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学習方法/中学校英語/辞書

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』

辞書を選ぶ

辞書の種類

英語の辞書の一番基本的な 3つを挙げると、英和辞典(えいわ じてん)、和英辞典(わえい じてん)、英英辞典(えいえい じてん)、に、なります。

英和辞典は、英語で引いて、その単語の日本語訳を知る、まずその英単語のつづりでスタートですね。つづりを頼りに意味を調べる。英単語の順序は、ABCD順に掲載されています。

和英辞典は国語辞典のように日本語で引くと、対応する英単語、表現が書かれています。単語・表現の順序は、国語辞典と同じ、「あいうえお」「あかさたな順」に掲載されています。

英和辞典と和英辞典が一冊に、二部構成の辞書もあります。

中学校ではこの英和・和英辞典を手に入れるのもいいですが、やや詳述した辞書が欲しいなら、それぞれ持ってもいいと思います。私立なら学校で指定して購入する場合もあるかもしれません。


英英辞典に関しては、英語で引いて英語の解説があるので、英語の国語辞典のようなものです。あらゆる言語使用者が英語学習のリファレンスとして使えますが、中学生が使うことはあまりないように思えます。高校生ですら英会陰辞典を使うのはかなり難しい。


和英辞典より英和辞典の方が辞書として優先でしょう。なんだかんだで英和辞書しか持ち合わせていない事は結構ある。

中学生・高校生用の学習辞書として、市販のもので、ジーニアス英和辞典、プログレッシプ英和辞典、ライトハウス英和辞典などが有名。

リーダーズ英和辞典というより進んだ辞書もあるが、英語を専門に扱う者向けに書かれているでの中学レベルを大幅に超えてるし、やや高価だし、大冊で持ち運びには向かない。

電子辞書

電子辞書も持っていても良いでしょう。上に示した辞書の電子版がある場合もある。

ただ欠点として

  • 電子辞書は画面が限られていて、内容が多い場合はスクロールして読むが、そのスクロールを億劫がる生徒が多いという指摘がある。
  • 充電なども面倒である。普段は充電をしていないだろうから、急な時など充電してなくて読めない、という事態もありうる。学校で電池切れしたらどうするのか、
  • そもそも学校側が電子辞書の持ち込みを認めているのか。学校側が電力料金やらコンセントの数の制限などの都合で、電子辞書に限らず電子機器(スマホなど)の持ち込みにあまり積極的でない場合もある。

・・・などの問題もある。


電子辞書は、使うなら、どちらかというと家庭での学習用だろう。

一方、利点として検索が速いのと、電子機能には発音機能のついたものがあるので、それは便利ではある。

紙の辞書を念のため持っておいて、予備として電子辞書も好みなら買うのが安全でしょう。


また、インターネットで使える辞書として有名なものに、Weblio辞書英辞郎などがある。紙の辞書が手元にない場合などはこれらを活用することも一つの手であろう。

単語学習は辞書ではなく単語集で

ネットに「単語の学習で電子辞書をよく使う」という意見があったのだが、しかし単語の学習をしたいなら単語集をまずは使うのが正攻法であり、いちいち辞書を普段から使う必要性は低い。適切なレベルの単語集を買えば、単語集にその単語の意味も書いてある。

中学英語の単語数は 1,800語のレベルだと言われている。さすがに1800回も辞書を引くのは面倒であるし、一般的な高校受験生もそんなことはしてない。

1800回も辞書をめくっていては大変なので、だから普段の単語学習では単語集など専用の教材で単語を学習すべきであり、辞書は例外的にときどき使うものである。たとえば読解の勉強などで、まだ単語集では学習していない単語に当たったときなどに辞書を使うことになるだろう。

ただし、単語集が使えるようになるのは、中学2~3年あたりから、である。

中1の場合、教科書を中心に、辞書やその他の補助教材で単語を練習することになるだろう。学年別の参考書も役立つかもしれない。

中3以降、辞書の代わりのとして単語集を流用する場合は、中学レベルよりややレベルの高い単語集を買うのが良い。中学の授業向け・中堅高校受験レベルのポケットサイズのものよりも、進学高校受験~高校1年向けの少し大きい単語集が、辞書代わりとしては手ごろだろう。

高校受験に特化した単語集か、それとも高校1年生向けを意識した単語集か、どちらを選ぶかは読者の好みに任せる。

辞書を使う

まず英和辞書はわからない単語を引いて調べるために使う。ほぼ当たり前の指摘ですが、引いた場合かなりいろいろなことが書いてあって、それを全部読むのかという問題がある。詳しい辞書ほど記述が多いし、それを長々読んでいると、本題がおろそかになって、そもそも何をやっていたんだろうという事になってしまいます。

ですからその辺はそれぞれの学習者のサジ加減ですね。引くたびにすべての記述をいちいちすべて読んでいる学習者は一人もいないでしょう。


そして、調べるためではなく、新たな単語を学習し、覚えるためには辞書は使わない方が良いという指摘があります。

推奨としては、参考書や教科書ガイドの記述から、単語を覚える。単語集というのもありますが、これは中学3年生以降、高校にわたって活用するのが推奨です。

辞書は基本的に単語、英語の意味を調べるときに使う。ただ多くの辞書には重要語に印がつけてあったり、大きい活字で書いてあったりと、重要語が段階的にわかるようになっている。ですからそのことを上手に利用し、学習過程で混乱して迷走しないように勉強するなら、辞書を使った単語学習、記憶学習も成り立つ可能性はありますが、前編集者Sは基本的に辞書は単語学習に使わない方が良いという主張です。


余談ですが、現編集者Hが大学4年の時、非常に薄い簡単な辞書を使って専門の英語の研究論文を読んでいたら、先輩が、お前の辞書良くないな、もっと詳しいいい辞書いっぱいあるだろう、それを買えよ、と言われたことがあります。しかし実は私のほうは不満があって、そもそも詳しい辞書は持っているけど、それで論文を読んでいると辞書の単語の詳しい記述のほうに気を取られて、なかなか本題の論文の読解が進まないから、あえて小さな辞書を使っていたんですよね。ですから正直、うるせーなー先輩風吹かすなよ、と、その時思いました^^;;;。

参考:フリーの辞書について

中学生の英語学習としては、市販の辞書を利用するのが推奨です。

しかし何らかの理由で、インターネット上の無料の辞書を使いたいなら、いくつかありますし、ここでは edict というページを挙げておきます。EDICT

これは和英辞典ですが、通常のテキストファイルで書かれているため、検索の仕方を工夫することで、英和辞典として用いることも出来ます。ただし、例文や語法、発音などの情報が不足しているため、市販の辞書をうまく組み合わせて用いることが重要です。