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学習方法/中学校英語

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』
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※ 本ページは基本、公立中学(非・一貫校)の生徒を想定して書いています。

教育方針の小中のちがい

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中学の英語は、教育方針が、小学校とは大きく異なります。(そのため、高校入試傾向も、小学校の授業の傾向とは違います。)

小学校では、コミュニケーションやスピーキングなどを重視した英語教育でした。そのため文法ミスや単語のスペルミスなど、多めに見られました。

しかし中学の入学以降は、リーディング(読み)、ライティング(書き)、グラマー(文法)、スピーキング、英会話、などを、なるべく バランスよく勉強する能力が求められます。

コンピュータの発達によって、ライティングにおいてスペルを覚える能力などの必要性は20世紀より下がったりしたかもしれませんが、しかし、さすがに、その必要性がゼロにはならず、中学の重要語は今でもスペルを覚えることが必要です。

さらに高校入試の傾向は、上記とは微妙に異なり、採点の都合などからリーディング、ライティング、グラマーなどが重視されるのですが、とりあえず、高校入試の話題は別の箇所で述べます。『学習方法/高校受験/英語

とりあえず、中学校に入ったら、英語の場合、教育方針が小学校と変わる事を、把握してください。

単語の学習について

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単語の効率的な学習法について、wikiでは意見が割れています。

参考文献などをもとに、読者がご自身で、自分にあった勉強法を考えてください。

単語の学習について(※PDF論文)

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単語をひたすら何回も紙に書くという勉強方法は効果的とは言えません。小学校から日本で教育を受けた人は漢字の書き取り練習をやらされた経験から、「覚える=書く」という意識も持っている人もいるかもしれません[1]。しかし、いくつかの研究が示すように英単語などの有意味綴りの記憶にひたすら書くことは効果があるとはいえません[2][3]。また、(Barcroft 2006)では、書き取りのようにその意味に直接関与しない学習方法は、ただ単語を書くということに意識を割かれ、単語を覚えることを阻害すると推察しています[4]


類義語や対義語、接辞や語幹に注目して単語を覚えるという工夫をしてもいいでしょう。

例えば、接頭辞や接尾語を覚えると次のように単語の意味を覚えやすくなります。

再び:re- 例:refresh review retain

後に:post- 例:postwar postpone postmodern

〜をするもの:-er 例:teacher farmer eraser

〜にする:-en 例:sharpen whiten deepen

また、英単語を覚えるためのスマホアプリなどを活用することも有効な手段でしょう。

単語の学習について(※市販の書籍より)

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新しい単語に出会ったら、意味と大まかな発音を知る必要があります[5]。あるいは、どうしても英単語を書き取りを先にやりたいなら、なるべく直前にその単語を音読するべきでしょう[6]。。

加えて、中学校英語科での英単語の学習時は、意味や用法を覚える以外に、スペル(つづり)を書き取り練習をすることによって覚えることが求められます。[7][8][9]

世間には、英語の書き取り練習は効率よくないという言説が流行っていますが、しかしそれらは市販の中学生向けの勉強法の書籍では否定されています。少なくとも中学レベルの英単語に関しては「スペルは手が覚えるもの」と言われているほどであり、中学卒業レベルまでは書いて覚えたほうが良いでしょう[10]。ただし、中学英語の単語の場合、よほど難しい単語でない限り、そう何十回と書かなくても3~4回くらいで覚えられます[11]

なぜなら、基本的に勉強法は人それぞれなので、合う人・合わない人もそれぞれだし、同じ人でも習得の段階によって適した勉強法が変わるくらいです[12]。なので、(※ wiki追記: 犯罪以外で)「これは絶対にやるな!」のような「決めつけ表現」をしている情報は信じないことです[13]


単語練習の際に、CD音声や例文で、発音や熟語に触れればよいだろう、とのこと[7]。スペルは、少なくとも1度は書く必要があります[7]

基本的に、スペル・意味・発音をセットで覚えるのが常識です[14]

3回くらい書いて、その後に書き取りテストしてみて、そのテストで書けなかった単語だけを再び3~4回と書いて、またテストすれば、時間も有効に使えます[15]。2度目のテストで合格しなければ、また書き取りすればいいだけです。


英語の教科書を読んでるうちに単語をある程度は自然に覚えたりもするので、なるべく単語の書き取り練習を、少しだけ後回しにすると効率的です[16]


ただし、それとは別に、中1のころは、まだ英語を書きなれていないので、英語に手をならす意味で、多めに単語も書いて覚えたほうが良いです[17]

ほかにも英単語の勉強法は色々あると思いますが、高校生向けの単語集『ユメタン』の著者が言う注意点としては、(高校レベルのような一定以上の難度の)英単語を覚えるために必ずしなければいけないのが、何らかのアウトプット活動です[18]。アウトプット方法には「発音する」とか「書き取りする」とか問題練習とか色々とありますが、しかし「読む」などのインプット活動だけで覚えるのは、よほど適性がないかぎり、とても難しいでしょう。

小学英語の復習は必要?

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2022年の時点で言えることとして、中学校での英語学習において、小学校時代の英語学習を、基礎と考える必要は無いでしょう(※要出典)。中学校検定教科書や、中学校学習指導要領の方針として、新たに文法事項をはじめとする英語学習の再スタートが切られていく、と見ていいです(※要出典)。ですから、中学英語に関しては、小学校でのことはあまり気にせず、新たな気持ちで学習を開始するといいと思います。

小学校での英語必修化がなされた影響からか、過去の2000年ごろよりは、中学・高校で学習する単語の量が多くなっています。

小学校での現状の英語学習は、中学の基礎前提というよりは、英語の発音や雰囲気になれたり、挨拶(あいさつ)、英語の語順や前置詞など日本語文法にない感覚になれるのが目的なので、積み上げ学習の根拠と見なす必要はないでしょう。中学校での本格的な学習の前の準備運動です。

学習方法など

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英文そのものを覚えようとしない

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英語の苦手な生徒の傾向として、検定教科書の英文そのものを覚えようとする生徒がいます。

しかし、How are you? みたいな、あいさつなどで使われる定型句や、あるいは This is a pen. のような、よほど入門的な英語でないかぎり、英文そのものの暗記は不可能です。

英語の文章は、日本語とはちがった独自の構造・構成法を持っていて、その英語ならではの構成法のしくみを学習者は把握する必要があります。それを「文法」と呼びます。

どうも中学校で説明されたはずの文法を、英語の苦手な生徒は覚えていないのが実態のようです。

なので対策として、中学生としては、令和の現代、書店の参考書コーナーには、中学1年生むけ、または2年生むけといった学年別の英語の参考書がありますので、そういうのを使って、おそくとも中2からは(単語といっしょに)文法も予習・復習をし始めると良いでしょう。遅くとも中3からは問題集も使い始めると良いと思います(簡単な問題集で構いません)。

文法の苦手な生徒は、「自分が文法が苦手だ」という事自体に気づいていません(教科書にある短い例文だと読めてしまうので、自覚しづらい)。なので簡単な問題集で良いので、問題練習もしましょう。

中学校レベルだと教科書の文章がとても短いので、ストーリーそのものの暗記を通じて、例文そのものの暗記のようなものが出来てしまいます。しかし、高校入学後の英語は、教科書の文章が長大になるので無理です。

まして、高校受験や大学受験の英文となると、教科書にはそのままの例文が無いし、文章のストーリーも初めて読まされるものなので、英文の構成法を理解していないと入試にまったく対応できなくなります。たとえ難関高校の入試でなくとも、都道府県の作成する公立高校入試の共通の英語ですら、もはや教科書そのままの例文は出されないです。


単語

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どの単語集を使うべきか

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語彙のレベル
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まず、20世紀生まれの一般の大人が知らない教育状況の変化として、

