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大阪弁/命令

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』

~て

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相手にお願いするとき、動詞+「て」(活用は過去進行と同様)で、過去形の最後が「だ」となる動詞には「て」の代わりに「で」をつける。

肩もんで。 LH LLH

ここまでは共通語と同じであるが、後ろに「な」、「や」をつけることが出来る。

良かったら来てな。 HLLL HHH
良かったら来てね。
明日までに調べて来てや。 HHH HLL HHHH HHH (少しきつい言い方: HHH HLL HHHH HHL)
明日までに調べて来てね。

「な」よりも「や」の方が命令のニュアンスを含む。

命令

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動詞を次のような形にすることにより命令を表す。

連用形

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軽い命令を表す。(伸ばして発音することが多い)

そろそろ宿題しぃ。 LLHL HHHH HH
そろそろ宿題して。

最後を下げ調子で発音すると、ややきつい意味になる。

そろそろ宿題しぃ。 LLHL HHHH HL
そろそろ宿題しなさい。

最後に「や」をつけることもできる。

靴履きや。 HL HHH
靴を履いてね。
靴履きぃや。 HL HHLL
靴を履きなさいよ。

命令形

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連用形よりもきつい意味となる。

ちゃんと食べろ。 LHL LHL

「する」は「しろ」も可能であるが、「せえ」がよく使われる。

よせえ。 LH HL
早くしろ。

連用形と同様、最後に「や」をつけることもできる。

しっかり勉強せえや。 LHL HHHH HLL
しっかり勉強しろよ。

未然形

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未然形+「んか」または「んかい」で更にきつい意味を作る。

話を聞かんかい。 HLLL HHHHL
話を聞けよ。

「する」は「せんか」または「せんかい」の形で

しっかりせんか。 LHL HHL
しっかりしろ。