とは,操業度の増減に対するコストビヘイビアによる分類である。原価要素は,この分類基準によって,固定費と変動費に分類される。分類困難な準固定費又は準変動費については,固定費又は変動費とみなして,これをそのいずれかに帰属させるか,固定費と変動費が合成されたものであると理解し,固定費部分と変動費部分に分解することで処理する。

参照基準

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