現代では、高校受験用の単語集が、もう、2段階に分かれています。しかも、その1冊あたりが結構、分厚い。(1冊あたり250ページ以上ある。)

中学生のうちに、この2段階のうちの上級レベルを読み込む必要があります。

レベルの低い出版社の単語集だと、この2段階のうちの下のレベルの単語しか紹介していない場合が多いので、上級レベルの単語集に移る必要があります。


あるいは、一見すると一段階にまとまっているように見えても、よく見ると、熟語集と単語集とが別々の書籍として販売されている場合もあります(受験研究社がそうです)。


どちらにせよ、この変化に気づかないと、勉強法を大幅に間違えてしまいます。


語彙のレベルについては、高校受験の教材および英検3級の教材を確認したところ、中学時代のうちに3000語レベルに突入する必要があります。でないと、一定レベル以上の私立高校および英検3級に合格しません。

中学生むけとされる語彙レベルは指導要領では1800語レベルなのですが、それを大幅に超えているのが、私立高校受験の実態です。それどころか、現代では公立高校入試ですら、部分的に3000語レベルの単語に入っています。

証拠があります。

証拠として、角川書店(KADOKAWA)の『世界一わかりやすい中学英単語 難関高校対策編』で、確認できます。たとえば、extinction 「絶滅」という単語が、公立高校入試でも、出題されています。

念のため、角川書店以外の単語集でも確認しましたが、受験研究社『中学英単語2100』でも、やはり extinction 「絶滅」は出ています。


どういう事かと言うと、

現代の公立高校入試は、もはや県内の全公立高校の受験生が、もはや同じ入試問題を解いているのではない、のです。

都道府県にも寄りますが、問題の種類が3種類くらいあります。「A問題」、「B問題」、「C問題」などと分かれています。あるいは、その進学校独自の入試問題を解いている場合もあります。

どちらにせよ、偏差値の高めの公立進学高校では、進度が早めの入試問題を解く事になります。このため、英語も入試では、実際には3000語レベルの入試問題が、もう難関の公立高校でも出題されています。


しかし、難関高校むけの対策の単語集をつかわないと、勉強の困難な単語です。


桐原書店データベース(単語集の名前)の3000語レベルだと extinction が書いてない。

このため、高校受験用の単語集も必要です。

さすがに、4500語レベルまでを中学生に習得させるのは、時間的に非現実的ですし、学校でも習わない単語や模試でも出ない単語がとても多くなるので、モチベーションが保ちづらくなります。


なお、高校生むけの単語集だと、たとえば桐原書店のデータベース4500に、extinction があります。

4500語レベルとは、かつては高校3年くらいのレベルの難しい単語でした。

しかし今や高校入試レベルなのです。

もっとも、自然保護の文章などが高校入試の定番なので、そこで絶滅危惧種(ぜつめつ きぐしゅ)の話題も出てくるので、そのため「絶滅」extinction という単語も出てくるので、普通に高校受験勉強をしていれば、習得できる単語です。

しかし、難関高校むけの対策の単語集をつかわないと、勉強の困難な単語です。


上記のような教育状況の変化が急激なので、まだハイレベル単語集の幾つかは、2024年になっても変化に追いついていません。小学校英語の教科化が2020年に起きたのと重なって、急激に中学の単語数が増えた事とも重なって、変化が急激なのです。

このため、ハイレベルな単語集でも、変化に追いついていないものがあります。

具体的に言うと、Z会の速読英単語・中学版、および、駿台出版のシステム英単語は、ハイレベルな単語集ですが、それでも2024年の現状、変化に追いついてません。

このため、これらの追いついていない単語集は、決してメインにするのではなく、補助的に使う必要があります。メインは受験研究社や角川書店(KADOKAWA)になります。

指導要領の急激な変化によって、高校受験の単語数の急激な増加があるので、速読英単語・中学版やシステム英単語では、高校受験範囲の単語を、網羅しきれていません。

網羅しきれていないハイレベル単語集よりも、読むべきは先に、網羅してある中級レベル単語集をクリアするほうが先決です。よって、メインは受験研究社や角川書店(KADOKAWA)になります。


それはそうと、角川書店のサーバーがハッキングされた事件により、2024年07月22日現在、角川の英語参考書のリスニング教材もダウンロードできない状態です。なので、あきらめて、他社のリスニング教材も買いましょう。

紹介の種類
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中学レベルの単語集には、何種類かあります。

  1. テーマ別のもの。
  2. 学年別のもの。
  3. 頻度順のもの。(旺文社ターゲットなど)


ただし中学の場合、完全には、分かれていません。

頻度順のものは、ほかのタイプの参考書を1冊目として使った後に、2冊目として入試に合わせるために使うためのものです。

けっして1冊目から頻度順の単語集・熟語集では覚えようとしてはいけません。特に熟語集では、中学の場合は熟語集を比較的に早めに使うので、気を付ける必要があります。

どうしても頻度順の熟語集を1冊目に使いたい場合は(1冊目に使うのは、そもそも非推奨ですが、)、ほかに参考書などを並行して読み進めるのが良いでしょう。もし中1~中2なら、現在の学年用の参考書を超えて、並行して読んでいく必要があります。


さて、(熟語集ではなく)中学の単語集の場合、頻度順のもの以外は、レベルの高い単語集を選べば、基本的にはテーマ別に近い構成になっています。

さて、「テーマ別」または「学年別」のどちらのタイプを使うにしても、例文がある単語集を選ぶことが必須です。さいわい、一定以上のレベルのものなら、どちらのタイプでも例文があります。


大学進学を考える場合、なるべくテーマ別の単語集を使うのが良いでしょう。たとえば、感情の happy 「しあわせ」を覚えるなら、ついでに sad 「悲しい」や angry 「怒っている」などが紹介されているものです。

このようにテーマ別になっているほうが、関連づけやすくて覚えやすいし、また、コミュニケーションでも役立つので、近年のコミュニケーション重視の英語教育でも役立つので一石二鳥です。


ただし、このテーマ別の単語集を、参考書コーナーで探す場合、高校生むけの単語集を探すことになります。中学むけの「単語集」としては販売されていません。

参考書にはテーマ別の単語リストがあるかもしれませんが、学年別にバラバラのリストになったりして不便です。

なので1冊、高校参考書コーナーで、このテーマ別の単語集を買ってきましょう。きっと便利です。

高校生むけの単語集のうち、桐原書店「データベース1800」や東京書籍「コーパス1800」 のようなタイトルのものが、テーマ別です(正式なタイトルは少し違う。だが、データベースとコーパスという名称さえ覚えれば、とりあえず区別できるようになっている)。

この高校生むけのデータベース1800とコーパス1800を使うのが良いでしょう。もしかしたら、指導要領の改訂などにより、単語数が200~300語くらい増えているかもしれません。


なお、旺文社の「英単語ターゲット1000」というのがありますが、これは大学受験の頻度順のうち初歩的な1000語をあつめたものですので、まだ買う必要はありません。名前の似ている(単語ではなく「熟」語の)「英熟語ターゲット1000」は、これは大学受験のために高校2~3年生が使う、かなり難しめの単語集ですので、中学生には不要です。使いこなせません。


なので、可能なかぎり、桐原書店データベース1800または東京書籍コーパス1800のうち、好きなほうを買うのを、中学の段階では推奨します。


中学生むけの単語集は、高校受験対応のものでも、基本的にうすい物が多いです。さらに学年別にバラバラになっていたりするため、あまり関連する単語がまとまってないので、これは最終手段にすべきです。

中学生むけのものは、定期テスト対策や、高校入試の範囲を使うのに限定的に確認するのにとどめ、それとは別に、普段の単語の勉強では、中学レベルの参考書や、上記の桐原/東京書籍の1800語レベルおよび可能なら3000語レベルなどで行いましょう。


