公認会計士試験/平成30年第II回短答式/管理会計論/問題10
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問題
[編集]次の〔資料〕に基づき,甲社の前期および当期の収益性分析に関する以下の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。なお,計算過程で端数が生じる場合,各数値の小数点第2位を四捨五入すること。また,( * )に当てはまる数値は各自推定すること。(8点)
〔資料〕
資産 | 前期 | 当期 | 負債・純資産 | 前期 | 当期 |
現金預金 | 574 | 482 | 仕入債務 | 1,232 | 1,486 |
売上債権 | 1,092 | 1,138 | 短期借入金 | 420 | 468 |
たな卸資産 | 462 | 642 | その他流動負債 | 168 | 138 |
その他流動資産 | 28 | 16 | 長期借入金 | 560 | 62 |
固定資産 | 1,260 | ( * ) | 純資産 | 1,036 | 1,058 |
合計 | ( * ) | 3,752 | 合計 | ( * ) | 3,752 |
前期 | 当期 | |
売上高 | 5,544 | 5,628 |
売上総利益 | ( * ) | 1,594 |
販売費及び一般管理費 | 1,344 | 1,376 |
営業外収益 | 70 | 76 |
営業外費用 | 140 | ( * ) |
経常利益 | 266 | 148 |
ア.総資本経常利益率は,前期から当期で3.9 ポイント低下したが,その原因の一つには,売上高経常利益率が2.2 ポイント低下したことがある。
イ.売上高経常利益率は,前期から当期で悪化しているが,これは営業外収支の悪化が原因である。
ウ.総資本回転率が前期から当期で0.1 回転悪化したが,その原因の一つには,固定資産回転率が0.6 回転悪化したことがある。
エ.売上高経常利益率は,前期から当期で悪化しているが,これは売上高総利益率が前期から当期で2.2 ポイント低下したことが主たる原因である。
1. アイ 2. アウ 3. アエ 4. イウ 5. イエ
正解
[編集]2
解説
[編集]前期 | 当期 | 増減 | |
---|---|---|---|
総資本経常利益率
(=経常利益÷総資本) |
7.8% | 3.9% | -3.9ポイント |
売上高経常利益率
(=経常利益÷売上高) |
4.8% | 2.6% | -2.2ポイント |
売上高総利益率
(=売上総利益÷売上高) |
30.3% | 28.3% | -2.0ポイント |
総資本回転率
(=売上高÷総資本) |
1.6回転 | 1.5回転 | -0.1回転 |
固定資産回転率
(=売上高÷固定資産) |
4.4回転 | 3.8回転 | -0.6回転 |
営業外収支
(=営業外収益-営業外費用) |
-70百万円 | -70百万円 | ±0 |