公認会計士試験/平成30年第II回短答式/監査論/問題7

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問題[編集]

 四半期レビューに関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。(5点)

ア.監査人は,一事業年度に複数回実施する四半期レビューにおいて,それぞれ四半期レビュー計画を策定するが,これらの各四半期レビュー計画の内容を事業年度の途中で修正することはない。

イ.監査人は,年度の財務諸表の監査において得た企業及び企業環境の理解等を考慮して四半期レビュー計画を策定し,これに基づき,質問,分析的手続その他の四半期レビュー手続を実施しなければならない。

ウ.監査人は,四半期レビューにおいて,他の監査人によって行われた四半期レビュー等の結果を利用することはあるが,専門家の業務や内部監査の結果を利用することはない。

エ.監査人は,結論の表明に先立ち審査を受けなければならないが,監査事務所は,四半期レビュー業務の品質が合理的に確保される範囲において,四半期レビュー業務に係る審査の方法,内容等を柔軟に定めることができる。

  1. アイ
  2. アウ
  3. アエ
  4. イウ
  5. イエ
  6. ウエ

正解[編集]

5

解説[編集]

ア.監査人は,一事業年度に複数回実施する四半期レビューにおいて,それぞれ四半期レビュー計画を策定するが,。年度の財務諸表の監査を実施する過程において,四半期レビュー計画の前提とした重要な虚偽表示のリスクの評価を変更した場合や特別な検討を必要とするリスクがあると判断した場合には,その変更等が四半期レビュー計画に与える影響を検討し,必要であればこれらの各四半期レビュー計画の内容を事業年度の途中で修正することはない四半期レビュー基準第二実施基準2,監査保証実務委員会報告83号18項

イ.監査人は,年度の財務諸表の監査において得た企業及び企業環境の理解等を考慮して四半期レビュー計画を策定し,これに基づき,質問,分析的手続その他の四半期レビュー手続を実施しなければならない。四半期レビュー基準第二実施基準2,3,監査保証実務委員会報告83号21項,四半期レビュー基準の設定について二2

ウ.監査人は,四半期レビューにおいて,他の監査人によって行われた四半期レビューや専門家の業務,内部監査等の結果を利用することはあるが,専門家の業務や内部監査の結果を利用することはない

エ.監査人は,結論の表明に先立ち審査を受けなければならないが,監査事務所は,四半期レビュー業務の品質が合理的に確保される範囲において,四半期レビュー業務に係る審査の方法,内容等を柔軟に定めることができる。四半期レビュー基準第三報告基準2,監査保証実務委員会報告83号96項,品質管理基準委員会報告書1号A41項

参照基準[編集]

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