なお、大学受験でマーチ(march、M 明治・A 青学・R 立教・C 中央・H 法政)以上を考える場合、中学校の2年の後半くらいから(1800語レベルではなく)桐原3000語または東京書籍3000を使う必要があります。

この理由は、英検3級が、2020年代では3000語レベルに突入しているからです。塾の調査により、中学3年の検定教科書をどんなにマスターしても、その検定教科書にまったく書かれてない単語が英検3級に出題されている実態が判明しています[19]。(1990年代とは英検の出題単語が違っています。英検および指導要領の度重なる改訂により、現代の英検3級は3000語レベルに突入しています。)

団塊ジュニアらが中高生だった1990年代と比べて、2020年代はかなり中学単語が増えたにもかかわらず、さらに英検3級は先に進んでいます。したがって、3000語レベルに中学時代から突入する必要があります。


一見すると学習量が多そうですし、実際に多いのですが、しかし安心していい。3000語レベルの単語のすべてをマスターする必要は無いのです。3000語レベルのうち、私立高校受験参考書または英検3級~準2級に出てくる単語をマスターすればいいのです。

とりあえず、いちいち「どの単語が高校受験に出るか」とか読書中に判定するのは面倒でしょうから、ブルドーザー的にぜんぶの単語を通読して、2回ほど単語の書き取りでもして、あとは、高校受験用の参考書で傾向などを確認して、志望校に応じて仕上げをすればいいのです。


なお、英検準2級を取れば有利ですが、べつに取得しなくても私立進学校には合格しますし、むしろ英検準2級があっても数学など他教科がダメなら、高校受験も駄目です。


さて、英単語と関連して、中学生が購入する辞書も、変わってきます。大学進学を目指す場合、買うべき英和辞典は、中学後半からは、最初から高校生むけ・大人向けの三省堂グランドセンチュリー英和辞典などを買うと良いでしょう。

世間一般の小学生・中学生むけのものではなく、という意味です。

小学校時代から使っている子供向けの英和辞典があるなら、中学前半では使えるかもしれません。ですが、現代の中学後半からは、私立高校受験を考えると、子供向け英和辞典では、ややキツイかもしれません。


なお、大人向けのジーニアス英和辞典は、例文が不足しているので(代わりに、掲載している用法が多い)、現代の中学生には向きません。

高校入試特有の英語
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入試に出るのは、実際に英米で使う英語だけではなく、中学の教科書によくある英語です。

このため、

firework 「花火」

aquarium 「水族館」

等の観光の語や、

tomato トマト 、バナナ banana、じゃがいも potato

等も、リーディングで出ます。

単語集にも、よくある語です。

熟語集

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2020年代では、中学の後半から、熟語集が必要になります。

これは、団塊ジュニア世代の学生だった1990年代とは、状況が激変しています。

大幅に中学の単語・熟語が増えたので、過去には高校で習う熟語だった熟語表現が、いくつか中学に降りてきています。

高校生むけの熟語集には、中学生にレベルが合ったものが 無い ので、よって中学生は、熟語集を買って勉強しましょう。


覚えるのを優先すべき熟語は、参考書にもあるような基本的な熟語です。熟語集にしかないような熟語は、オマケ的なものですので、それほど深入りする必要はありません。

このため、熟語集だけを読むのでなく、参考書も買って読みましょう。

参考書にもあるような重要な熟語は、書き取り練習などもしたほうが良いでしょう。ただし、参考書の勉強のほうで既に書き取り練習をしている場合は、書き取りは省略して大丈夫でしょう。


熟語集は、参考書では落ちてしまった知識をおぎなうためのものです。そもそも20世紀は、中学レベルの熟語集なんて、基本的には無かったくらいです。


熟語集を聞くのは、早く開始して大丈夫です。中学の場合、単語集の途中から熟語集を聞きましょう。特に、2段階に分かれているような単語集を使っている場合、もう1段階目が終わった段階で熟語集を使っても良いくらいです。

理由は、中学では、熟語集で使われている単語と、単語集の前半・1段階目にある単語とに、けっこう重なりが多いからです。ただし、高校の場合とは異なります(高校については、高校用の学習方法で説明します)。


熟語集は、とりあえずリスニングしまくって、音で覚えてください。4周もすれば、かなり覚えられると思います(ただし、構成要素になっている単語の意味をすでに知っているのが前提)。スペルは、練習しなくてもどうにかなる。(とはいえ、できれば練習したほうが好ましい。)時間が無いときは、スペルを飛ばしても良い。熟語に関しては、「覚えるまでスペルを何回も書く」なんてしなくても大丈夫。覚えてなくても、2回も書けば十分。


参考書などにも熟語はあると思いますが、しかし学年別にバラバラの配置になっていたり、あるいは例文が不足している等、参考書の熟語では欠点が予想されますので、参考書とは別に熟語集を、そのうち買いましょう。

熟語集の後半になると、高校文法の知識が必要な熟語が出てきます。たとえば in order to 「~の目的を達するために」など。さっさと高校の文法参考書を買って読んでしまいましょう。なお、in order to の場合は、不定詞の単元を読めば書いてあるかと思います。

当 wikiの場合


ほかにも、前置詞を使った熟語とか、高校範囲の前置詞の文法的な知識をつかう熟語があります。

このため、リスニングで覚えられなかったら、もしかしたら単に文法知識が不足しているだけの場合もあるので、

高校範囲の文法を読んでしまうほうが良いでしょう。高校の文法参考書の、通読で構いません、


不定代名詞の some や any を使った熟語も、文法の知識が必要な場合があります。

なので、なるべく早めに、さっさと高校の文法を勉強し始めてしまいましょう。

何度も書き取りやリスニングしたりして覚えるよりも、文法の学習を進める法を優先すべきです。

形式的には熟語の入試問題でも、実質的には文法の入試問題のような問題も、高校入試には出るようです。


2020年代のカリキュラム改革によって、以前は高校で教えていた文法のいくつかが、中学に前倒しになりました。

仮定法が中学に降りたのが教育評論では有名ですが、他にも、前置詞や不定詞などの高校レベルだった用法が、今では中学に降りてきているようです。

中学参考書がまだ十分には追いついていないので、高校の文法参考書を、当面のあいだは使いましょう。


また、併行して、熟語集の後半に到達するころには、高校レベルの単語集の3000語レベルも中学時代に読んでしまいましょう。2020年代の英検3級がどのみち3000語レベルに突入していますので、英検3級の対策にもなり、一石二鳥です。

たとえば in order to 「~の目的のために(目的を遂行するために)」という単語が高校受験の熟語に出ていますが、やはり一度は order の意味を確認するべきです。

order の意味は「順番」「秩序」「注文」などで、あまり熟語の意味とは関係ないですが、それでも、そういう単語知識があると、やはり熟語も暗記しやすくなるのです。


まとめると、熟語集は、やや後回しでも良い。それよりも、単語力を増やすべきであり、3000語レベルに突入すべきです。

単語集のリスニング

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「耳をきたえる」という目的ではなく、「単語を覚える」という目的のために、単語集のリスニングが効果的です。

しかし、この単語を覚える目的でのリスニングでは、先に単語集を通読する必要があります。

単語集を読んでない状態で、たとえ何度もリスニングをしても、ほとんど頭に入りません。


なお、この単語練習の目的のリスニングの場合、すでに意味を覚えている単語については、リスニングをする必要は、ほとんど無いです。

なので、小学校の単語の意味を覚えているなら、いちいち小学校の単語のリスニングをする必要は無いです。


さて、3000語レベルの学習に入ったら、単語集を通読したら、余裕があれば、リスニングも開始しておくと良いでしょう。2~3周か、全単語を一括して聞くと良いと思います。

