コンテンツにスキップ

利用者:Exec second/GNU GPL詳説/はじめに

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』

GPLは1989年、GNUプロジェクトの創設者であるリチャード・ストールマンにより起草された。彼はソフトウェアの自由、例えばソースコードを自由にかつ永続的に利用できるという権利を保証することを目標とし、このライセンスを起草した。GPLはBSDライセンスのような緩やかなフリーソフトウェアライセンスと比較し、ソフトウェアの改変などにより生み出される"derived work"(派生著作物。アメリカ合衆国の著作権法上で定義されるderivative workや日本の著作権法上で定義される二次的著作物を指すが、厳密には両者の定義は異なる。)をも同一のライセンス条件下に置くことを要求する点で大きな違いがある。これはコピーレフトと呼ばれ、この特殊な許諾条件によりGPLソフトウェアの受領者(recipient)はGPLで認められる権利を原則永久に手にすることとなる。

GPLはフリーソフトウェア、オープンソースソフトウェアの利用環境の変化に対応する為や、ソフトウェア特許の問題、及びデジタル著作権管理(DRM)に関する課題に対応することを目的とし改訂がなされており、現行バージョンは2007年6月29日に発行されたGNU General Public License version 3(GPLv3)である。