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公認会計士試験/平成30年第II回短答式/財務会計論/問題15

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』
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問題

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 次のア〜エは,連結貸借対照表上の退職給付に係る負債の金額(今年度末の残高)にどのような影響を与えるか,その影響について,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。(8点)

ア.今年度から,割引率を1.5 %から1 %に引き下げた。
イ.今年度から,数理計算上の差異の償却年数を15 年から10 年に短縮した。
ウ.決算日の当日,企業外部で運用している年金資産への特別拠出を行い,年金資産を10 億円増加させた。
エ.今年度から,退職金の支給規程を変更し,退職金支払額を従業員1 人当たり10 万円増額した。この変更は,昨年度末においては想定されていなかったものである。
退職給付に係る負債の金額に与える影響
必ず増加させる 必ず減少させる 増加させる場合も減少させる場合もある 影響を与えない
1. ウ,エ
2. ア,イ
3. ア,エ
4. ア,エ
5. ア,エ
6. ア,イ

正解

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5

解説

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引下げ後の割引率により退職給付債務を計算すると,退職給付債務が増加する。
退職給付債務および年金資産に影響を与えないから,連結貸借対照表上の退職給付に係る負債には影響を与えない。なお,個別貸借対照表上の退職給付引当金には影響を与える。
"退職給付に係る負債=退職給付債務-年金資産"であるから,年金資産の増加は退職給付に係る負債を減少させる。
退職給付見込額が増加すると退職給付債務が増加する。
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