なぜなら、高校に入ると、中学校ほどはリスニングの練習をしなくなります。

このため、3000語レベルからは、リスニングの経験が不足しがちになる可能性が高いのです。別に、高校入試・大学入試では、直接は単語のリスニングは問われないのですが、せっかくなので、時間のある中学のうちに助走のようにリスニングをすると良いでしょう。

中学では、数学など他の教科もあるので、あまりリスニングばかりに深入りする必要もありません。


なお、中学レベルの1800語レベルの単語などは、あまり、リスニングをする必要がありません。

なぜなら、1800語レベルのものは、中学校でもリスニングするでしょうし、家庭では省略しても大丈夫です。どうしても1800語を聞きたい場合でも、3000語に向けての助走のようなものだと、割り切ったほうが良いでしょう。

目指すべき本丸は、3000語のほうです。

1800語を10周や20周も聞くぐらいなら、その時間で3000語の通読を1回して、リスニングを3周ほどでもするほうがマシです。

書き取り練習すべきは英語の部分

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漢字の英単語のスペルの書き取り練習をしないといけません。

どの単語が、スペルを練習すべき単語なのかについては、別の節で説明します。

とりあえず、書き取りすべき対象は、あくまで英語の単語である部分です。つまり、日本語の意味は、書き取りをしなくても構いません。あまりにも当然すぎて説明されませんが、基本的には、英単語を書き取りします。

たとえば

dog 犬

なら、書き取り練習をすべき対象は 「dog」の部分です。このdog を

dog  dog   dog   dog

のように、なにかの練習帳に、くりかえし単語を書いていくわけです。

何回くりかえすのかについては、別の節で議論していますので、この節では省略します。


どうしても「日本語の意味も書いたほうが覚えやすい」みたいな人の場合でも、各単語につき1回でも日本語の意味を書けば十分です。つまり、

dog 犬 dog dog  dog

のように書いたりするわけです。

この科目は、あくまで英語を学ぶ科目ですので、書き取り練習をする時は、英語の書き取りに重点を置いてください。


ただし、定期テストでは、「この単語の和訳を、漢字で書け」という問題も、中学レベルでは出題される事があります。

たとえば know 「知る」は、平仮名「しる」だと「汁」なのか区別しづらい。

clothes 「服」は、平仮名「ふく」だと「吹く」や「拭く」と誤解されかねない。

なので、中学では単語練習で漢字を書いても良い。

しかし、小学校で習っている漢字のはすです。1度でも書けば十分です。そもそも、和訳の漢字そのものを書けない場合は、英語とは別に練習してください。

高校入学後は、基本的には「和訳を漢字で書け」という問題は、定期テストでも無くなります。なぜなら、大学入試にそのような問題が出ないからです。

出る語の変化

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「キログラム」 kilogram や「化石燃料」 fossil fuel などの理科の用語は、昭和の時代は出題されませんでした。しかし、教育改革が進み、現在は出題対象になっています。

ただし、分野が、やや生物・地学や環境などの英単語に、片寄っています。化学・物理などは、難しいのかもしれません。

おそらく、英検などに出る科学用語の傾向も、似たようなものでしょう。

どの単語が重要だろうか?優先順位は?

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私立高校入試に出るような単語には、元ネタがあります。英英辞典などに使われる語彙である「定義 語彙」(ていぎ ごい)というもののうち、特に英米の子供むけの英英辞典にも使われるような入門的な語彙を選んでいます。

1950年代の General Service List (GSL)というのがあり(1995 年に改良版が出ている)、これが基本的な2,284語だとされます。ほか、1930年代の Palmer の3000語のリストがあります。

2020年代の日本では、中学卒業までに1800語を覚えるべきとされます。これに小学校の600~700語が加わり、だいたいGSLの約2300語と一致します。

ただし、20世紀のリストは、さすがに2020年代にはそのままでは使えません。とはいえ、英英辞典に使われるような単語は、いつの時代もそう変わりはありません。

分からない単語は辞書を見ればいいのですが、しかし英和辞典の例文を読んで理解できるようになるためには上記のような基本的な2300語の知識が必要です。


とはいえ、いちいち中学生がそれを気にする必要はありません。英語の教師なら知っている知識です。

だから学校の授業で、教師がどの単語を優先すべきかの指針を示してくれることも多いと思います。この単語は重要だと指摘してくれるでしょうし、そういう単語から優先的に覚えていくと良いでしょう。あるいは参考書でも重要単語は示されるでしょうし、中学生用の英単語集もあります。ただ、中学生用の英単語集は受験向けに作られたものが多いので、初学段階、中1ぐらいの時は、やや不適かも知れません。

教科書に出てくる単語はある意味スタンダードではありますが、やはり基本語および重要語と、それほど重要ではない単語が混ざっていて、その判断も難しいところがあります。片っ端から教科書の単語を練習していくのはあまり合理的ではないかもしれません。

同じように辞書の単語をA から順番に練習するというのも、やや不適な学習法になるでしょう。そもそもよほど初等的な辞書でないかぎり、掲載されている単語が膨大であり、辞書をすべて覚えるのは不可能です。

辞書には重要語だけを選んで、*マークが付けられたり、大きい見出しで書かれたりなどのものもありますが、しかし重要度順に掲載されているわけではないので、辞書を順番に練習する価値がありません。


教科書の単語をかたっぱしに練習するというのは、あまり合理的な学習法ではないでしょう。なぜなら教科書の英文の中の単語は、重要語もそれほど重要ではない語も混在しています。


例えば国家に関する単語で、Swedish。これは形容詞でもあり名詞でもありますが、スウェーデン(人)の、スウェーデン語、スウェーデン人、という意味を持ちます。しかし、この単語よりも country(国)という一般的、普遍的単語のほうが重要です。なぜならスウェーデンの英語のつづりをおぼえても、フィンランドになったら通用しません。

つまり、定義語彙(ていぎごい)ではありません。

固有の国名の暗記は、私たちの使用頻度の高い American や Japanese などに限定しましょう。頻度も、大学などでの英語教育のさいの単語の選定の考慮事項のひとつです[20]

英語教育学では、定義後以外の教育基準は、伝統的に、

「頻度」(海外での使用頻度や、日本で触れる頻度など)と、
使用できる範囲やジャンルの広さ(まとめて「レンジ」という)、
学習コストの低さ(その語の習得にかかる負担の低さ)と、それに対する(上述のような)利益の大きさ、

などを加味して、単語が選ばれるべきとされます。


他にも、dogやcat より、普遍的なanimal 、より普遍的、一般的な言葉を「上位語」とか「上位概念」と呼びますが、こういうものを優先して覚えたほうが有利でしょう。もっとも、dog、cat、animalぐらいなら、結局は誰もがすべて覚えてしまいますが。

ですから学校の英語の成績とか、受験とか、あるいは実用英語でも結局はその傾向があると思いますが、抽象的、総論的な単語を覚えることは重要だということでしょう。dog やcat は知っておく必要があるけど、(もっともこの辺は,誰もがすぐに覚えてしまいますが…)、camel(ラクダ)や hippo(カバ) は重要度が低くて後回しでもいいということです。

基本的には単語を覚えるために、幼児向け~小学生向けの英語教材は非推奨です。中学1年生はまず中学生むけの教材で勉強すると良いでしょう。

高校受験のための単語学習

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1700~1800語レベルの重要とされる語が、標準的な高校を受験するために知っておくことが求められる単語だと思われます。これは高校初等の単語集の収録数とほぼ同じ、ですから、受験対策としてはこういう単語集はふさわしいと見れます。

標準的な高校で提供される英単語集は、重要語3000語レベル(※ 中1から通算の記憶する重要語が3000語という意味です。決して3000語が掲載されているわけではありません)。これは高校に入学してから利用するものでしょう。

