コンテンツにスキップ

労働安全衛生規則第11条

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』

コンメンタール労働安全衛生規則)(

条文

[編集]

(衛生管理者の定期巡視及び権限の付与)

第11条
  1. 衛生管理者は、少なくとも毎週1回作業場等を巡視し、設備、作業方法又は衛生状態に有害のおそれがあるときは、直ちに、労働者の健康障害を防止するため必要な措置を講じなければならない。
  2. 事業者は、衛生管理者に対し、衛生に関する措置をなし得る権限を与えなければならない。

解説

[編集]
  1. 第1項は、衛生管理者の定期職場巡視とその結果による応急措置等について規定したものである。
  2. 第2項の「衛生に関する措置」とは、労働安全衛生法第12条第1項の規定により衛生管理者が行なうべき措置をいい、具体的には、次のごとき措置を指すこと。
    • イ  健康に異常のある者の発見および処置
    • ロ  作業環境の衛生上の調査
    • ハ  作業条件、施設等の衛生上の改善
    • ニ  労働衛生保護具、救急用具等の点検および整備
    • ホ  衛生教育、健康相談その他労働者の健康保持に必要な事項
    • ヘ  労働者の負傷および疾病、それによる死亡、欠勤および移動に関する統計の作成
    • ト  その事業の労働者が行なう作業が他の事業の労働者が行なう作業と同一の場所において行なわれる場合における衛生に関し必要な措置
    • チ  その他衛生日誌の記載等職務上の記録の整備等

参照条文

[編集]
  • 労働安全衛生法第12条(衛生管理者)
  • 労働安全衛生規則の施行について(昭和47年09月18日付け基発第601-1号)