1700~1800語収録の単語集で「高校1年 基礎」のように書かれているものの収録単語は、多く中学校教科書に見られるものです。これを利用するのも良いですが、一方で中学生用の受験用単語集というのもありますので、受験生はそれぞれ自己判断で自分に適する参考書を選んでください。

  • 難関高校の英語

難関私立高校の入試問題では、高校範囲と見なせる単語もあまり気にせず出題してくる傾向があるようです。高校向けの単語集で考えると、重要語3000語の参考書(高2向け程度)に掲載されているような単語ですね。

英検準2級が重要語3000程度を、語彙の基準にしています。

市販の単語集は、重要語1700~1800が、高校基礎または高校1年用とされていますが、実際には高校で最初に受け取る単語集は、重要語3000語の物が多いと思われます。多くの高校ではこれを1年か2年の時に最初の単語学習の参考書として渡されるでしょう。

基本的に重要語1700~1800語となっている高校初等用の英語単語集は、中学3年向け程度だと考えるのが良いようです。1990年代の昔からの桐原書店の高校初等用、現代(2022)でも桐原・東京書籍の「高校」用の基本重要語1700~1800語は、そういう趣旨の単語集です。

21世紀になってから、前世紀よりも受験対策として覚えさせられる単語数は増えています。

歴史的には、昭和の戦後英語教育では、学習する英単語の数は少なかったようです。ゆとり教育の影響ではなく、それ以前から少ない。学習単語数を数えるよりは文法学習を重視していました。'90年代、中学教科書の学習単語数は少なく、現代の高校初等基本語1700~1800語に達することもなく、一部の中学生が、塾の進学クラスでその程度の多くの単語を学習していたぐらいだったのです。

文法

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(※ 注意)中学英文法を理解していない人が上書きをしてしまったので、文法の節を、過去の版に差し戻しています。(教育理念の相違ではなく、そもそも「代名詞」と「接続詞」の区別がついてない人が上書きをしてしまった。)
対応のため、過去の版への固定リンクを掲載しておきます。なお、固定リンク先では編集しないでください。

英文法とは?

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一般的に、中学英語の検定教科書には、文法の説明がほぼ無い状態です。

たとえば2015年ころ、中学英語の検定教科書では、「ひとつの文節中に、助動詞は1つまで」という文法法則があるのに、検定教科書には書かれていませんでした。

よって、参考書を買うべきです。授業で教師が文法を説明するでしょうが、しかし自分でも予習・復習などをできるようにするために参考書が必要です。


※ 高校入試までに高校文法参考書の通読が必要になった(時事)

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2020年代のカリキュラム改革(小学校英語の教科化、および中高の英語の内容の増加)によって、以前は高校で教えていた文法のいくつかが、中学に前倒しになりました。

仮定法が中学に降りたのが教育評論では有名ですが、他にも、前置詞や不定詞などの高校レベルだった用法が、今では中学に降りてきているようです。

熟語集を見ると、かつては高校の文法参考書で見かけた熟語が、今では中学の熟語集でも見かけます。

よって、高校の文法参考書が必要です。中学の熟語集だと、最低限の解説しか書いていません。


しばらくの間、中学の3年生では、高校の文法参考書も通読する必要があります。


2024年の今のところ、中学参考書がまだ十分には追いついていないので、高校の文法参考書を、当面のあいだは使いましょう。


ただし、年月が経てば、中学側の参考書でも対応すると思います。

おそらく、将来的に中学の参考書が、たとえば分厚くなったり、あるいは冊数が増えたりとか(たとえば以前は1冊だったのが2冊になるとか)、変化して対応していくと思います。


例えば…

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英語の文法の練習法は、やや数学に近いところがあります。練習のコツは、「『覚える』というよりも『手で確認する』」です。

英語の文法の勉強法は、たとえるなら、数学の参考書などで理解の確認のために色々なパターンの基礎問題や練習問題を解いてみたりするのと似たようなイメージです。

最低限の知識の暗記は必要ですが、それより先は「覚えよう」とするのではなく「確認しよう」としてみるのです。


例えば以下の3点を教わるとします。

1. Is this a pen? (これはペンですか。)
2. That is a pen. (あれはペンです。)
3.「 isをつかった疑問文では、isを文頭に移動する。」

これを知ったうえで、「あれはペンですか?」を英訳せよと言われたらどうでしょうか?

答えを先に書いてしまいますが、

4. Is that a pen? (あれはペンですか)

です。


最初の3つの知識から、 Is that a pen? という文章にたどり着くのは、文法を知らなくても予想は可能です。

ですが、その予想を教材で確認するためには、文法について解説した参考書が必要です。

検定教科書では、上述したように文法の説明が無いので、確認のしようがありません。


さて、

this と that は両方とも代名詞であり、指示対象が違うだけだと見なせますから、this を that に置き換えればこの答えを予想できます。

ですが、英語における「代名詞」といった概念自体、参考書を確認しなければ、なかなか出てきません。


文法で考えると、this も that も代名詞、名詞の特殊な形、さらに特殊化して「指示代名詞」と呼ばれる品詞です。

検定教科書だけだと、例文がサンプル不足です。もし副教材などで文法教材が与えられているなら別ですが、そうでないなら参考書を購入して、自分の知っている文例を増やしましょう。


さて、上述の1.~3.の三つの前提から、「あれはペンですか?」の疑問文を作れ、という問題があるとして、

まず、「たぶん『Is that a pen?』だろうなあ。だって『 isをつかった疑問文では、isを文頭に移動する』と習ったし。」という予想をしますよね。法則というのは予想をするためのものですから。


しかし、予想はあくまで予想にすぎないので、正しいとは限りません。特に、英語の文法は数学とは違って、不規則なルールの場合の場合もあるので、参考書や文法問題集などで答えを確認する必要があります。


予想が合っているか間違っているかを、確かな資料で、例えば参考書などで確認する必要があります。

いくら理屈で「文法がこうだ」と定義したとして、実際の社会で、その言葉の話者の民族・国民がそのような使い方をする保証はありません。文法は基本的にあとづけの理屈です。(ただし実際にはそうとも言いきれず、近代にイギリスは英文法がなるべく規則的になるように大幅に作り直している点もあるが[21]、しかし現代でも不規則動詞なども残っているので、そういう歴史的な部分は置いておく)。

イメージのしかた

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たとえば

Is this a pen? (これはペンですか)
That is a pen. (あれはペンです)
「 isをつかった疑問文では、isを文頭に移動する。」

をもとに「あれはペンですか?」の疑問文を作れ、 という問題なら、


まず、「たぶん『Is that a pen?』だろうなあ。だって『 isをつかった疑問文では、isを文頭に移動する』と習ったし。」という予想をするでしょう。

このように、まず今までに習った情報をもとに、答えを予想をします。この予想をするという事前の行為が、文法の勉強では絶対に必要です。

文法知識の組み合わせを「Is that ~?」と暗記でパターンを覚えるよりも前に、まず先に予想をしなければなりません。


そのあとで、自分の英文法の予想のしかたが正しいかどうかを、これから参考書で確認していくのが、文法の勉強です。

ですが、予想をしただけでは、あくまで予想のままです。なぜなら英語の文法は数学とは違って、不規則なルールの場合の場合もあるので、必ずしも答えが習ったルールどおりとは限らない場合があります。

なので、つづけて、予想が当たってるかどうかを確認するため、また例外があるかないかを確認するために、まず答えの例文を参考書で見て確認します。

しかし、答えを見ただけでは、本当に頭の中に入っているかどうか不安です。


そこで、答えの英文ごと、練習紙などに書き写して、手でも確認します。


あるいは、もし学校などで先に「Is that ~?」(あれは~ですか?)のパターンを習っている場合でも、ほかにも学校で習った知識の組み合わせを参考書で自分で調べてみればいいのです。

たとえば、学校で形容詞 (big とかgood )を習ったりとか、名詞(dogとかcar)など色々と習ったら、「じゃあ、形容詞の疑問文はどうなるか」とか「名詞の疑問文はどうか」とか、「疑問文ではなく否定文ならどうだ。命令文では。否定命令文なんてのもどうだ」とか参考書などでどんどんと確認してみて、どんどんと紙にかきうつして練習してみます。パターンは沢山ありますので、学校でどのような検定教科書を使っていても、参考書での勉強でネタ切れはしないでしょうから、いろいろなパターンを参考書で練習してみて、文法の理解を確実にしましょう。

学校で習ったパターンだけに満足せず、いろいろなパターンの文章を、確認して紙に書き写してみましょう。


こうやって、学校で不足している文法知識の組み合わせ問題で、答えの例文を予想したあとに書き写すのが、中学レベルの英文法の勉強法です。なお、高校でも、文法についてはおおよそ同じ勉強法です。


裏を返せば、ここまでの勉強が家庭で出来てしまえば、あまり先取り学習をする必要もないです。もし先取り学習するにしても、せいぜい学校で習ったことの10ページ先くらいの勉強までで十分でしょう。

よく「予習よりも復習」など受験対策のコツが言われますが、しかし英語の文法の勉強の場合、けっして「学校で習ったことだけをそのまま復習する」のではなく、「学校で習った程度の知識の組み合わせを練習する」という、まだ学校では練習してこなかった事を練習する必要があります。

英語の文法に限らず、論理的な分野の受験勉強での「復習」というのは、おおむね、このような感じの方法です。


一見すると勉強量が多そうですが、しかし、すでに学校で習って基礎を暗記してある内容の組み合わせですから、どっちかというとパズル的な感じになり、意外と早く勉強が終わります。たとえるなら、数学の簡単な基礎問題や練習問題で知識確認をするように、家で時間のあいたときなどに、参考書の例文を読み書きしてみるなどしてパズル感覚で文法を確認しましょう。

英語の語順で考える

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たとえば英語の質問文で Do you~? というのがあります。

Do you have this book?

語順どおりに直訳すると、

「質問です。あなたは、この本を持っていますか?」。

英米人がこういう言葉を使うという事は、常にこの語順で物事を考えているという事です。

発音でも、「ドゥーユー ハァブ ディスブック?」または「ドゥーユーハァブ ディスブック?」と、区切って発音していることが多いです。

英語では冒頭の発音を聞くだけで、話者が今話しているのが疑問・質問である事がわかるわけです。

聞き手は、最初の段階で、「あ、この直後に疑問の内容を述べるんだな。」って解りますよね。

ある意味会話内容の性質を先に示していますから、聞き手はある程度の安心感を得ることが出来ます。

ですからこういう言葉、文章の構造は、一種合理的であり、論理的だという事も出来ますよね。

だから英語を使うときは、日本語→英語の変換をするのではなく、英語の語順そのままで考えてそれを直接的に口にする、これが妥当な英語、外国語の使い方でしょう。高校生向けの長文読解の参考書にも、よくこういう指摘、推奨が書かれています。

英米人が本当の意味で合理的・論理的かどうかは判断保留の余地はありますが、しかし英文法には合理的な性質が随所に見られます。

さて、

I have this book.

なら、語順を英語に合わせるなら、

「私は、持っていますよ、この本を。」になりますが、しかし和訳としてはいい文章だとは言えませんよね。

Can you play the piano?

「できますか、ピアノの演奏は?」、語順だけを考えるならこうですね。

しかし英語の語順がそうだとして、我々日本人がこの日本語の語順で考えるのも、何らかのポジティブな意味があるはずです。この語順が、我々の民族と我々の文化と生活を、間違いなく作って来たのですよね。

ですから和訳をするときは、正しい日本語の語順で、綺麗な日本語で記述するべきでしょう。

英語の概念や意味体系を考えてみる

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  • must

「~しなければいけない」の意味の熟語「 have to 動詞の原形 」が助動詞 must(「~するべき」)と同じ意味であることを覚えるときには、(ただし中学校では同じ意味だと教えるが、実際には微妙なニュアンスの違いがあるようだし、否定文では全く意味が変わる。don't have to ~ は「~する必要がない」。mustn't は「してはいけない 。)

下記のような、

   前提  : must = べき 、 have to=することを持つ
   前提  : することを持つ = 義務
+  前提  : ~べき     = 義務
――――――――――――――――――――――――――
   中間結果 : must = 義務 、 have to=義務
――――――――――――――――――――――――――
   結論   : must = 義務 = have to

という意味的な構造を考えてみよう。

You have to read this book. (あなたはこの本を読まなければならない)

直訳して『あなたは、この本を読むことを、持っている』、(ただし直訳はあらゆる場所で忌避されている)。

『あなたは、~することを持っている』というような言い回しで、なにかの義務をあらわしている、英語にはそのような発想がある、と、見ることが出来ますよね。

have to = することを持つ = 義務 = ~するべき=must

ただし日本語では、「することを持つ」という言い回しは無いですし、日本語の文章、言葉としては不適な文にはなります。

そしてもう一点、must には助動詞として、「~に違いない」という、肯定的推量の意味があります。しかし義務と肯定的推量には概念・意味としての類似はありますね。 「~であるべきだ」→「~に違いない」と、類推できると思います。

解説の都合で「推量」と言う言葉を使いましたが、この言葉までは覚える必要はありません。must や have to が「義務」とさえ覚えられれば、問題ありません。

ほかの助動詞も同様、解説に用いられている用語までは覚える必要は無く、せいぜい can が「可能」とか、そういう直接的な訳の意味さえ分かれば十分です。


文法とは?

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高校入試でも、文法に関わる問題は出題されます。もっとも、何をもって文法問題と見なすか、結構あいまいですが。

中学校では、具体的な英文を読みながら、折に触れて、単語や熟語、文法や英語周辺の解説がなされていきます。

文法は知らないより知っていたほうが助けになるし、言葉というものを総論的に知るためにも、有益な議論だろう。

中学校で文法を学習するとしたら、もちろん折に触れて教科書や授業で指摘される文法事項は、理解して学習したい。参考書には、文法を特に重点的に解説したものもあれば、そうでないものもありますが、文法を特に強調していない参考書ですら、検定教科書とは異なり文法の解説を参考書中で明示しています。

入門的なものでもいいので、書店で参考書の内部をながめてみて、好みの参考書を買うのが良いでしょう。


いっぽう、単語集には、文法解説はあまり書かれていない。辞書は、大抵は文法に関する重要な情報が豊富だが、ある程度英語文法を知ったうえでないと、有用に使いこなせないと思われます。

なお、副教材などの学年別の文法問題集について、中学校1~2年生の時点では、副教材会社の出しているワークブックを除けば、一般書店での該当書籍はありません。中学3年向けや高校受験向けのものが多少ある程度でしょう。

やはり初学段階、しかも中学英語は初めて学習する外国語でもありますから、高校以降のように、文法、単語、読解、作文、リーディング、会話などの概念分類をしないで、総合的にまとめて学習するのが妥当だと思います。

もっともこの高校での分類は、90年代の昔は文法、会話、それ以外(長文や単語など)という3分類でしたが、最近の課程は少し変わっているかもしれません。

人称代名詞の主格と所有格、目的格、例えば「私」なら、I、my、me、これは文法でもありますが、単語学習でもある。覚えるのはどうしましょうか、ただ口で何回か唱えてもそこそこ覚えそうですが、伝統的にはノートに何回か書く、大抵は、特に初学段階では良くそうしますよね。

中学校英語の英文法は高校英文法の基礎になってるという人がいるけどほんとかね? むしろ高校英文法は、中学校の英文法を踏まえず、新たに仕切り直しをしているように見えるけど。中学校の英文法は割と初学者に向けた独自の体系のようにも見える。この体系が仮にあまり良いものではないのなら、日本人の英語理解を逆に阻害しているといえるし、そうでなかったとしても、今後様々な改良、改善の余地があるのではないだろうか?

英文読解

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英文読解については、入試対策の目標の目安として、

  1. 中学校全体、あるいは高校初期に至るまでの基本単語のスペルが書ける。
  2. 中学英語文法をよく理解している。

これが満たされていれば、大抵の中学校で扱う英文は読解できるようです。ただし、この条件をきっちり満たすことは結構難しい。

発音とリスニング

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発音はもちろん、実際の英米人が聞いたときに違和感なく英語として聞こえればいいのですが、実際には難しい。出来るだけその状態に近づくよう試みるという事で、ネイティブスピーカーの発音例を聞きながら、自分でも喋ってみるという、その繰り返しでも許されるでしょう。

個々の言葉の、文全体の、発音とアクセント、学校の授業でも練習の機会は多々あると思います。

自分自身で口で読んでみること。中学の段階でなら、教科書に載っている文を、流暢に、一般的な速さで読んでみてください。例えば、Is it an apple?という文を読んでみましょう。この文は「イズ イット アン アップル」ではありません。英語には

  • 最後が子音で終わる単語の次に最初が母音で始まる単語がきたとき、続けることがある
  • (単語の最初が多い)強く読まれる部分がある

などのルールがあります。この文は「ナプォ↑」(太字がアクセント、傍線が弱く読むところ)のように、文頭のIsとItの最初を強く、itのtとanのa、anのnとappleのaを繋げて読むのです。そして、「ナプォ」もまた完全な読み方とは言い切れません。「ズ」の「ズ」に関しても、次のitが母音 (i) で始まる兼ね合いから、若干「ジ」に近い発音になります。他にも「th」は「ス」に近いけど「s」と全く同じ読みではないように、日本語のカタカナを使用しても、どうしても表現できない読み方があるのです。例えば、bagの読み方を「バッ」と言いたいところですが、「日本語のバッグの最後を弱く読む」とは少し違います。そこで、みなさんは教科書などに記載されている「発音記号」を知る必要があります。 発音記号とは、ruːm(これはroomのもの)、やbæg(これはbag)のようなものです。教科書などでは多く記載され、おそらく巻末に読み方も書かれていることでしょう。また、ネットで英文とその朗読を見聞きすることも有用です。特に保護者の方などにネイティブスピーカーの発音を探してもらえば、実際の「生きた英語」を聴くことができます。

最近では筆記試験だけでなく、実際に会話をしたり、流れてくる音声で問題に答えさせるというような試験も増えています。例えば、「This is the elementary school.」という英文を読まれたとして、「これは何ですか。」と質問された場合、「the elementary school」を「ジ レメンタリィクゥ」(theの次の単語が母音で始まる際は発音が「ジ」になる)と発音することを理解していなければ答えられません。このように、発音をしてみたり、聴いてみたりする、ということも、現在は英検などでは重要視されています。


とはいえ、基本的には発音練習よりも、基本単語を読み書きできるようになるとか、基本的な文法を使いこなせるようになるほうが先でしょう。なぜなら、自分の言う例会話の文法がメチャクチャなのに発音だけ良くても、あまり実用性ないので。

発音について、上記のような発音の規則のほかにも、単語ごとの発音注意があります。発音を間違えやすい単語とか、単語集などにその単語の紹介時に「発音注意」などと載っています。

どちらかというと高校入試では、そういう単語の発音問題のほうが要求されるでしょう。採点もラクですので。

入試の採点の都合により、口頭での発音はなかなか一般入試では出題されないのが実情です。

資格

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高校受験の際などに、英語検定やTOEICなどの資格を取得していると、そしてそれを出願時または面接時などに申請すると、入試結果に加点され、有利な場合もあります。そうでなくとも、それらの試験を受けることは、テストに慣れることやそれに向けて勉強し知識を得ることなど、利点があります。ただし、TOEICはどちらかといえば高等学校で学習する範囲であることが多いでしょう。中学生のみなさんには難しい可能性もあります。ご注意ください。

一般的に、英検3級が、高校入試での目安と言われており、少なくとも私立なら多くの高校で英検3級から(3級も含む)が加点要素となるでしょう。その高校の募集要項などで、どの級から加点要素と見るか、出願時などに事前に確認してください。


なお、英検に出題される語彙ですが、近年、中学英語の検定教科書とは大きく違ってきています。


塾などの報告により、中学3年の検定教科書にある語彙では、英検3級の過去問にある語彙が取り扱われておらずに、よって中学の検定教科書では英検3級に対応できない実態[22]が告発されています。


英検と中学英語の大きな違いとして、中学の検定教科書では、ある程度の長さをもった物語の英文を中心として扱うことになるので、使用できる英単語が限られます。


英検対策の教材として、3級以降は単語集が必要でしょう。

ただし、英検の単語集の問題点として、あくまで英検用に作られています。英検の単語集「でる順パス単英検3級」は、その名の通り、英検に出る順での掲載順です。高校受験に出る順でもなく、覚えやすい順でもありません。

高校受験では、あくまで、高校の筆記試験で高得点を取るのを優先すべきです。このため、普段の勉強では、高校受験用の単語集を先にこなすほうが良いでしょう。英検用の単語集は、英検の出題傾向を確認するのに使いましょう。

英検に限らず、そもそも「単語集」というのが高校入学からあとの英語学習では必要になってきます。あるいは、私立高校の受験などをする人で、早い人は、中学3年ころから単語集が必要になるでしょうか。

英検対策をしたい場合、例文の書いてある単語集を買ってください。なぜなら文章の空欄を埋める問題や、長文読解などの問題が、英検3級とそれ以降の級では出るからです。もはや、単語の一語だけを提示して和訳を問うような問題は、英検3級では出ません。

必要な単語集

英検3級の対策としては、英検用の単語集が必要になるでしょう。上記のように中学範囲を超えた単語を扱っているからです。高校レベルの3000語レベルの単語集を使うのは、さすがに高校受験生には負担が重すぎます。

ただし、このため、高校受験の時間を少し奪います。

あるいは、もしかしたら高校受験用の難関高校用の英単語集が、英検3級対策を兼ねているかもしれません(書籍による)。


準2級に関しては(一部の難関高校(国公立も含む)が準2級を加点対象としている)、確実に英検用の単語集が必要です。なぜなら高校用の単語集は、もっと上の2級を対象にしているので、準2級にはレベルが合っていないからです。


語数の流儀

なお、「3000語」などの語数のレベルですが、数え方にいくつかの流儀があり、派生語を数えるのかどうかで、大きく変わってきます。

なので、高校受験以外の対策をしている資格試験用の「2000語」レベルが、必ずしも中学生用の桐原書店 1700語レベルよりも高度とは限りません。

辞典や参考書

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英和辞典と参考書は、学習の助けになります。

英和辞典とは、英単語の日本語訳とその例文を調べるための辞書です。

中学生の段階では、買うなら、中学生むけのものを買うのが良いでしょう。

なぜなら、一般向けの英和辞典だと、中学生では習ってない文法事項などを前提としている例文も多く、使いこなせない可能性が高いです。また中学でこれから習う単語も使われていますので、使いこなせないでしょう。


英和辞典には単語や発音記号、活用形、意味がしっかりと記載されています。同義語や、スペルが近く混同しやすい内容が掲載されている辞書であれば、さらに良いでしょう。


いっぽう、他のタイプの辞典として、「和英辞典」や「英英辞典」というのがあります。

和英辞典はあると便利です。

ほか、英英辞典とは、英語で英語を解説した辞典です。英英辞典は中学生が使うには、難度が高いように思われます。


Wikibooks には、『学習方法/中学校英語/辞書』というページもあります。

参考書も有用。参考書には文法や例文や用法、活用形が書かれています。学校の教科書では文法をあまり説明していないので、予備として参考書をもっておくと良いでしょう。また、内容を (付属または別売りの) CDで読み上げるものであれば、さらに有用です。近年、発音や聞いて理解するといった問題が増えているので、その対策としても有効です。しかし音声を聞いているだけではわからないこともあります。CDを聴いて「have to」は「ハフトゥ」と発音する、ということを覚えても、I have to practice to speak English.という文章の意味や文字の書き方、スペルは、何らかの書籍タイプの教材が与えられないと、知ることはできないでしょう。

高校受験に向けての注意

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私立志望の場合の注意

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もし読者のあなたが一般の公立中学の生徒であり、志望校として私立高校の受験を考えている場合、注意事項として、2020年代の現代では、私立高校の入試英語は、単語数が中学英語を大きく越えています。

その理由は、現代の私立高校の多くは付属中学を持っており、その付属中学が検定外教科書として、中高一貫用の英語教科書を使っているからです。

なので、私立高校志望の学習ペースとしては、志望校にも寄りますが、高校受験までに、中学時代のうちに高校1年レベルの単語を習得しておくという、ややハイペースで英単語を勉強する必要があります。

対策として、中1~中2の頃から、暇なときなどに英単語の書き取りなどを勉強しておきましょう。

なお、中高一貫校用の英語教材は学校専売品であり、そのため一般の書店では販売されておらず、購入できません。なので、購入のために探す必要はありません。

筆記体の深入りは不要

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20世紀の昔、中学の英語で筆記体を教えていました。参考書で、もしかしたら今でも筆記体を紹介しているかもしれません。

ですが、筆記体は、少しだけ読めれば十分です。


そもそも論として、単語を知らないのに英語の筆記体だけ上手くても、実用性が無い。英米人からすれば、dog や cat を筆記体で書かれてもねえ・・・、というのがある。

それに筆記体は、まず、現代の多くの仕事で使いません。IT時代の現代、筆記体は、ネット上では表示が困難です。

せいぜい、米英の政治家とか企業の管理職などが、書類とかの署名に使うくらいです。そういうのは、そこまで出世してからで良い。

高校英語3000語すら習得してない段階で、筆記体を練習されても、無駄。

昔の中学は、単語数が少なかったから、筆記体の練習をする時間があった。いまはそんな時間が無い。


大学入試でも筆記体は出ません。高校入試では、まず筆記体は出ません。

大学入試では、採点の手間があるので、ほぼ絶対に、筆記体は出ません。

筆記体は、書くのも面倒、採点するのも面倒、読むのも面倒。


それこそ署名のように、その面倒さ自体が目的な場合(偽造をしづらくなる)でしか、使い道は無い。


英検とかTOEICとかですら、筆記体は出ません。


なので、筆記体の書き取り練習は、5回くらい練習をすれば十分です。(書き取り練習をしたほうが、読めるようになりやすい。)

筆記体の深入りよりも先に、まず、高校英語4500を習得するのが先です。

dogの筆記体に価値は無い。

関連項目

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参考文献

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論文

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※ 新しい順にお願いします(新しい研究は通常、古い論文の成果を踏襲しているため)
  • 見崎研志, & 仲真紀子. (2006). 反復書記学習が記憶に及ぼす影響. 日本認知心理学会発表論文集, 2006(0),
  • Barcroft, J. (2006). Can writing a new word detract from learning it? More negative effects of forced output during vocabulary learning. Second Language Research, 22(4),
  • 見崎研志, & 仲真紀子. (2005). 記憶促進における反復書記の有効性に関する検討. 日本認知心理学会発表論文集, 2005(0),
  • 仲真紀子. (1997). 記憶の方法: 書くとよく覚えられるか?. 遺伝, 51(1), 25-29.

書籍

[編集]
  • 國立拓治 著『くにたて式 中学勉強法』、大和出版、2023年4月28日 11刷発行、
  • 坂本七郎 著『マンガでわかる! 中学生からの最強の勉強法』、ナツメ社、2023年5月10日 第9刷発行、
  • みおりん 著『やる気も成績もぐんぐんアップ! 中学生のおうち勉強法入門』、2022年2月15日 初版 第1刷 発行、

サイト

[編集]

脚注の一覧

[編集]
  1. ^ 仲真紀子. (1997). 記憶の方法: 書くとよく覚えられるか?. 遺伝, 51(1), 25-29.
  2. ^ 見崎研志, & 仲真紀子. (2005). 記憶促進における反復書記の有効性に関する検討. 日本認知心理学会発表論文集, 2005(0), 104-104.
  3. ^ 見崎研志, & 仲真紀子. (2006). 反復書記学習が記憶に及ぼす影響. 日本認知心理学会発表論文集, 2006(0), 171-171.
  4. ^ Barcroft, J. (2006). Can writing a new word detract from learning it? More negative effects of forced output during vocabulary learning. Second Language Research, 22(4), 487-497.
  5. ^ 國立拓治 著『くにたて式 中学勉強法』、大和出版、2023年4月28日 11刷発行、P135
  6. ^ 坂本七郎 著『マンガでわかる! 中学生からの最強の勉強法』、ナツメ社、2023年5月10日 第9刷発行、P118
  7. ^ 7.0 7.1 7.2 [1] 2022年4月25日に確認
  8. ^ 國立拓治 著『くにたて式 中学勉強法』、大和出版、2023年4月28日 11刷発行、P136
  9. ^ みおりん 著『やる気も成績もぐんぐんアップ! 中学生のおうち勉強法入門』、2022年2月15日 初版 第1刷 発行、P153
  10. ^ みおりん 著『やる気も成績もぐんぐんアップ! 中学生のおうち勉強法入門』、2022年2月15日 初版 第1刷 発行、P153
  11. ^ 國立拓治 著『くにたて式 中学勉強法』、大和出版、2023年4月28日 11刷発行、P138
  12. ^ みおりん 著『やる気も成績もぐんぐんアップ! 中学生のおうち勉強法入門』、2022年2月15日 初版 第1刷 発行、P40
  13. ^ みおりん 著『やる気も成績もぐんぐんアップ! 中学生のおうち勉強法入門』、2022年2月15日 初版 第1刷 発行、P41
  14. ^ みおりん 著『やる気も成績もぐんぐんアップ! 中学生のおうち勉強法入門』、2022年2月15日 初版 第1刷 発行、P153
  15. ^ 國立拓治 著『くにたて式 中学勉強法』、大和出版、2023年4月28日 11刷発行、P138
  16. ^ 國立拓治 著『くにたて式 中学勉強法』、大和出版、2023年4月28日 11刷発行、P136
  17. ^ 坂本七郎 著『マンガでわかる! 中学生からの最強の勉強法』、ナツメ社、2023年5月10日 第9刷発行、P118
  18. ^ 『忘れることを意識して覚える | 作家 木村達哉 (キムタツ) オフィシャルサイト』2024.04.10(水) 08:00 2024年04月21日に確認.
  19. ^ 『小中高生の英語嫌いが増えている?現場の塾講師が親必見の緊急提言!』, 2023/06/16, 15:50 あたりから
  20. ^ 中條清美 ほか著『高等学校英語教科書の語彙』2007年 6月 第40巻、P72
  21. ^ 堀田隆一『「英文法」は250年ほど前に規範的に作り上げられた!』
  22. ^ 『小中高生の英語嫌いが増えている?現場の塾講師が親必見の緊急提言!』, 2023/06/16, 15:50 あたりから